初めてでも安心!小谷城跡で見逃せないポイントをわかりやすく解説!

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初めてでも安心!小谷城跡で見逃せないポイントをわかりやすく解説!

滋賀県長浜市湖北町にある小谷城は、日本の五大山城として新潟の春日山城や島根の月山富田城などと肩を並べる城。現在は城自体は残されていないものの、石垣や土塁などは残されており、国の史跡にも指定されています。そんな小谷城には今もなお歴史好きの方が多く集まるスポットです。今回は、そんな小谷城跡を観光する際のポイントについて解説していきましょう。

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初めてでも安心!小谷城跡で見逃せないポイントをわかりやすく解説!

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小谷城の歴史

小谷城は標高約495mの小谷山に築城されました。小谷城が築城されたのは1524年頃と言われていますが、はっきりとした年代は明らかになっていません。

居城していたのは北近江の戦国大名を務めていた浅井家。浅井氏の3代目は織田信長の妹であるお市の方と結婚したことで知られる浅井長政が務めていました。

結婚後は長政とお市の方との間に子どもが3人。この子どもは後に大河ドラマでも取り上げられた浅井三姉妹(茶々・初・江)であり、小谷城は浅井三姉妹ゆかりの城としても知られています。

本来織田家とのつながりを持った長政でしたが、越前国の戦国武将・朝倉義景と一緒に織田信長と戦うことになり、「姉川の戦い」として有名です。姉川の戦い自体は織田軍が勝利したものの、小谷城の攻略には至りませんでした。

それから好機を伺っていた織田信長は、朝倉氏を滅亡させた後に小谷城へ攻め込み、小谷城の落城と浅井氏の滅亡に至ったのです。落城した小谷城は羽柴秀吉に与えられましたが、秀吉は長浜に城を築いていたため、結局そのまま廃城となってしまいます。

桜の馬場

桜の馬場は、黒金門の南に位置する曲輪(くるわ)を指します。曲輪とは、石垣や堀、土塁などによって区画された場所のことです。小谷城は山の上に位置していたためいくつも曲輪が存在していました。

桜の馬場は東西に2段で構成されている曲輪の上段に位置し、平坦な場所にありました。ここには見張り台も設けられており、攻め入ろうとする織田軍を見張るのにも最適な場所として活用されていたようです。ちなみに、桜の馬場は大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』でも実際に収録を行った場所なので、大河ドラマで小谷城を知った方にとっては聖地とも呼べる場所だと言えます。

本丸を守るための見張り場所として利用されていた桜の馬場は、見張り台は残っていないものの非常に雄大な絶景を望むことができます。桜の馬場から望む景色を見ながら、当時の情景に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?

本丸

小谷城の本丸は南北に40m、東西に25mと非常に広大な敷地にあり、その中の北側にある上段に建てられていたと言われています。本丸に関しては詳しいことが分かっておらず、何層かの建物だったのではないかと推測されています。

実は小谷城跡絵図というものがあり、そこには「天守共鐘丸共」という言葉が残されていたため、鐘楼の役割も担っていたのではないかと考えられます。しかし、小谷城跡絵図が描かれたのは江戸時代中期であるため、本当にそうだったのかは未だ謎のままです。

本丸背後の大堀切

本丸より北側には大堀切があります。山城を攻め入る場合、尾根に沿って進めば迷うことなく山頂付近にある城へたどり着くことができてしまうのですが、堀切で尾根筋を断ってしまえば道がなくなり、進軍が難しくなってしまうのです。小谷城にも大堀切が存在し、敵の進軍を防いでいたということでしょう。

本丸には石垣の一部が残されています。石垣自体はそれほど多く残っているわけではなく、長浜城を築城する際に石材が持ち出されてしまったそうです。しかし、一部であっても実際に目の前にすると当時の面影や石垣の迫力、歴史の深さなどを感じられるでしょう。

京極丸

京極丸は大堀切の北に位置し、守護の京極氏の屋敷があったと言われている場所です。ここは小谷城へ織田軍が進軍する際、羽柴秀吉によって最初に攻め落とされたと言われています。

京極丸が攻め落とされたことで京極丸から南にある本丸と北にある小丸が分断されてしまい、落城の足掛かりとなってしまいました。なお、京極丸から北に位置する小丸は長政の父である久政の屋敷があり、久政は本丸と連携が取れなくなってしまったことで、屋敷内で自刃しました。

小谷城戦国歴史資料館

小谷城についてより深く学ぶなら、小谷城戦国歴史資料館にも足を運んでみましょう。資料館で行われている常設展示には、浅井氏と小谷城をテーマにした展示がされており遺物や肖像画、城内での暮らし、小谷城の戦いを知ることができます。

小谷城戦国歴史資料館は、長浜市小谷郡上町に位置しています。JR北陸線河毛駅より歩いて約30分、車なら国道365号線「郡上南」の信号を山側に向かって進み、突き当たった場所です。毎週火曜日と年末年始は休館日なので注意してください。

アクセス方法

最後に小谷城跡へのアクセス方法をご紹介します。

■電車でお越しの場合

JR北陸線河毛駅を下車し、徒歩なら約30分で麓に到着します。駅からバスを利用するなら「小谷城歴史資料館」バス停を目指しましょう。

■車でお越しの場合

北陸自動車道長浜ICを出たら国道365号線を北上します。ETC車であれば小谷城スマートICが利用できるので、そちらから降りて山に向かって進みましょう。

■シャトルバスについて

小谷城跡は期間限定でシャトルバスが運行しています。シャトルバスは麓の小谷寺・小谷神社から出発し、金吾丸で下車します。語り部ガイドコースを利用すればシャトルバスを下車してから本丸跡までガイドしてもらうことができるので、利用したい方は北びわこふるさと観光公社へ問い合わせてみてください。

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