キリシタン盛衰の舞台大村市で、歴史を感じさせる観光名所10選!

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キリシタン盛衰の舞台大村市で、歴史を感じさせる観光名所10選!

空から長崎県を目指すとき、最初に降り立つのはこの大村市です。長崎空港は大村湾の沖合にあるので、大村市は長崎観光のまさに玄関口!連絡船やバスを利用すれば、そのまま観光名所ハウステンボスへ向かうこともできるんです。

そんな大村市は、実は長崎の発展の元となったところ。キリシタン大名でもある大村領主大村純忠(すみただ)が、ポルトガル人宣教師に長崎の港を提供したことに始まります。日本と諸外国との歴史に深く関わる歴史観光都市大村へ、長崎観光と合わせてGO!

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キリシタン盛衰の舞台大村市で、歴史を感じさせる観光名所10選!

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1.大村公園(玖島城跡)

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大村市民のシンボル、大村公園こと玖島城跡。大村城とも呼ばれ、大村藩主大村氏が関ヶ原の戦いの前年に築いた居城です。

大村公園の観光の見どころは、ズバリ花!かつてのお堀に約30万本もの花菖蒲が植えられ、5月下旬ごろ一気に満開を迎えます。優美な石垣や復元された櫓などを背景に眺めるあやめ園は、なんとも爽やかで心地よいですよ。

もう1つ自慢のお花は、桜。公園内にはおよそ2000本の桜木があるほか、大村地域の固有種であるオオムラザクラとクシマザクラは必見です!多いものでは花びらの数が1輪200枚にも達するといわれる珍しい種類なので、この時期に観光に来られたらぜひ目にしておきたいですね。

2.城下町五小路

1599年に大村市の新しい居城として玖島城が築かれ、城下町も建設されました。このとき最初に造られた5本の武家屋敷通りを、通称「五小路」と呼んでいます。

それぞれ、本小路・上小路・小姓小路・草場小路・外浦小路の5つ。各々異なった雰囲気を保ちながら、今も4つの武家屋敷街が、石垣や五色塀などの遺構を残しています。大村の旧市街を散策しているだけで、江戸時代の面影をしっかり感じ取ることができますよ。

3.旧楠本正隆屋敷

楠本正隆(くすもとまさたか)は、大村藩の武家に生まれ、後に明治の元勲大久保利通の腹心となりました。この邸宅は、明治維新からまもなく正隆によって建てられたもので、今では大村市の重要な観光資源になっています。

大村藩が輩出した偉人のお屋敷として貴重なだけでなく、建物や庭園が美しいのも観光地として人気の理由。秋の紅葉時期にはお庭のライトアップもされ、大村市内外からそのロマンティックな景色を楽しみに多くの観光客が訪れます。

4.旧円融寺庭園

江戸時代に創建され、明治時代に廃寺となった円融寺。お寺の跡は大村護国神社となりましたが、かつての円融寺の立派なお庭が観光名所として残っています。

山の斜面を利用した珍しいタイプの枯山水庭園で、なだらかな斜面にさまざまな大きさ・形の庭石が配されています。創建当初の頃の様式を今に伝える貴重な石庭として、国の史跡にも指定されているんですよ。大村城下町の一角にあるので、アクセスも良好です!

5.郡崩れ殉教地巡り

ポルトガル人宣教師に長崎港を提供した大村純忠は熱心なキリシタンでしたが、その息子喜前(よしあき)は江戸幕府の命に従ってキリスト教の弾圧に転じました。1657年には「郡崩れ(こおりくずれ)」と呼ばれる最大級のキリシタン狩りが行われ、大村領内のキリスト教徒603名が捕縛されました。翌年にはそのうち131人がいちどきに処刑され、その時のさまざまな逸話の地が、観光客の涙を誘う場所となっています。

見送りの家族と最期の別れを惜しんだ「妻子別れの石」や、実際に処刑が執行された「放虎原殉教地」。あるいは131人の首を並べて晒した「獄門所跡」に、遺体を埋葬した「首塚」「胴塚」などなど。日本の歴史と切っても切り離せない弾圧の物語を、ひしひしと感じられる観光コースです。

6.長崎空港

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長崎県の空の玄関口、長崎空港はここ大村市にあります。大村湾の沖合に浮かぶ箕島(みしま)を拡張・埋め立てして建設したもので、世界で最初の海上空港として開業しました。

ターミナル3階には展望デッキがあり、海をまたいで着陸し、海の向こうへ離陸していく飛行機を眺めることができます。

また、ショップや食事処では長崎の「美味」が一堂に会しているので、ブラブラしているだけで観光気分は充分!なかにはハウステンボスのアンテナショップもあるんですよ。当のハウステンボスへは、長崎空港から連絡船も運航されています。

7.松原宿

現在の北九州市小倉と長崎を結んでいた長崎街道。大村市内には、その宿場町として大村宿と松原宿の2つが置かれていました。

JR大村線松原駅前からはじまる松原宿は、およそ640mにわたって直線状に続く静かな町並みが観光の魅力!とくに、松原八幡神社門前のかつての御茶屋であった元上野酒屋の漆喰塀は必見ですよ。

他にも、大村地方独特の様式である五色塀を残す伊東家や、現在は資料館となっている旧松屋旅館など見どころは満載です!

8.長崎街道鈴田峠

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江戸時代、長崎は日本で唯一の外国との窓口でしたから、多くの外国からの人やモノや、そして知識が長崎街道を通過していったことになりますね。

大村市の南部には、そんな旧街道の面影を残す区間があります。大村市と諫早市の境に位置する鈴田峠は、「歴史の道百選」にも選ばれた趣ある観光ルート。静かな山道の途中には、「鬼の足形石」や「大渡野番所跡」といった史跡も残っています。

麓の国道沿いには「道の駅 長崎街道鈴田峠」もオープンしたので、車で大村市へ観光に来た方も気軽に立ち寄ることができますよ。

9.長崎スコーコーヒーパーク

コーヒーといえば熱帯のもの。日本で栽培できるわけがない!そう思っている方、大村市で純国産コーヒーを味わうことができるって、知ってました!?

松原宿の南端近くにあるスコーコーヒーでは、温室を使っておよそ200本ものコーヒーの木を栽培。1粒1粒ていねいに手摘みし、じっくり時間をかけて天日干し。そうして手間ひまかけてつくられた完全無農薬のブランド「寿古コーヒー」を、大村藩の御用窯である波佐見焼のカップでいただくことができるんです。

コーヒーの実がまるごと入った「寿古珈琲果実ジャム」もお土産にオススメ!大村で最上級の贅沢を楽しんでみましょう。

10.ボートレース大村

大村は競艇発祥の地ともされているってご存知でしたか?「発祥の地」巡りのファンにはたまらない観光地が、ここ「ボートレース大村」です。

ボートレースはもちろん第一に娯楽ですが、ここにはそんな歴史を讃えて「ボートレース発祥の地記念館」も建てられています。

今やボートレースも競馬などと同じく裾野を広げ、大村の競艇場にもキッズコーナーやレディースシート、そしてボックス席なども設けられています。ご家族連れからカップルから、大村観光のついでに楽しく盛り上がっちゃってみませんか?

◎まとめ

大村市のオススメ観光地10選、いかがでしたでしょうか。空港から長崎やハウステンボスへ向かう通過点にすぎないと思っていた方も、大村に対する考えが変わったのではないかと期待するところです。

長崎空港を利用するなら、ぜひ予定を空けて大村も観光してみましょう!

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