三田で行きたい観光スポット10選!城下町の面影を残す花いっぱいの街

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三田で行きたい観光スポット10選!城下町の面影を残す花いっぱいの街

神戸市と宝塚市の北に位置する兵庫県三田市は、ニュータウンが次々建設されて人口が急増したベッドタウンとして知られる街。その一方で、ブランド和牛の三田牛が有名で、自然が豊かな場所でもあります。

そんな三田市の観光は、芝桜や花しょうぶ、牡丹、ツツジなど四季折々の花を楽しみながら、山や湖で自然を満喫し、公園で目いっぱい遊ぶプランがおすすめ。そして、歴史ある建物や寺社なども多い三田市。ここでは、三田を観光するなら、というテーマで観光スポットを10選でご紹介しましょう。

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三田で行きたい観光スポット10選!城下町の面影を残す花いっぱいの街

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1.花山院菩提寺

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「花山院菩提寺」は、西国三十三観音霊場および西国薬師四十九霊場の古刹。651年に天竺から雲に乗ってやって来たという法道仙人が開基したと伝わる真言宗の寺院で、山号は東光山。花山法皇が巡礼の際、東方の山上が光り輝くのを見られたことが名前の由来です。山頂から雲海を臨めるときには、伝説に思いを馳せることができるでしょう。

花山院菩提寺は歴史ある寺院である一方、幸せの七地蔵尊のように新しく設けられたお地蔵様もあり、祈りの場として訪れる参拝者が後を絶ちません。山の中にあることから境内は自然であふれ、四季折々の花々や植物を鑑賞できるのも楽しみです。

2.旧九鬼家住宅資料館

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明治初期に設計された「旧九鬼家住宅」は、勝海舟の海軍塾で測量や築城術を学んだ九鬼隆範(くきりゅうはん)の自宅建物。兵庫県の指定重要文化財に登録されている和洋折衷の擬洋風建築が特徴の観光スポットで、現在は資料館として見学することができます。

建物の1階部分は純和風の民家という見た目ながら、2階部分のベランダまわりは洋風の造り。その対比がユニークで、当時の住み心地はどのようなものだったのだろうかと想像をかきたてられるでしょう。

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至るところに手間をかけ、古材は武家屋敷から調達するなど歴史を遺す建築物である九鬼家住宅。こぢんまりと整えられた和風の庭にも癒されます。ガイドによる案内付きで、手作りの製図用具や設計図用絵の具や絵皿などを見学可能。茶会や邦楽鑑賞会など、イベントが開催されることも多く、地元の人々にも親しまれています。

3.三田城跡

出典: ja.wikipedia.org

16世紀以降に伊丹城主・荒木村重の家臣だった荒木平太夫が入城したものの、ほどなく秀吉らに攻撃されて落城した「三田城」。波乱の歴史を経て、三田藩の初代藩主となった九鬼久隆によって三田陣屋へと変化していきました。現在の遺構は井戸と内堀のみで、三田小学校の外壁に沿って石碑が建てられています。

三田小学校建て替えの際に実施された発掘調査で礎石や小堀、池状遺跡、かまどの石組みなどを発見。現在も校長室床下には、かまどの石組みが保存されています。周辺はかつて城下町として武家屋敷や町屋があったとされ、三田城跡石碑の側に立てられた三田古地図の案内看板から当時の様子を窺い知ることができます。すぐ近くには千年以上もの歴史を持つという三田天満神社があるので、時間があれば立ち寄ってお詣りしてみてください。

4.花のじゅうたん

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「花のじゅうたん」は、花しょうぶが有名な永澤寺(ようたくじ)にある芝桜の庭園です。4月中旬から5月中旬ごろ、1億輪ともいわれる大群の芝桜が開花。通路を除き一面を敷き詰める薄桃色の花々が、まるでじゅうたんのように見えることから名付けられました。園内には楽しいキャラクター像などが点在し、子供連れの観光客に好評。ペットを連れた観光客の姿も見られます。

芝桜に代わって、花しょうぶは6月から7月初旬が見頃。春から初夏は永澤寺など三田を観光するのにおすすめの季節です。そば道場でそば打ち体験をしたり、お食事処では打ち立てのそばを味わえます。もちろん、そば粉は自家製粉。永澤寺で観光、体験、ご当地グルメを満喫しましょう。

