琉球開闢の歴史とつながりの深い、南城市玉城のオススメ観光スポット7選!

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琉球開闢の歴史とつながりの深い、南城市玉城のオススメ観光スポット7選!

沖縄本島南東部の南城市は、2006年に4つの町村が合併して誕生した新しい市です。4町村のなかの1つ旧玉城村(たまぐすくそん)は、海に面した静かなエリア。ここには琉球のはじまりの物語とかかわりのある観光スポットがいくつもあります。また特徴的な自然もあちこちに見られ、バラエティ豊かな観光が楽しめる穴場のエリアなんですよ。ここでは南城市の玉城地域に焦点を当てて、おすすめの観光名所を取り上げていきます。

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琉球開闢の歴史とつながりの深い、南城市玉城のオススメ観光スポット7選!

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1. おきなわワールド

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「おきなわワールド」は、玉泉洞という天然の鍾乳洞を中心とする大規模なテーマパークです。敷地内には伝統的な赤瓦の古民家を多数移築し、沖縄の昔の町並みを再現しています。琉球王国時代の城下町を再現したエリアでは、藍染や琉球ガラス、紙すき、竹細工などさまざまな伝統工芸を体験することも可能です。歴史を学べる施設では、魔除けとしておなじみのシーサーや、アジア諸国の獅子の像などが展示されています。

メインの玉泉洞はなんと全長5kmもあり、国内最大級の鍾乳洞なんですよ!観光できる距離は890mまでですが、見ごたえは十分。本土より成長速度が速いとされる鍾乳石や石筍、透明な水をたたえた石灰棚などの景色が次から次に飛び込んできます。とくに鍾乳石は国内最多の100万本以上あるといわれ、天井にびっしりとトゲ状の鍾乳石が並んでいる様子は、まるで地獄に放り込まれたかのような迫力です。

2. グスクロード

沖縄ではお城のことをグスクと呼びます。定番観光スポットの首里城や、世界遺産の今帰仁城などが有名ですね。玉城を含む南城市内にも、たくさんのグスク跡があります。建物こそ残っていないものの立派な石垣が連なるグスクが多く、いくつかは「グスクロード」と呼ばれ観光スポットとしても人気です。

お城というと戦いのための施設というイメージですが、南城市のグスクはそれ以外に祭祀の場という役割があったと考えられています。というのも琉球誕生の神話には、玉城の城跡に神様が住んだり、立ち寄ったりしたという伝説が数多く残されているのです。ここでは旧玉城村内の代表的な3つのグスク跡を紹介します。

糸数城跡

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グスクロードの城跡のなかでも最大規模の遺構を残しているのが、この糸数城です。誰が築いたのかなど歴史については不明な点が多いのですが、累々と連なる石垣を見れば、相当な権力者が住んでいたことは想像に難くありません。

石垣の上にはちょっと登ってみることもでき、高台にあるのでパノラマの景色も楽しめますよ。

玉城城跡

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玉城城は、糸数城から続く丘陵のさらにポッコリ突き出た頂の上にあります。やや朽ちた感じの石垣は、その積み方から約600年前のものといわれ、一枚岩をくり抜いて造られた城門が印象的です。

ここには琉球開闢(かいびゃく)にまつわる7つの聖域の1つ「アメツギアマツギ御嶽(うたき)」があります。そのため、このグスクは戦う城郭というより宗教施設としての意味合いが大きかったのではないかと考えられています。

下から見るとかなり高い所にありますが、木製の階段が整備されているので登るのは難しくありません。階段の途中から振り返ると、神々に関連付けられるのも納得のオーシャンビューが楽しめますよ。

垣花城跡

垣花城跡は、前出の2つに比べるとぐっとマイナーなグスクになります。住宅街の一角から森の中の道を抜けると、木々に埋もれた石垣が現れます。こちらも歴史は定かではありませんが、一説には地元の領主の次男が築いたとか。ここまで訪ねられれば、あなたも立派なグスク通ですよ。

