初めてでも安心!大曲の花火は日本最大級の競技花火の祭典

画像出典:Kengo_mi / PIXTA(ピクスタ)

初めてでも安心!大曲の花火は日本最大級の競技花火の祭典

夏の風物詩といえる花火大会は全国各地で行われますが、その中でも規模が大きく最も有名な花火大会の一つが、秋田県で行われる「大曲の花火」です。日本三大花火大会の一つに数えられ、日本一の花火師が決定される競技大会の場では、日本最高峰の花火が楽しめます。そこで今回は、大曲の花火の基本情報と観光情報を紹介します。

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初めてでも安心!大曲の花火は日本最大級の競技花火の祭典

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開催時期と大会概要

大曲の花火は、毎年8月の最終土曜日に秋田県大仙市大曲地区にて開催されます。2020年は、8月29日に開催が予定されており、雨天決行です。

正式名称を「全国花火競技大会」ということからもわかるように、本来大曲の花火は、全国の一流花火師が、自らが作成した花火を打ち上げて技術を競い合う競技大会です。このような競技大会は、全国でもこの大会を含めて2種類しかなく、大曲の花火は1万8000発もの花火が打ち上げられる、日本でも最高峰の花火大会と称されています。

会場とアクセス方法

大曲の花火の会場は、秋田県大仙市大曲地区の「雄物川河川敷運動公園」です。

公共交通機関で会場へアクセスするには、JR大曲駅が拠点となります。東京駅からの所要時間は秋田新幹線で約3時間、その他にJR奥羽本線でもアクセス可能です。JR秋田駅からは、毎年花火大会当日に新幹線と在来線の臨時列車が運行され、所要時間は秋田駅から新幹線で約30分、在来線で約1時間です。大曲駅から雄物川河川敷公園へは、徒歩約30分で到着できます。

車を利用して会場へ向かう場合は、秋田自動車道の「大曲IC」で下り、約10分で到着します。駐車場は無料で利用できますが、花火大会当日は周辺で交通規制が行われる上、大渋滞が予想される点に注意が必要です。

大迫力を堪能するなら桟敷席がおすすめ!

大曲の花火は無料でも観覧できますが、眺めが良い場所で観覧したいのであれば、有料の桟敷席がおすすめです。桟敷席は旅行会社向けの団体販売のほか、個人販売も行っています。

桟敷席には複数の種類があり、個人向けの販売方法の詳細は4月上旬に発表されます。2019年を例に挙げると、コンパネ敷畳2枚分のA席、堤防の斜面部分の定員5名のC席のほか、パイプ椅子席やベンチ席、車椅子席がありました。いずれの席も無料観覧席よりも良い場所で大迫力の花火を堪能できます。

「10号玉の部」の見どころ

大曲の花火は、17時頃から始まる「昼花火の部」、19時頃から始まる「夜花火の部」に分かれます。このうち、「10号玉の部」は夜花火の部で行われる競技で、「尺玉」と呼ばれる約30cmの花火を2発打ち上げます。それぞれの部では、標準玉と呼ばれる花火が打ち上げられ、その音や開き方、色彩などが基準となります。

10号玉の部は、1発目は伝統的な花火である課題玉を打ち上げる「芯入割物の部」、2発目は1発目とかぶらない内容で自由に作れる「自由玉の部」という構成で、この2種類の総合点を競います。

「芯入割物」とは、一般的な丸い花火のことで、芯入割物の部では花火がきちんと打ち上げられ、最高点で開花しているか、花火が開ききったときの直径である「盆」の形が歪みなく均等になっているか、一斉に吹き消されているように「吹き口」が揃っているかなどが審査されます。

2発目の自由玉の部では、配色や美しさ、形などの技術が求められ、花火師それぞれの個性的で創造性、独創性の高い美しい花火が楽しめるでしょう。

「創造花火の部」の見どころ

夜花火の部のもう一つの見どころが、「創造花火の部」です。通常、花火は丸い形で打ち上げられるのが一般的です。しかし、創造花火の部ではその名の通り、通常の花火の概念を覆すユニークな花火が打ち上げられます。

花火にテーマを設定し、その内容に沿って自由な色や形で打ち上げる花火で、他では見られない独自の世界が花火で表現されます。

先述の10号玉の部と想像花火の部で最も優秀な花火には、「内閣総理大臣賞」が贈られます。

ワイドスターマイン「大会提供花火」にも注目!

大曲の花火に訪れたら絶対に見逃せない花火が、名物の大会提供花火である「ワイドスターマイン」です。大曲花火協同組合青年部が1年をかけて作成するこちらの花火は毎回異なるテーマを持ち、雄物川の河川敷をステージに見立てて音楽とともに大規模な花火を打ち上げます。打ち上げ時刻は、毎年20時45分頃です。

音楽と見事にシンクロした大迫力の花火は5~7分に渡り繰り広げられ、フィナーレの速射連発などは圧巻です。

◎注意事項

大曲の花火には、毎年約80万人もの人が集まります。人口4万ほどの町にこれだけの人が集まるのですから、会場はもちろんのこと、周辺道路や最寄り駅は大渋滞が予想されます。場合によっては入場規制も行われるので、現地では常に係員の指示に従いましょう。また、花火の打ち上げ場所の周辺は、立入禁止区域です。周辺の田畑も立ち入りが禁止されていますから、マナーを守って花火鑑賞をしましょう。

そして、大曲の花火は雨天決行なので、雨天時に備えてレインコートや長靴を用意しておくことをおすすめします。夏でも川のそばでの花火鑑賞となるため、夜間は肌寒くなることもあり得ます。上着などの羽織物も用意しておきましょう。

花火大会の代名詞ともいえる大曲の花火は、全国の花火師が自ら花火を打ち上げて日本一を競う競技大会だけあり、たくさんの美しい花火を鑑賞できる大会です。全国的にも有名な花火大会ですが、秋田の小さな町で開催されるため、大会当日の会場は毎年大混雑と大渋滞となります。マナーを守って、安全に花火大会を楽しみましょう。

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