初心者でも安心!立山黒部アルペンルートでおすすめの巡り方

初心者でも安心!立山黒部アルペンルートでおすすめの巡り方

北アルプスの山々に囲まれた大自然と絶景を楽しめる「立山黒部アルペンルート」。富山県と長野県を結ぶ全長37.2kmの観光ルートには、富山の人気観光名所である黒部ダムや高山植物の宝庫として有名な弥陀ヶ原、湖面に「逆さ立山」が映るみくりが池など見どころが盛りだくさん。日本で唯一のトロリーバスや、ワンスパン方式のロープウェイなども体験できることから、最近では海外からの観光客も多く訪れています。この記事では、「立山黒部アルペンルート」の観光情報について詳しくご紹介していきます。

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初心者でも安心!立山黒部アルペンルートでおすすめの巡り方

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立山黒部アルペンルートとは?

雪の大谷 立山黒部アルペンルート

「立山黒部アルペンルート」とは、富山県立山町の立山駅から長野県大町市の扇沢駅をつなぐ観光ルートです。北アルプスに連なる3000m超えの山々を貫き、総距離37.2km、最大高低差1975mとビッグスケールを誇ります。

中部山岳国立公園内にあるため自然豊かで見どころ満載。シーンや目的によって選べる多彩な観光ルートが揃っているほか、宿泊施設やグルメスポットも充実しており年間を通してたくさんの観光客で賑わっています。

アクセス方法

◆富山側から

立山黒部アルペンルート 立山駅

富山側の拠点となるのは立山町の「立山駅」。1Fは富山地方鉄道の「立山駅」で、立山ケーブルカー乗り場は2Fです。
周辺には計6ヶ所の駐車場がありますが、近い場所で約150m、最も遠い場所では800mほど離れているのでご注意ください。(無料駐車場900台)

【車】
・北陸自動車道「立山IC」から、立山水橋線(県道15号)・富山立山公園線(県道6号)を経由して約40分。
・北陸自動車道「富山IC」から、富山上滝立山線(県道43号)・富山立山公園線(県道6号)を経由して約45分。

【電車】
・電鉄富山駅から「富山地方鉄道本線」で約1時間。JR富山駅から電鉄富山駅までは、徒歩で約10分の距離です。

おすすめホテル【ホテル森の風立山】

ホテル森の風立山

立山黒部アルペンルート富山側の拠点となる立山駅まで車で約5分とアクセス便利なリゾートホテル。お部屋は和室・洋室、エグゼクティブスイート/デラックス/ツイン、露天風呂客室のある別邸「四季彩」などからお好きなタイプをご予約いただけます。

湯めぐり大浴場、ジャグジー、寝湯、箱風呂、サウナなど温泉スパが人気。アルカリ性単純硫黄泉のお湯を、岩づくりの露天風呂でゆっくりご堪能ください。選べる色浴衣、宿泊者専用ラウンジでのフリードリンク、子供連れのファミリーに好評な広いキッズランドなど、サービスや施設も充実しています。

◆長野側から

扇沢駅 立山黒部アルペンルート

長野側の拠点となる大町市「扇沢駅」は、大型駐車場が駅の目の前にあるので車でのアクセスが便利です。(無料駐車場230台/有料駐車場350台)

【車】
・長野自動車道「安曇野IC」から、北アルプスパノラマロード・大町アルペンラインを経由して約90分。
・上信越自動車道「長野IC」から、県道長野大町線・大町アルペンラインを経由して約80分。

【バス】
・長野駅東口25番のりばから特急バス「長野-大町-扇沢線」で約100分。
・信濃大町駅から特急バス「大町-扇沢線」で約40分。

おすすめホテル【ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん】

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

立山黒部アルペンルート長野県側の扇沢まで車で約15分。天然温泉露天風呂、自然の景色を眺めながら美食を楽しめるレストランが人気のリゾートホテルです。
24時間利用可能なフィットネスジムをはじめ、キッズクラブ、リゾートセンターも完備。寛ぎながら快適な時間をお過ごしいただけます。

バラエティー豊かなコース

◆初心者におすすめ!通り抜けコース

黒部ダム

子供や年配の方と一緒に巡る場合、または立山観光が初めての方に最適なコースです。

【扇沢駅】~【黒部ダム】:展望台で観光放水を観察 ~【黒部湖】:遊覧船「ガルベ」でクルーズ ~【黒部平】:パノラマテラスで記念撮影 ~【大観峰】:雲海を眺める ~【室堂】:散策・ご当地グルメを堪能 ~【美女平】:伝説が宿る美女杉を見てみよう ~【立山駅】

所要時間は7時間弱。余力がある方は、【室堂】から徒歩でアクセスする【みくりが池】や【エンマ台】にも足を運んでみましょう。

◆話題性バッチリ☆インスタ映えコース

室堂 みくりが池の紅葉

女子旅や写真好きの方に人気のインスタ映えコースは、立山駅から黒部湖まで行ってまた戻るという往復ルートです。トータルで8時間以上かかるため、早朝出発がおすすめ。ワタスゲが見頃を迎える6月~7月中旬あたりがベストシーズンとなります。

【立山駅】~【弥陀ヶ原】:木道を歩きながらのんびりワタスゲを観察 ~【室堂】~【みくりが池】:湖面に映るハートを写真に収める ~【室堂】:インスタ映えグルメをチェック ~【大観峰】:雲上テラスから眼下に広がる絶景を眺めよう ~【黒部平】~【黒部ダム】:観光放水と虹のコラボを撮影し「黒部ダムカレー」で腹ごしらえ ~(来た道を戻って)【立山駅】