垣花グスクの南西200mほどのところには、もう1つミントングスクというグスク跡があります。ここは沖縄創世の神アマミキヨが、上陸して居を構えたところされる伝説の地です。今は民家の敷地内を抜けていかなければならないグスク跡なので、訪問の際は必ず許可をいただいてから見学するようにしましょう。

3. ガンガラーの谷

おきなわワールドのすぐ向かいにあるガンガラーの谷は、2008年に一般に公開されたばかりの新しい観光名所です。もともと(といっても数十年前まで)鍾乳洞だったところが、崩落によって複雑な地形の谷となりました。

現在は、予約制ガイドツアーでのみ観光可能です。鍾乳洞の開口部を利用したケイブカフェが集合場所で、亜熱帯の植物や鍾乳石などをじっくり眺めながら進みます。途中には巨大なガジュマルの木があり、そこに設置された展望台からは海と森を同時に見下ろせますよ。ほかにも約1万8000年前に生きていた港川人の居住区跡もあり、自然だけでなく人類の歴史を学ぶこともできる観光スポットです。

4. 垣花樋川

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玉城地域にはたくさんの湧き水がありますが、なかでも垣花樋川(かきのはなひーじゃー)は、名水百選にも選ばれた名水です。垣花城跡付近から崖下へ降りる小道の中腹にあります。

岩陰から勢いよく湧き出る水は、石樋を伝っていくつかの小さな滝を流れ落ちて、最後は広くて浅い透明な池に集まります。周囲には田園風景が広がり、眼下には国道が走っているのにまるでここだけ時間が止まったかのよう。

垣花樋川は訪れるのは難しくありませんが、途中滑りやすい箇所もあるので足元には注意してください。

5. 受水走水

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国道331号から海辺へ下る斜面の途中にも、受水走水(うきんじゅはいんじゅ)という湧水があります。西側の受水と東側の走水の2つの泉から成る観光スポットです。

水の勢いは垣花樋川に劣りますが、こちらは琉球の稲作発祥の地と呼ばれる伝説の地です。受水の脇には御穂田(みふーだ)と呼ばれる小さな田んぼがあり、旧暦正月の最初の午の日には、親田御願(ウェーダウガン)という田植えの儀式がとり行われます。

こちらも玉城の歴史に根差した観光スポットとして、1度は訪れておきたいところです。

6. 奥武島

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奥武島(おうじま)は、沖縄本島から全長150mの橋を渡って行ける小さな島です。昔からダイビングのポイントとして知られていたところですが、橋の開通によりそれ以外の観光客も数多く訪れるようになりました。

そうした観光客のお目当ては美しい景色…だけでなく、新鮮な海の幸!とくに「中本鮮魚てんぷら店」は行列のできる店として知られ、グルクン(タカサゴ)など沖縄ならではの天ぷらを堪能できます。

2014年にオープンした「いまいゆ市場」では、獲れたての魚介を購入したりその場で食べてみたりできますよ。沖縄の地場の味を楽しみたいなら、玉城の奥武島はおすすめです。

7. ヤハラヅカサ

沖縄開闢の神話によれば、創世の神アマミキヨはニライカナイからまず玉城東方の久高島に降り立ちました。そして、次に初めて沖縄本島に足を降ろした場所が、玉城の百名ビーチにあるヤハラヅカサといわれています。

ヤハラヅカサは砲弾型に直立した小さな岩で、満潮時には水没します。潮が引くとともにもっこりと姿を現し、干潮になると歩いて近くまで行くことができます。明け方には岩の向こうに日が昇り、神秘さがいっそう増しますよ。ただし、今でも地元の人たちの信仰を集める聖なる岩なので、写真を撮る場合は周りに拝んでいる人がいないか気を払いましょう。

◎まとめ

南城市の旧玉城村地域の観光スポットをご紹介しました。南城市内には世界遺産の斎場御嶽や絶景スポットのニライカナイ橋などがあり、玉城地域はやや陰に隠れがちです。しかし、沖縄誕生の神話に基づいた歴史スポットなど、玉城には穴場の観光地がいっぱい!南城市を訪れる際には、ぜひ時間に余裕をもって、玉城地域にも足を運んでみてくださいね。

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