名称:フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman's Wharf)
住所:North Area of Waterfront(from Ghirardelli Square to Pier 35), San Francisco, CA, USA
公式URL:https://www.fishermanswharf.org/
港町の活気あふれる雰囲気が魅力の「フィッシャーマンズ・ワーフ」は、サンフランシスコ旅行で外せない定番観光地です。かつて漁港として栄えたこのエリアは、クラムチャウダーや新鮮なカニといった絶品シーフードグルメの宝庫。ショッピングモールピア39での賑わいや、アシカの群れ、歴史的な船舶など、見どころも満載です。
このガイドでは、港町の活気あふれる雰囲気を最大限に楽しむための必見スポットと観光方法、おすすめグルメをご紹介します。サンフランシスコの魅力が詰まったワーフでの過ごし方を計画しましょう!
目次
サンフランシスコの人気観光スポット「フィッシャーマンズ・ワーフ」を完全ガイド!
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フィッシャーマンズ・ワーフとは?
「フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman's Wharf)」は、サンフランシスコの北東部に位置する港湾エリア一帯を指し、東はピア35から、西はギラデリ・スクエアまでの広い範囲が含まれます。
<歴史>ゴールドラッシュが生んだ「漁師の波止場」
フィッシャーマンズ・ワーフの歴史は、1848年のゴールドラッシュにまで遡ります。人口200人ほどの開拓地だったサンフランシスコが、大都市へと発展する過程で、海を渡ってきたイタリア系移民の漁師たちが、現在の「フィッシャーマンズ・ワーフ」の礎を築いたと言われています。
「漁師の波止場」を意味する名の通り、かつては漁船がひしめき合い、水揚げされた海産物の荷下ろしを行う港でした。
<グルメ>サンフランシスコの「食」の拠点
やがて、水揚げされた新鮮な魚介類を提供するシーフードレストランが次々とオープン。サンフランシスコの一大グルメスポット、「食」の拠点へと発展しました。
代名詞である「クラムチャウダー」はもちろん、獲れたてのカニ「ダンジネスクラブ」といった新鮮なシーフードグルメを求めて、世界中から多くの観光客が訪れます。
<エリアの魅力>エンターテイメントが融合した複合エリア
フィッシャーマンズ・ワーフの魅力は、グルメ・エンターテイメント・歴史が融合している点にあります。
レストラン以外にも、ショップや水族館、アトラクションといった観光施設があり、複合的なエリアとして人気です。またすぐ近くに、有名なアルカトラズ島も望めます。
もちろん、現在も港は現役で機能しており、ピア47付近では水揚げ作業を見学することもできます。早朝に港を見学してシーフードレストランで朝食、ショッピング後にまたシーフードランチ!といった贅沢なプランはいかがでしょうか。
初めて訪れる方は、まずは中心地である「ピア39」を目指すのがおすすめです。
フィッシャーマンズ・ワーフのランドマーク「ピア39」
フィッシャーマンズ・ワーフのメインエリアが、この「ピア39」です。
「ピア39(第39桟橋)」に建てられたショッピングモールには、飲食店、土産物店、アトラクションなどが集結しており、いつ訪れても観光客で賑わっています。
名称:ピア39(PIER39)
住所:The Embarcadero, San Francisco, CA 94133, USA
公式URL:https://pier39.com/
アシカの大群が日向ぼっこ!