5.心月院

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「心月院」は、三田藩の当主だった九鬼家の菩提寺として知られる曹洞宗の寺院です。1633(寛永10)年に、覚雄是的和尚を招いて開山。有馬温泉御殿の一部とされる山門は、関ケ原の戦い後に、当時の領主だった有馬豊が豊臣家から譲り受けました。

庭には白洲次郎と、妻で随筆家の白洲正子の墓所があります。白洲次郎は、元首相吉田茂の側近として活躍した兵庫県芦屋市出身の実業家。葬式も戒名も不用とした遺言に基づいて、墓石に戒名がなく、梵字と俗名だけが刻まれているのが特徴。梅や桜、ツツジ、紅葉など、四季折々の美しい景色も見どころです。

6.永澤寺(ようたくじ)

600年もの歴史がある「永澤寺(ようたくじ)」は、花の寺として有名な曹洞宗の寺院。前述した「花のじゅうたん」で有名なほか、県外にも名を轟かせているのが花しょうぶや牡丹の見事さ。隣接した花園に咲き乱れる花々を遠遊スタイルで鑑賞できるようになっています。

また、永澤寺の僧侶がそばを主食にしていることから、花園にはそばを味わえるお食事処が併設されています。このように、半日から1日かけてのんびり過ごせる永澤寺は、三田市を代表する人気観光スポットのひとつ。動物霊園を含む広大な霊園がある寺院としても知られています。福や徳を授かるといわれるおさすり布袋さんが法要されていますので、参拝や観光に訪れた時には、ぜひさすってお参りしてくださいね。

7.高売布神社(たかめふじんじゃ)

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「高売布神社(たかめふじんじゃ)」は平安時代にまとめられた『延喜式神明帳』に、三田市内で唯一記されている歴史ある神社。主祭神は下照姫命(したてるひめ)で、結婚相手である天稚彦命(あめのわかひこ)が配祀されています。

創建は7世紀頃とされていますが、高売布神社と呼ばれるようになったのは江戸時代に入ってから。1513(永生10)年に越前守小野時家が再建した檜皮ぶきの本殿と、カヤの一木造りの狛犬は、国の重要文化財に指定されています。

8.千丈寺湖(青野ダム湖)

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「千丈寺湖(せんじょうじこ)」は、1988年に竣工された青野ダムによってできた人造湖。付近に千丈寺山があることから、当時の三田市長が千丈寺湖と命名。釣り場ではブラックバスがよく釣れると評判です。

湖周辺には多くの公園があり、特に東浦公園の展望広場は千丈寺湖を一望できる観光スポット。県内外から訪れる人も多く、場所が限られてはいながらもBBQやボート、カヌーなどを楽しめるスポットとして人気があります。湖畔にある青野ダム記念館には、埋蔵文化財やダム模型などの資料を展示。入館は無料なので、時間があれば立ち寄ってみてください。

9.羽束山

兵庫50山の1つである「羽束山(はつかさん)」は、山頂に羽束神社を祀る標高524mの山。室町時代までは丹波修験道の霊場でした。市内の南西部や羽束川流域から見る羽束山は、お椀のような愛嬌のある姿が特徴。大江匡房が羽束山を詠んだ和歌が『新古今和歌集』に残っています。

羽束山は標高が低いため登山初心者でも登りやすい山のように思えますが、木器バス停から山頂への道中には岩場があるため、香下バス停からの参道がおすすめ。山中には希少な植物も生い茂り、年間を通して登山できるスポットとして人気があります。山頂付近に設置された展望台からの眺望は、360度のパノラマ。三田市内を見渡せるのはもちろん、運が良ければ雲海に包まれたご来光を見られるかも!

10.有馬富士公園

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兵庫県立の有馬富士公園は、広大な敷地面積を持つ都市公園。園内にはあそびの王国や自然学習センター、かやぶき民家、棚田、花しょうぶ園、福島大池など楽しみ方は無限大。

1時間以内で周遊できる散策のモデルルートでウォーキングを楽しんだり、標高374mの有馬富士へ登ることもできます。自然にふれるにはもってこいの公園で、野鳥の姿などもよく見られる観光スポットです。

自然体験のイベントなども年間を通して頻繁に行われており、県内外から家族連れが続々と訪れています。有馬富士と反対側にあるのが、前述の千丈寺湖。アクセスしやすく、駐車場も広く設けられている憩いの公園として人気があります。

◎まとめ

三田市内のおすすめ観光スポットを10選でご紹介しました。古い時代の歴史遺産あり、豊かな自然ありの三田市を訪れる際には、この10か所の観光スポットを参考にしてみてくださいね。

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