名称:文翔館
住所:山形県山形市旅篭町3-4-51
公式・関連サイトURL:https://www.gakushubunka.jp/bunsyokan/
文翔館は、山形県山形市にある旧県庁舎及び県会議事堂です。大正5年に建設された英国近世復興様式の建物。大正初期に建設された洋風建築の代表として、今に残されています。昭和59年には国の重要文化財に指定され、昭和61年から10年間もの月日をかけて保存修復が行われ、山形県郷土館「文翔館」として一般公開されています。今回はそんな文翔館の魅力に迫っていきましょう。
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文翔館とは
山形県は明治9年に成立し、翌明治10年に初代県令である三島通庸の手によって山形県庁舎、明治16年に県会議事堂が建設されました。しかし、明治22年の山形市北大火によって両方とも消失。すぐに同じ場所に復興が計画され、大正2年に建設が始まり、大正5年6月に完成したのが現在の文翔館(旧県庁舎及び県会議事堂)となっています。
設計したのは米沢市出身の中條精一郎と東京都出身の田原新之助です。旧県庁舎と県会議事堂は、英国近世復興様式を基調とした造りになっていて、渡り廊下でつながっています。
そんな文翔館は、昭和50年まで県庁舎として使用されていました。県庁が移転してから、旧県庁舎と県会議事堂は文化財として保存され、昭和59年に国の重要文化財に指定されています。修復工事は昭和61年から平成7年まで10年にも及びました。
■開館時間
9:00~16:40
■休館日
第1・第3月曜日(祝祭日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
■入館料
無料
※開館時間などは、2020年1月現在の情報です。
中央階段および玄関
旧県庁舎の玄関は、文翔館の2階にあります。玄関を進んでいくと、大理石の柱と3階へ続く大きな階段が私たちを出迎えてくれます。階段の踊り場にはステンドグラスがあり、月桂樹の葉で作られた輪飾りがデザインされていて、非常に美しいです。
ステンドグラスだけではなく、文翔館の窓ガラスは全て創建された当時のものが残されています。まるでガラスが波打ったように見えるのはそのためです。
また文翔館の中央階段室にある手すりは、当時のデザイナーが工夫を凝らした頂華飾りの手すりとなっています。とても豪華な頂華飾りはまさに必見だと言えるでしょう。
正庁
文翔館の正庁は、中央階段を上ってすぐの場所にあります。訓示などを行う部屋として使われてきました。現在の講堂にあたる部屋です。
正庁はとても豪華絢爛な造りとなっています。天井には細やかな漆喰飾りがありますが、職人の手で復元されたものです。山形県を象徴する紅花やサクランボなども隠されているので、探してみるのも面白いでしょう。
正庁の南側には黄色と赤が鮮やかなバルコニーがあります。床に傾斜をつけるという職人技で雨水が溜まらないようになっています。天気が良い日は山形の街並みを一望できるので必見です。
貴賓室
文翔館の貴賓室は、皇族や高官が山形県を訪問した時に使用した部屋です。レトロな感じが素敵な4枚折りのつい立てや花台などは、大正時代に使われていたものを修理し、貴賓室に展示してあります。
貴賓室には豪華な飾りが施された暖炉があります。暖炉ではありますが、燃料を置く火皿がとても小さいので、部屋を暖めるというよりも飾りとしての意味が大きいのではないかと考えられるでしょう。
窓際の床は、木を組み合わせて作る寄木張りになっています。貴賓室の寄木張りは暖炉と腰板壁にもありますが、全て創建された当時のままです。
知事室
知事室は、知事の執務室として使われていた部屋です。当時の様子を私たちに伝えるために、机や椅子、壁紙が復元されています。壁紙の復元は、当時の壁紙からザクロやブドウなどの模様をそのまま写し取るという方法を採用しています。
また、知事室の床に敷かれている絨毯は、昭和35年に山形県で織られたもの使用。かつて知事室で使われていたものをそのまま使用しているところが一つの特徴です。クリーニングをして敷き直しており、とても綺麗な状態で残されているので、足元にもぜひ注目してみてください。
旧県会議事堂
旧県会議事堂は、山形県旧県庁舎と渡り廊下でつながっています。レンガ造りの2階建てで、当時は来賓室や職員控室などとして使用されていました。建物の左右と背後は赤レンガで仕上げられていて、内側はかまぼこ型のヴォールト天井やガラス張りの明かり窓が特徴です。
現在、旧県会議事堂は演奏会などの会場として使われることが多いです。椅子や照明、ステージ、音響などの付帯設備があるため、イベント会場として最適な場所となっています。
■施設利用料
・入場料金を領収しない場合もしくは1,000円以下の入場料金を領収する
・1,000円を超え、3,000円以下の入場料を徴収する場合もしくは利用者が商業宣伝その他これらに類する目的を有する
・3,000円を超える入場料金を領収する
・準備または練習のために利用する
状況によって、施設の利用料は異なります。利用料が気になる人は文翔館のホームページをチェックしてみてください。
■設備利用料
・舞台設備
ピアノ 1台5,550円
指揮台 1台100円
譜面台 1台100円
演壇 1式410円
・舞台照明設備
演壇照明 1列1,040円
スポットライト 1台510円
・視聴覚設備
マイクセット 1式1,040円
プロジェクター 1台940円
モニターテレビ 1台510円
・展示設備
展示パネル 1枚20円
展示ケース 1台200円
※この料金は、2020年1月現在のものです。
時計塔
時計塔は、旧県庁舎にあります。日本国内で稼働している時計の中で、札幌時計台に次いで2番目に古いものと言われています。文翔館のシンボルでもあるため、写真に収めようとする方は多く見られ、フォトスポットとして人気です。
建物の基礎部分から時計台の避雷針までの高さは25mで、最上階にはとても大きい時計装置があります。振り子を動かしている分銅は、5日に1回職人が手動で巻き上げているのです。職人のおかげで今なお、時を刻み続けられているのです。
時計台の内部を見学できる催し物が開催されることがあります。興味がある人は文翔館のホームページなどを確認してみてください。
休憩は2階の「カフェ・ド・シベール」で
文翔館の2階にはカフェ・ド・シベールがあり、見学した後のコーヒーブレイクに最適です。文翔館コーヒーや紅茶、サクランボのケーキなどを頂けます。
ランチタイム(11:00~14:00)には、こだわりのカレーライスやピラフ、トーストなどが食べられます。リーズナブルなランチセットもおすすめです。
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