高さ日本一の石垣を見に行こう!「丸亀城」の見どころをご紹介します

画像出典:Sanga Park

高さ日本一の石垣を見に行こう!「丸亀城」の見どころをご紹介します

日本各地には現在200ほどの一般見学ができるお城があります。けれどもその中で作られた当時のまま残っているのはたったの12のお城だけというのはご存知ですか? その貴重な12城の1つに数えられているのが香川県にある丸亀城(丸亀市)です。天守閣が現存するだけでなく、様々な技法を取り入れた石垣の美しさでも有名です。そこで今回は丸亀城(丸亀市)の見どころを分かりやすく紹介していきます。

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高さ日本一の石垣を見に行こう!「丸亀城」の見どころをご紹介します

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丸亀城とは?

香川県四国の丸亀城天守

出典: c6210 / PIXTA(ピクスタ)

「丸亀城」は生駒親正(いこまちかまさ)、一正(かずまさ)親子が慶長二年から5年の歳月をかけてつくった平山城です。亀山という山をそのまま利用した自然美あふれる天守が魅力のお城で、日本百名城のひとつとされています。

江戸時代の最高技術が施された石垣

丸亀城の石垣と三の丸井戸 -石垣の名城・現存十二天守-

出典: PJ / PIXTA(ピクスタ)

丸亀城の特徴のひとつが石垣にあります。石垣の高さ日本一の「石垣の名城」と呼ばれる丸亀城には様々な石積みの方法が取られています。それらを簡単に説明していきましょう。

「丸亀城」の石垣の多くは四角く加工した石を積み上げる技法「打ち込みハギ」という積み方で構成されています。これは横一列にきれいに並んだ石が美しい積み方です。

大手枡形や南山中の栃ノ木御門跡の櫓台には「切り込みハギ」という技法が施されていて、「打ち込みハギ」と同じく加工した石を積み上げます。違うのは石の大きさ。丸亀城の「切り込みハギ」では大小様々な石を隙間なく積み上げた圧巻の乱積みを見ることができます。

南東山麓は自然の石を組み合わせて積んだ「野面積み」。形や大きさがバラバラのものをバランス良く配置した美しい乱積みに昔の人々の叡智の素晴らしさを感じることができるでしょう。

丸亀城三の丸は高石垣になっていて、「算木積み」と呼ばれる技法が施されています。熊本城でも使われている有名な積み方です。長方形にした石の長い面と短い面を交互に組み合わせることで強固な石垣となり、勾配の美しい石垣を積むことができるようになります。

城に入らずとも石垣だけでこれだけの違いを楽しめるお城はそうそうないでしょう。ぜひ石垣見学も楽しんでください、と言いたいところですが、実は2018年の豪雨や台風により石垣の一部が崩落してしまいました。

完全復旧までは道半ばで、丸亀市では「石垣修復プロジェクト」として丸亀城の魅力を発信する動画の募集をおこなったり、丸亀城石垣復旧事業報告会をおこなったりと早く元の姿が取り戻せるように進めています。

現存する「十二天守」の一つ

丸亀城「十二天守」の一つ

出典: hayakato

日本にはかつて2万以上のお城がありましたが、江戸時代の「一国一城令」や明治時代の「廃城令」で多くの城が失われ、さらには戦時中にも多くのお城がなくなっていきました。

現在でも見学できるお城は200ほどありますが、そのほとんどは戦後に修復や再建がされたものです。

江戸時代以前からの天守が現存しているお城は12カ所のみ。その12のお城を「十二天守」と呼び、そのうちのひとつが丸亀城です。日本全国的に見てもとても貴重なお城だということが分かりますね。

ちなみに残りの「十二天守」は青森県の「弘前城」、長野県の「松本城」、福井県の「丸岡城」、愛知県の「犬山城」、滋賀県の「彦根城」、兵庫県の「姫路城」、島根県の「松江城」、岡山県の「備中松山城」、愛媛県の「松山城」と「宇和島城」、高知県の「高知城」です。

「太鼓門」と呼ばれる大手一ノ門

「太鼓門」と呼ばれる大手一ノ門

出典: PJ / PIXTA(ピクスタ)

城の正門として構える「大手一ノ門」は、正門らしい荘厳な櫓門(やぐらもん)。1670年に建築されたもので、藩士が太鼓を打って刻(とき)を知らせていたことから「太鼓門」とも呼ばれています。

2006年6月10日の「時の記念日」から「大手一ノ門」で正午(九つ時)になると太鼓を9回たたく「時太鼓(ときだいこ)」を復活させました。毎日正午になると太鼓が打ち鳴らされるので、見学に行く方はぜひ正午をまたいでいくと「時太鼓」を聞くことができますよ。

日本一の深さを誇る「二の丸井戸」

丸亀城二の丸井戸

出典: ももぞう / PIXTA(ピクスタ)

二の丸は桜が植樹されて現在は市民の憩いの場となっていて、その場所に「二の丸井戸」と呼ばれる日本一の深さを誇る井戸があります。

井戸の直径は1,8m、深さは30m以上とされています。ちなみに絵図には65mとされていますが、そこまでの深さはない模様。

この井戸には石垣を築いた羽坂重三郎が敵方に通じることを恐れた城主が、羽二重三郎が井戸の底に入っている際に上から石を落として殺してしまったという伝説が残されています。

アクセス

JR丸亀駅

出典: apa88 / PIXTA(ピクスタ)

「丸亀城」は電車でも車でもアクセス良好な場所にあります。

電車でのアクセス
JR丸亀駅から徒歩10分

車でのアクセス
高松自動車道坂出インターチェンジから国道11号を丸亀方面。
高松自動車道善通寺インターチェンジから国道11号に乗って丸亀方面。

無料の駐車場は丸亀城内資料館南側(50台)と市民ひろば駐車場(22台)の2カ所。この2カ所が埋まっていた場合は近隣にたくさんの有料駐車場があるのでそちらをご利用ください。

◎上り坂が急なので覚悟して行きましょう

丸亀城の石垣 -石垣の名城・現存十二天守-

出典: PJ / PIXTA(ピクスタ)

丸亀城は亀山という山の上に建てられたお城なので急な上り坂があります。特にきついのが「見返り坂」。あまりの急な坂に振り返りたくなることからこの名が付いています。かなりの勾配なので、心して行きましょう。

現存する木造の「十二天守」の中ではもっとも小さい「丸亀城」が、貴重なお城であることをご理解いただけたでしょうか。丸亀市を訪れたらぜひ「丸亀城」も訪れてみてくださいね。

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