ピア39の必見スポットNo.1は、桟橋の西側で日向ぼっこをするカリフォルニアアシカの群れです。船着場周辺にはアシカの鳴き声が響き渡り、いかだの上にびっしりとアシカがゴロンと横たわっています。
地元の人によると、アシカがこの付近に集まるようになったのは1989年頃からで、ロマ・プリータ地震が原因ではないかと考えられているようです。
この珍しく愛らしい光景は、無料で観察できます。しかし、繁殖期となる夏場にはほとんどのアシカがいなくなってしまうため、アシカの群れを見たい方は、9月〜5月頃に訪れるのがおすすめです。
水族館「アクアリウム・オブ・ザ・ベイ」
「アクアリウム・オブ・ザ・ベイ」は、サンフランシスコ湾の海洋生物をテーマにした水族館。透明なトンネルの中をサメやエイが泳ぐ姿は必見です。
■アクアリウム・オブ・ザ・ベイ https://www.aquariumofthebay.org/
アトラクション「ザ・フライヤー・スリルゾーン」
「ザ・フライヤー・スリルゾーン」は、複数の体験が楽しめる複合エンターテイメントエリアです。
中でも、メインアトラクション「ザ・フライヤー」は、座席が映像に合わせて動き、風が吹くなど、スリル満点。サンフランシスコの上空を飛びながら観光名所を巡る没入体験ができます。
■ザ・フライヤー・スリルゾーン https://flyerthrillzone.com/
「ハードロック・カフェ」でお土産探し
全世界に100以上もの店舗を構える人気カジュアルダイニング「ハードロック・カフェ」。ピア39の中でも一際目立つ外観は、シンボルであるギターがモチーフとなっていて、フォトスポットとしても大人気です。
ここでぜひ手に入れたいのが、世界中にファンがいるというご当地ピンバッジ。サンフランシスコ限定のものだけでも、ゴールデン・ゲート・ブリッジ、ケーブルカー、ピア39のアシカなど数種類あります。ほかにも、ご当地Tシャツや、サンフランシスコTシャツを着たクマのぬいぐるみなどが人気で、お土産におすすめです。
■ハードロック・カフェ https://cafe.hardrock.com/san-francisco/
絶対に食べておきたいおすすめグルメ
フィッシャーマンズ・ワーフの醍醐味は、新鮮な海の幸!
港の活気を感じながら、これだけは味わってほしいグルメをご紹介します。
クラムチャウダー
フィッシャーマンズ・ワーフでの食事で絶対に外せないのが、クラムチャウダーです。実は、クラムチャウダー自体はアメリカ東海岸のニューイングランドが発祥ですが、サンフランシスコでは独特の食べ方が定番となっています。
サンフランシスコ名物のクラムチャウダーは、「サワードゥ」という少し酸味のあるパンをくり抜いて器代わりにする「ブレッド・ボウル」スタイル。このブレッド・ボウル発祥の老舗ベーカリーとして知られているのが「ボウディン・ベーカリー」です。
1849年にフランス系移民によって創業されたこのベーカリーは、昔ながらの製法で作るサワードゥで有名です。ちょっぴり酸味のあるサワードゥと、濃厚でクリーミーなクラムチャウダーの相性はまさにパーフェクト。本場の味をぜひこの機会にご堪能ください。
名称:ボウディン・ベーカリー(Boudin Bakery)
住所:160 Jefferson St, San Francisco, CA 94133, USA
公式URL:https://boudinbakery.com/
ダンジネスクラブ
ピア39入口にある巨大なカニのオブジェや、フィッシャーマンズ・ワーフの看板に描かれているこのカニこそ、サンフランシスコを代表するシーフード「ダンジネスクラブ」です。
正式名称は「アメリカイチョウガニ」ですが、水揚げされるワシントン州の港町ダンジネスにちなんで、ダンジネスクラブと呼ばれています。
塩ゆでしただけのシンプルなものから、丸ごとロースト、パスタ、スープ、ロールサンドまで、メニューはバラエティー豊かです。せっかくならカニ料理専門店の「クラブハウス・アット・ピア39」を訪れ、豪快なカニ料理を堪能してみてはいかがでしょうか。
ダンジネスクラブは年中味わうことができますが、漁が解禁されるのは通常11月末~6月末にかけての約7か月間です。獲れたてのローカル産を味わいたい方は、この時期を狙って訪れることをおすすめします。
名称:クラブハウス・アット・ピア39(Crab House at Pier 39)
住所:203 Pier 39 Concourse, San Francisco, CA 94133, USA
公式URL:https://crabhouse39.com/
