マタギの里のローカル線！「秋田内陸縦貫鉄道」の沿線おすすめ観光情報

秋田県の北部を走る、秋田内陸縦貫鉄道。絵に描いたようなのどかな風景の中を走る、秋田のローカル線です。そんな秋田内陸縦貫鉄道の沿線には、どこかほっとできるような観光スポットがあるんです。日常から少し離れて、のんびり列車に揺られる休日は、きっと心安らぐひと時になりますよ。今回は、そんな秋田内陸縦貫鉄道沿線のおすすめ観光情報をご紹介します。都会の喧騒から離れてリフレッシュしたい、という方は必見です。

桜の名所、角館からスタート

角館（かくのだて）は秋田内陸縦貫鉄道の沿線で、最も有名な観光地といってもいいのではないでしょうか。桜の名所としても知られており、春には多くの観光客で賑わいます。こじんまりとしたたたずまいの角館駅舎からは、春夏秋冬移り変わる季節を楽しむことができます。電車の撮影スポットとしても絶好なので、電車を撮るのが好きな方にも是非おすすめしたいスポット。

春の桜もいいですが、夏に見られる青い木々、秋のコスモス、雪化粧した冬の姿もとても美しいです。

角館の武家屋敷通りでは、4月中旬ごろからシダレザクラやソメイヨシノを楽しむことができます。夜になるとライトアップされることもあり、歴史ある武家屋敷を桜が包む様子は、荘厳ともいえるような雰囲気です。ただし、この時期は観光客も多くなりますので、写真を撮りたい方は人通りが少ない早朝を狙うのがオススメ。

マタギ文化に触れるなら「阿仁マタギ駅」

秋田内陸縦貫鉄道の駅のひとつである「阿仁（あに）マタギ駅」は、2002年に東北の駅百選にも選ばれました。

駅名にも使われている「マタギ」とは、クマなどの大型獣を捕獲するなど、狩猟を生業にしてきた人のことです。東北地方の真ん中に走る奥羽山脈にはさまざまな動物が住んでいたこともあり、阿仁地方にはマタギの村が多く存在しました。

そんな阿仁マタギには、マタギ資料館なるものがあり、マタギの文化などを知ることができます。この土地に来たのなら、必ず訪れておきたいスポットです。

線内随一の絶景スポット！「大又川橋梁」

秋田内陸縦貫鉄道に乗る鉄道ファンは、おそらくここを目的にしている方も多いのではないでしょうか。「笑内（おかしない）駅」と「萱草（かやくさ）駅」の間にある鉄橋「大又川（おおまたがわ）橋梁」です。阿仁川にかかる赤い鉄橋に一両の列車が走る光景は、ローカル線ならではの風情を感じさせます。

もちろん外から大又川橋梁を眺めるのも良いのですが、特にオススメなのが列車に乗って見る大又川橋梁からの景色です。大又川橋梁には、視線を遮る鉄骨などがほぼありませんので、大迫力間違いなし！列車によっては、鉄橋を渡るタイミングでスピードを緩めてくれる車両もあり、じっくりと景色を楽しむことができますよ。

全94.2㎞を走破した先には「鷹巣駅」

角館駅から出発し、鷹巣駅で秋田内陸線は終点になります。その距離は全29駅で94.2キロメートルあります。乗車する列車によっても変わってきますが、かかる時間は2時間半ほど。もちろん途中下車をしながら楽しむのもオススメです。ただし、列車の本数が多くありませんので、次の発車時間を時刻表で確認しておいた方が安心かもしれませんね。

また鷹巣駅には「鷹ノ巣駅」と「鷹巣駅」という2つの表記がありますが、JR線は「鷹ノ巣駅」、秋田内陸縦貫鉄道は「鷹巣駅」という表記になっています。改札は分かれていますが、ホームは繋がっているため、実質同じ駅と思っていても問題はありません。

観光には急行「もりよし」がおすすめ

観光で秋田内陸縦貫鉄道を利用する際には、急行「もりよし」がオススメです。角館駅から鷹巣駅までを約2時間で運行し、通常列車よりも30分ほど早く到着することができます。また、アテンダントによる車内販売もあり、お菓子や飲み物、オリジナル商品を購入することも。通常列車よりも、しっかりと旅行している感覚を味わうことができます。

ただし、急行もりよしは運行本数がかなり少ないので注意してください。現在運行している急行もりよしは一日に3本しかありません。しっかりと時刻表で確認してから、のどかな列車の旅を楽しんできてくださいね。

お得なきっぷ情報

秋田内陸縦貫鉄道では、鉄道の旅にぴったりなお得な切符を販売しています。

・ホリデーフリーきっぷ（土・日・祝日フリー乗車券）
・ウィークデーフリーきっぷ（平日フリー乗車券）、
・片道寄り道きっぷ（片道全線利用・1回に限り途中下車が可能）
・ファミリーレジャーきっぷ（ご家族利用で3日間乗り降り自由）

旅の目的に合わせて上手に利用してみてはいかがでしょうか。きっとローカル線ならではの、ゆったりとした旅を楽しむことができますよ。

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