【千葉県】鋸山・日本寺を観光！スリル満点の「地獄のぞき」

千葉県安房郡鋸南町にある鋸山（のこぎりやま）・日本寺（にほんじ）は、国指定の重要文化財に指定されています。奈良時代に建てられた大仏をはじめ、ロープウェイで山頂まで登り、「地獄のぞき」と呼ばれる房州石跡の絶壁から眺めるスリル満点の絶景など、千葉県でも有名な観光スポットとして知られています。そんな鋸山・日本寺（安房郡／富津市）の観光スポットをご紹介します。

鋸山とは？

鋸山は、千葉県安房郡鋸南町と富津市の境に位置する標高329.4mの山で、日本百低山に認定されています。正式名称は、「天地」という意味の「乾坤山(かんこんやま)」といいますが、江戸時代に盛んに砕石が行われ、山肌が鋸の刃のように見えることから「鋸山」と呼ばれるようになりました。

小林一茶や夏目漱石などの文人が多く訪れ、詩歌になっているほか、歌川広重は浮世絵に残しています。現在では地獄のぞきや百尺観音、大仏などの観光名所がいくつもあり、毎日多くの観光客が訪れている有名観光スポットです。また、初日の出のスポットとしても有名で、元旦の早朝には多くの人が鋸山から初日の出を楽しみます。

多彩なハイキングルート

鋸山は都心からも近く一年中登山を楽しむことができます。そのコースはロープウェイを使って行くルートから、本格的な登山が楽しめるルートなど様々ですが、今回オススメするのは「ふれあいの道コース」です。このコースは浜金谷駅からスタートし、約1時間半かけて山頂を目指すルートで、スタートからハイキング終了までの所要時間は約4時間です。

途中で休憩しながらゆっくりと階段を登っていき、山頂の直前にある「地球が丸く見える展望台」から海が見える絶景を眺めて山頂へ到着します。この「地球が丸く見える展望台」は天気が良い日には富士山も見ることが可能。途中にある休憩所や観月台からも絶景を見ることができ、ハイキングの疲れを忘れさせてくれます。

他のコースと比べて比較的体力は必要になりますが、短い時間で山頂まで登ることができるルートです。

スリル満点の「地獄のぞき」にチャレンジ

鋸山には多くの観光スポットがありますが、代名詞とも言えるほどの有名スポットといえば「地獄のぞき」。先ほどご紹介したように、「鋸山」という名前の由来にもなっている鋸の刃の形になった岩山から絶景をのぞくという、スリル満点の観光スポットです。手すりはあるものの、標高329.4mの岩から真下をのぞくという恐怖は地獄。

しかし、その先に見える景色は、青々と生い茂った山々、秋には綺麗に染まった紅葉を見ることができ、その景色は天国。まさに天国と地獄を同時に味わうことができる唯一無二の観光スポットです。勇気のある方はぜひチャレンジしてみてください。

日本最大の磨崖仏を見に行こう！

岩壁に彫られた仏像のことを「磨崖仏(まがいぶつ)」といい、日本各地にはさまざまな「磨崖仏」があります。そのひとつが鋸山にある「薬師瑠璃光如来」という磨崖仏です。高さはなんと31mもあり、この高さは日本一です。この薬師瑠璃光如来は江戸時代後半に大野甚五郎英令が3年かけて作り、昭和になって復元されたものです。

日本最大の大きさを誇る磨崖仏「薬師瑠璃光如」。鋸山を訪れた際にはぜひ見に行ってみてください。

おすすめの絶景スポット

鋸山の絶景スポットとして有名なのはやはり「地獄のぞき」ですが、その近くにある「ラピュタの壁」と呼ばれる絶壁はご存知ですか。この「ラピュタの壁」は、スタジオジブリの作品『天空の城ラピュタ』から来ています。

「ラピュタの壁」へはロープウェイか車で日本寺まで行き、日本寺の北口から登山道を少し下ると到着します。もちろん、浜金谷駅からハイキングコースを歩いて行くことも可能です。ハイキングだと、約1時間で到着します。

採石によって垂直に彫られた最大約96mにも及ぶ絶壁はまさに壮観。人間の手で彫られたものとは思えないほどの偉業。地獄めぐりとともにぜひ訪れてみたい絶景スポットです。

ロープウェイでも車でも登れる

先ほどオススメのハイキングコースをご紹介しましたが、ロープウェイでゆっくりと景色を眺めながら山頂まで登るルートもあります。ロープウェイで山頂まで登る場合には、鋸山ロープウェイ山麓駅から乗車。鋸山ロープウェイ山麓駅には駐車場も完備されているます。

鋸山日本寺にも3カ所駐車場がありますが、そこからロープウェイ乗り場までは距離があるため、ゆっくりと散策しながらロープウェイ乗り場を目指す形になります。休日などは混雑しやすいので注意が必要です。

料金は大人(12歳以上)片道650円、往復1200円、小人(6歳以上)片道320円、往復600円。鋸山ロープウェイ山麓駅から山頂の日本寺までは約4分で到着します。
※2024年2月現在の料金です。

また、自分で運転してドライブ気分で山頂を目指す方法もあります。それが鋸山登山自動車道を通るルートです。入り口で料金を払って自動車道へと入ります。料金は普通車で1000円です。大人が2人以上の場合は車での登山の方がお得ですね。車で山頂駐車場まで行き、そこから百尺観音や地獄めぐりへと行くことができます。

◎鋸山へのアクセス

【電車で行く場合】
東京駅からはロープウェイ利用の場合は浜金谷駅（はまかなやえき）で下車、表参道からハイキングする場合は保田駅から下車します。

【車で行く場合】
東京湾アクアラインから木更津ICで降り約50分でアクセスできます。

駐車場は先ほどご紹介した、山麓駐車場、山頂駐車場のほかに、無料の鋸山観光自動車道を利用して行ける東口駐車場があります。この駐車場は大仏広場のすぐ下にあり、大仏を見ることが目的の場合にオススメです。地獄のぞきなどが目的の場合は、東口駐車場からは階段を登って行かなくてはならないため、山麓駐車場か山頂駐車場を利用した方が良いです。

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