チョッピーノ
「チョッピーノ」は、フィッシャーマンズ・ワーフに暮らしていたイタリア系移民によって作られた、サンフランシスコの郷土料理。カニやエビ、貝など魚介類をたっぷりと入れたトマトベースのスープです。
魚介のエキスが溶け出したスープは深いコクがあり、サワードゥを浸して食べます。クリーミーなクラムチャウダーが苦手という方にもおすすめしたい一品です。
おすすめのお店は、ピア47にある老舗レストラン「スコマズ」です。
スコマズのチョッピーノは、目の前の波止場で水揚げされた新鮮な魚介を使い、素材の風味がとても豊か。身も食べ応えがあると評判です。
パスタや生牡蠣、クラムチャウダーも人気があるので、海を眺めながら、贅沢なシーフードディナーをお楽しみください。
名称:スコマズ(Scoma's Restaurant)
住所:1965 Al Scoma Way, Pier 47, San Francisco, CA 94133, USA
公式URL:https://scomas.com/
フィッシュ&チップス
「フィッシュ&チップス」はイギリス発祥のファストフードのため、アメリカでは提供する飲食店が少ない傾向にありますが、フィッシャーマンズ・ワーフには別格の専門店があります。
それが、ピア39にある人気店「ザ・コッドマザー・フィッシュ&チップス」です。
誰もが病みつきになるその秘密は、鮮度とボリューム。サクサクの衣の中に、厚めの新鮮なタラ(Cod)の身がぎっしりと詰まっています。臭みが一切なく、身は驚くほどフワフワ。ビールやコーラにもよく合い、食べ応えも充分です。
名称:ザ・コッドマザー・フィッシュ&チップス(The Codmother Fish & Chips)
住所:496 Beach St, San Francisco, CA 94133, USA
公式URL:https://www.codmother.com/
「ギラデリ・スクエア」で極上スイーツを
フィッシャーマンズ・ワーフの西端、ケーブルカーのパウエル/ハイド線終着駅からすぐの場所に、レンガ造りの美しい建物「ギラデリ・スクエア 」があります。
ここは、サンフランシスコを代表する老舗チョコレートブランド「ギラデリ」の、旧チョコレート工場をリノベーションした複合施設です。デザートを食べたい時やスイーツのお土産を買うなら、ここを訪れるのが正解!
濃厚なホットファッジサンデーをはじめ、アイス、パフェ、シェイクなど、チョコレートを贅沢に使ったスイーツを味わえます。また、お土産ショップでは、オリジナルの板チョコやクッキー、ココアなどを販売しており、サンフランシスコ土産としても大変人気があります。
ベイエリアの景色を眺めながら休憩するのにも最適なスポットです。フィッシャーマンズ・ワーフ観光の締めくくりに、ぜひ立ち寄ってみてください。
名称:ギラデリ・スクエア(Ghirardelli Square)
住所:900 North Point Street/Polk Street, San Francisco, CA 94109, USA
公式URL:https://www.ghirardellisq.com/
◎「フィッシャーマンズ・ワーフ」へのアクセス情報
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サンフランシスコ国際空港からフィッシャーマンズ・ワーフへのアクセスは、タクシーやライドシェアなら約30分~1時間です。
BART(高速鉄道)で市内まで行き、サンフランシスコ名物の「ケーブルカー」に乗り換えるのもおすすめ。2路線が、フィッシャーマンズ・ワーフ付近を終点としています。
| 路線名 | 特徴・到着地 |
|---|---|
| パウエル/ハイド線 | 坂の上からの景色が美しく、最も人気のある路線です。西側(ギラデリ・スクエア付近)に到着します |
| パウエル/メイソン線 | ワーフのメインエリア(ピア39中央南付近)にある転車台が終点です |
ケーブルカーの1回乗車運賃は8ドルと少々高めですが、サンフランシスコ名物なので、ぜひ乗ってみてください。乗り降り自由の「Visitor Passport(1日/3日/7日間)を購入するとオトクです。
※2025年10月現在の情報です。最新情報は公式情報(SFMTAなど)でご確認ください。
名称:サンフランシスコ市交通局(SFMTA)ケーブルカー
公式URL:https://www.sfmta.com/getting-around/muni/cable-cars