山形の英雄最上義光が築いた巨城!霞城公園の観光の見どころを徹底ガイド

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山形の英雄最上義光が築いた巨城!霞城公園の観光の見どころを徹底ガイド

山形県山形市にある霞城公園は、国指定の史跡・山形城跡です。全国的に見ても有数の輪郭式平城で、出羽の関ヶ原合戦「長谷堂合戦」では輪郭が霧で隠れて見えなかったため、「霞ケ城」とも呼ばれています。霞城公園の周辺には、最上義光歴史館や旧済生館本館など魅力的な文化施設もあるため、観光に最適なエリアです。今回は、色々な魅力を持つ霞城公園の魅力や周辺の観光スポットをご紹介しましょう。

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山形の英雄最上義光が築いた巨城!霞城公園の観光の見どころを徹底ガイド

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山形城の歴史

山形城は、1356年に羽州探題として山形入りした最上家初代の斯波兼頼が築城し、始まったと伝えられています。現在残されている城郭は、第11代城主の最上義光によって築かれたものが原型になっています。本丸、二ノ丸、三ノ丸という三重の堀と土塁で囲まれている平城は全国的に見ても非常に珍しいものです。

現在残されている二ノ丸の堀や土塁、周囲の石垣は、最上家が改易した後に整備されています。整備したのは1622年から城主になった鳥居忠政だと言われています。

国の指定を受けたのは1986年です。そして、2006年には「日本100名城」に認定されました。現在は、桜の名所として多くの人に愛されていますよ。

二ノ丸東大手門

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二ノ丸東大手門は、1991年に日本古来の建築様式を用いて忠実に再現されています。櫓門、多門櫓、高麗門、土塀を備えている二ノ丸東大手門は必見です。

そんな二ノ丸東大手門の櫓は、一般公開されています。山形城の古地図や発掘された瓦の遺物、山形城復元模型などが展示されているので、霞城公園に足を運んだらぜひ見てみると良いでしょう。

■入館料

無料

■公開期間

4月上旬頃~11月上旬頃

※入館料や公開期間は、2020年1月現在の情報です。

本丸一文字門

出典: Kei1962 / PIXTA(ピクスタ)

本丸一文字門は、かつて山形城本丸の大手側にあった頑強な枡形門です。一文字櫓、櫓門、高麗門で構成。

1996年に発掘調査が始まり、徐々に復元整備が進められてきました。1998年~2003年にかけて石垣が復元され、2004年~2005年にかけて大手橋が復元されています。そして、2012年~2014年にかけて高麗門と枡形土塀が復元されました。

本丸一文字門の役割は、進路を曲げて敵が侵入しづらくすることです。復元工事をする際には、秋元氏時代の粕川(かすかわ)家絵図やこれまでの発掘調査の結果を参考に作業が行われています。

最上義光銅像

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霞城公園の東大手門側には、山形鋳物の技術を用いて作られた最上義光銅像があります。最上義光銅像は、愛馬に乗った最上義光の騎馬像で、後ろ脚だけで立っている馬の様子は圧巻です。像自体は3トンもの重さがあるため、山形鋳物の技術の高さを証明している像だと言えるでしょう。

最上義光銅像が建立されたのは1977年11月3日です。山形市銅町出身の鋳金工芸家・西村忠がデザインし、山形鋳物の本拠地の1つである株式会社 西村工場が製作しました。山形鋳物の職人が持つ高度な技術を駆使した最上義光銅像を、霞城公園に行ったらぜひ見てみてください。

最上義光歴史館

出典: rara / PIXTA(ピクスタ)

最上義光歴史館は、山形県山形市大手町にある歴史館です。山形が反映するための礎を築いたとされる戦国武将・最上義光の名を冠し、最上家に関する資料の収集や保管、調査、研究を行っています。そして、それらを一般公開し、多くの人に山形の歴史を知ってもらうという狙いから1989年12月1日に開館しました。

■最上義光歴史館に収蔵されている資料

・「三部抄」について -内容と成立を中心に- 名子喜久雄
・長谷堂合戦図屏風について -軍記と屏風- 宮島新一
・刀 朱銘 来国次
・太刀 銘 (表)八幡宮奉納源家親/(裏)出羽国酒田住兼高作
・何路連歌百韻
・連歌新式(写本) 最上義光注 里村紹巴加筆
・最上義光所用 三十八間総覆輪筋兜
・長谷堂合戦図屏風
・義光の指揮棒
・軍旗(伝直江軍部隊旗) 最上公義氏寄贈

■開館時間

9:00~17:00(入館受付は、16:30まで)

■休刊日

月曜日(祝日と重なる場合はその翌日)

■入館料

無料

※開館時間などは、2020年1月現在の情報です。

旧済生館本館

出典: r.marais / PIXTA(ピクスタ)

旧済生館本館は、昭和の宮大工職人達の手で今によみがえった明治の最高傑作と呼ばれる建物。

旧済生館本館は、1878年に山形県立病院として建設されました。山形県令三島通庸のよる「山形の近代化を図る」という構想に基づいて竣工されました。済生館という名前は、当時の太政大臣である三条実美によって命名されたと言います。

東北で一番早く西洋医学を取り入れ、医学校も併設されていました。しかし、1888年に経営の問題から民営化され、1904年4月には山形市立病院済生館となったのです。

■開館時間

9:00~16:30

■休館日

年末年始(12月29日~1月3日)

■入館料

無料

※開館時間などは、2020年1月現在の情報です。

まだまだ整備が進む山形城跡

国指定の史跡である山形城跡は、現在霞城公園として多くの人に愛されています。山形の歴史を知るためには欠かせない資料を見ることができるため、とても貴重なスポットです。そんな山形城跡は今でも、整備が続けられています。より魅力的な観光スポットになる可能性も高いので、ぜひ足を運んで山形の歴史を感じてみてください。

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