◆立山連峰をメインに楽しむなら登山コース

立山雄山神社 峰本社

ガッツリ登山を楽しみたい方におすすめのコースですが、登山初心者や女性でも安心してチャレンジできます。休憩を挟みながらゆっくり登っても、5~6時間あれば往復可能。山頂からの景色は感動ものですよ。

【立山駅】~【室堂ターミナル】:食料を調達しておこう ~【祓堂】:しっかり身を清めて登山開始 ~【一ノ越】~【雄山山頂】:神社で参拝をしたら、標高3,000mからの絶景を眺めながら休憩タイム ~【室堂ターミナル】:ご当地グルメと限定土産を手に入れよう ~【立山駅】

◆泊まりがけでゆっくり堪能コース

雷鳥(立山)

時間に余裕がある方は、ぜひ泊まりがけで立山の大自然を満喫しましょう。室堂の散策で、雷鳥を見ることができるかもしれません。

弥陀ヶ原 星空

宝石を散りばめたような満天の星も必見です。

<1日目>
【扇沢駅】~【黒部ダム】:展望台から観光放水や絶景を堪能 ~【黒部湖】:遊覧船で優雅にクルーズ ~【黒部平】~【大観峰】~【室堂】:名物の「白海老丼」で腹ごしらえ ~【みくりが池】:「逆さ立山」を撮影できたらラッキー ~【弥陀ヶ原】:雲海を眺めながら夕食/星空観賞もぜひ

弥陀ヶ原の紅葉

<2日目>
【弥陀ヶ原】:3通りの散策コースあり/夏に訪れるならワタスゲも見逃せない ~【美女平】~【立山駅】

称名滝

余力がある方は、日本一の落差を誇る【称名滝(しょうみょうだき)】を訪れてみてください。アクセス方法は、立山駅から称名滝探勝バスに乗り約15分の「称名滝」で下車。そこから徒歩で約30分です。

見どころ満載!おすすめスポット

◆雪の大谷

立山 雪の大谷ウォーク

立山黒部アルペンルートのハイライトとして人気の「雪の大谷」は、4月から6月にかけての約3ヶ月間だけ楽しめる絶景です。吹き溜まりになっているため雪が積もりやすく、高さが20mを超えることもあるのだとか。

自然が作り上げた大迫力の壁は、全長およそ500m。歩行者専用道路も備えられており、その壮大な姿を間近で体感できます。

◆弥陀ヶ原

弥陀ヶ原と雲海

標高2,000mに広がる「弥陀ヶ原」には3つの散策コースが用意されており、四季折々の自然と絶景のコラボを楽しめます。また、標高が高いため雲海が現れやすく、多い月なら出現率は50%!

弥陀ヶ原にはホテルもあるので、のんびり宿泊しながら大自然を満喫してみてください。夕日と雲海のコラボや夜空を彩る無数の星といった、非日常を体験できちゃいますよ。

◆立山ロープウェイ

立山ロープウェイ 立山黒部アルペンルート

大観峰と黒部平を結ぶ「立山ロープウェイ」には、驚くことに支柱が1本もありません。重りを使った特殊なワンスパン方式で建てられており、言葉の通り「空中散歩」を楽しめることで人気を博しています。

山麓から山頂までの全長は、ワンスパン方式では日本最長を誇る約1.7km。視界を遮る柱が一切ないので、眼下に広がる絶景を思う存分に見渡せます。10月下旬頃になると周辺の山々が一斉に紅葉し、黄や赤に染まった絨毯の上を飛んでいるかのようです。

おすすめシーズン

雪原の立山

立山黒部アルペンルートの観光シーズンは、例年4月中旬から11月までの約7か月間です。訪れる季節によって見どころが異なるので、何を目的に訪れるかを決めておくと良いかもしれませんね。

「雪の大谷」を見るなら4月~6月で決まり!豪雪地帯として有名な室堂は5月中旬頃まで残雪が豊富で、バックカントリーにてスキーやスノーボードを楽しめます。

立山黒部

初夏から夏にかけては高山植物が咲き始めるほか、雲海がよく見えることからたくさんの登山客で大賑わい。9月中旬になると紅葉し始め、9月下旬から10月上旬にかけてが見頃となります。トレッキングに最適な気候とあって引き続き大盛況です。

紅葉が終わる頃、室堂平付近に再び雪が積もりはじめます。

服装と持ち物

出典: crazystocker/Shutterstock

日帰りの場合は軽装でも良いのですが、朝晩は夏でも寒く、また山の天気は変わりやすいので防寒具や雨具は必須です。また、高地は紫外線が強いので必ず日焼け止めを塗り、帽子やUVカットのサングラスを着用すること。雨具は傘ではなく、カッパを用意しましょう。

足元はすべりにくいトレッキングシューズがおすすめ。残雪が入り込んだり虫に刺されたりしないよう、ハイカットで防水性のあるものが良いでしょう。服装や持ち物は季節によっても異なるので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。

◎ルールを守って楽しく観光しよう

高山植物

立山黒部アルペンルートは「中部山岳国立公園」内にあるため、盲導犬など以外のペットの立ち入りが禁止されています。飲食物の持ち込みは可能ですが、ゴミは持ち帰りが基本。植物の採取はもってのほかです。写真撮影だけに留めておきましょう。自然は一度失われると二度と戻って来ないので、みんなでルールを守っていつまでも美しい自然を残していきたいですね。

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