名称:積善館
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万4236
公式・関連サイトURL:http://www.sekizenkan.co.jp/
群馬県北部にある四万(しま)温泉は、古くから「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」と言われてきました。同じ群馬県北部にある草津温泉が強酸性の泉質であるのに対し、四万温泉は柔らかな泉質が特徴。飲用泉としても用いられ、特に胃腸の病気に効果があることでも知られています。江戸時代には温泉宿として栄え、昭和29年には「国民保養温泉地」第一号に指定されました。素晴らしいのは温泉だけではありません。山中深くにある四万温泉は美しい自然に抱かれ、多くの観光スポットがあります。温泉街はどこかノスタルジーを秘め、観光地としても魅力的。そこで今回は、四万温泉の観光スポットについてお伝えします!
1. 積善館
四万温泉に来たら絶対に外すことのできない温泉宿であり、観光スポットと言っても過言でないほどの知名度を誇る「積善館(せきぜんかん)」。開業は1691年で「生類憐みの令」で有名な5代将軍徳川綱吉の時代から続く温泉宿と聞けば、多くの人は驚くでしょう。
過去の来館者を紐解けば、関東大震災時の東京復興の指導的立場にあった後藤新平や太平洋戦争時の首相であった東条英機、近いところでは中曽根康弘元首相の名もあるというのですから驚きです。「本館」、「山荘」「佳松亭」という、歴史の変遷に伴って増築された3つの棟はそれぞれ雰囲気を異にしますが、特筆すべきは開業当時に建てられた「本館」です。
木造3階建の「本館」は日本最古の木造湯宿建築であり、群馬県の登録文化財にも指定されている歴史的価値の高いもの。さらに驚くべきことに、この「本館」は、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルともなった建物で、多くの観光客やジブリファンも訪れる「聖地」だとか。温泉も、他の宿にはない歴史を感じさせるものです。昭和5年に作られた「元禄の湯」は、大きな浴室に5つの浴槽が据えられ、アーチ型の窓やカランのない独特な設計になっています。
まるで異空間に来たような錯覚を覚えるこの浴室は一見の価値あり。その他、露天風呂や広大な内風呂、そして家族風呂など、入浴する人を飽きさせることがありません。湯治場として開業しただけあって、現在もその雰囲気を色濃く残す「積善館」は、今では珍しい存在です。温泉や建物内見学、また食事のついたお得な日帰り観光ツアーもあるので、こちらも要チェックですよ!
2. 奥四万湖
四万温泉はアウトドアも楽しめる観光地なんですよ。四万温泉街から国道を新潟方面に進んだところにある「奥四万湖」は、1999年に竣工した四万川ダムによってつくられた人工の湖。この湖の水の色には、誰しもがその目を疑うでしょう。
どこまでも透き通るような青色をしており、水質もとても良好です。四万温泉の成分が溶け込んでいることがその理由といわれています。アクティビティとしてカヌーもできますよ。
名称:奥四万湖
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万
公式・関連サイトURL:http://www.nakanojo-kanko.jp/shizen/okushimako.shtml
3. 四万の甌穴
群馬県中之条町から四万温泉に向けて国道353号線を北上していくと、途中、四万川の川底に不思議な大きい穴が空いている場所があります。四万の観光スポットである「四万の甌穴(おうけつ)」です。
甌穴とは、川底のくぼみにはまった石が、川の流れによって動くことにより、固い川底や川岸を削り取ることで作られた穴のこと。この「四万の甌穴」は130m程の間に、大小あわせて8つの穴を見ることができます。 何万年も長い年月を経て作られたもので、県の天然記念物にも指定されています。うっかりすると見逃してしまいそうですが、温泉と同様に、地球の持つ不思議な力の営みを私たちに見せてくれますよ。
名称:四万の甌穴
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万3497
公式・関連サイトURL:http://www.ouketsu.net/
4. 嘉満ヶ淵
甌穴を通り越した後、そのまま国道に沿い四万温泉に向けて北上していくと、四万川の両側が荒々しい岩で細くなった部分があります。ここは「嘉満ヶ淵(かまがふち)」と言われ、四万川の観光スポットとして古くから知られています。
かつては、四万川の轟流が下り迫力満点の観光地として知られていましたが、現在ではすぐ上流に水力発電所の出水口とダムができてしまったため、水量が激減しかつてほどの迫力ある光景を見ることはできなくなってしまいました。それでも、大雨の時に発電所のダムが開放されると、かつて景勝地として名を馳せた姿を見ることができます。いわば、「幻」の観光地といえるでしょう。
名称:嘉満ヶ淵
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万
公式・関連サイトURL:http://shimaonsen.com/appeal/nature/stroll#2
5. 日向見薬師堂
四万温泉最奥の場所にある「日向見薬師堂」は、四万温泉の起源と深いつながりをもち、一度は行っておきたい重要な観光スポットです。日向見薬師堂は、1598年に真田信幸の武運長久を願って建てられました。真田信幸は、NHK連続ドラマ『真田丸』で有名になった真田幸村の兄です。
現在では国指定の重要文化財に指定。薬師とは、あらゆる病気を回復に導いてくれる仏様であり、この薬師堂からは、四万温泉がただの観光地でなく湯治場であることが伝わります。建物は、「お籠堂」と「薬師堂」、そして、四万温泉の起源ともなったお湯である「御夢想の湯」からなっています。こじんまりとしたお堂ですが、周囲は川のせせらぎ以外に聞こえるものはなく、静寂な雰囲気に包まれており静謐な雰囲気。心が洗われるような観光スポットですよ。
名称:日向見薬師堂
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万4371
公式・関連サイトURL:http://shimaonsen.com/appeal/history/jinja#1
◎まとめ
群馬県四万温泉の観光スポットについて紹介させていただきました。このほかにも見どころはたくさんあるのですが、今回紹介した5つの観光スポットだけでも四万温泉の魅力は伝わったのではないでしょうか。もともとは湯治場として始まった四万温泉。自然にまつわる観光スポットもあります。素晴らしい効用を誇る泉質はもちろん、歴史ある建物もあり、懐かしさとひなびた感じが残っている温泉街です。四万温泉では、温泉以外にもたくさんの観光スポットがあるので、温泉だけでなく見てまわってくださいね。
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