戸隠神社の観光の見どころを徹底紹介!天岩戸伝説に基づく修験と忍者の里

戸隠神社の観光の見どころを徹底紹介!天岩戸伝説に基づく修験と忍者の里

戸隠神社は、長野県長野市に位置する神社。長い歴史と豊かな自然が魅力で、参拝者が多く訪れる話題の神社です。そんな戸隠神社には、訪れる前におさえておきたい見どころや、「天岩戸伝説」というものがあります。今回は戸隠神社の見どころを始め、戸隠の名物についても紹介します。戸隠観光、長野観光を考えている方は参考にしてみてくださいね。

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戸隠神社の観光の見どころを徹底紹介!天岩戸伝説に基づく修験と忍者の里

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戸隠神社とは

出典: ブルーインパルス / PIXTA(ピクスタ)

戸隠神社は、創建2,000年以上経つ歴史のある神社。戸隠山周辺に「中社」「宝光社」「奥社」「九頭龍社」「火之御子社」の五社を配します。主祭神には、地主神の九頭龍大神や「天岩戸伝説」にまつわる神々が祀られています。

平安時代後期より、天台宗・真言宗・神道の神仏習合された霊場として、多くの修験者や参詣者が訪れました。当時は神社ではなく「戸隠山顕光寺」と称され、高野山や比叡山と共に「三千坊三山」との呼び名が付くほど。非常に栄えていたお寺であったと言います。

江戸時代になると、徳川家康から朱印高千石が与えられ「東叡山寛永寺の末寺」となりました。この時期より農業や水の神としての性格が強まったことから、山中はかつての修験道場から門前町へと変化を遂げました。

明治時代には、神仏分離令によって寺を分離し宗僧は還俗して神官になり、名前を「戸隠神社」と改め、現在に至ります。

河鍋暁斎の天井絵が見どころの「中社」

出典: kazukiatuko / PIXTA(ピクスタ)

「中社(ちゅうしゃ)」は、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)を御祭神に祀る社です。

太陽の神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が、弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の度重なる非行に嘆き、天岩戸に隠れてしまいます。太陽の神が姿をくらましたことで、この世に暗闇と悪神がやってきてしまい混乱状態に。なんとか天照大神に岩から出てきてもらおうと、神々がさまざまな工夫を凝らす、という「天岩戸伝説」。

天八意思兼命はこの「天岩戸伝説」に登場する神で、天照大神が隠れている岩を開くきっかけを作った神。学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全の神とされています。

社殿の天井にある、狩野派の絵師・河鍋暁斎が手掛けた「龍の天井画」が見どころ。
また、境内には天然記念物に指定されている樹齢約800年の三本杉があります。樹齢700年以上の御神木もありますよ。

杉木立に囲まれた「宝光社」

出典: マスカラ / PIXTA(ピクスタ)

「宝光社(ほうこうしゃ)」は天表春命(あめのうわはるのみこと)を御祭神に祀ります。現在の場所に鎮座したのは康平元年(1058年)と言われており、天暦三年(949年)に奥社の相殿として創建されました。

御祭神の天表春命は、開拓・学問技芸・裁縫の神であり、安産の神、女性や子供の守り神。中社の御祭神である天八意思兼命の子にあたります。

戸隠山の麓から登り、最初にあるのが宝光社。戸隠神社の入口とも言われています。杉木立のなか、約270段の石段を登ったところにあります。神仏習合時代「旧宝光院」のおもかげを見ることができる、荘厳な社殿が話題。周辺の杉木立も非常に立派で、パワースポットとしても人気です。

天岩戸伝説が息づく「奥社」

出典: Hick / PIXTA(ピクスタ)

「奥社(おくしゃ)」は、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)を御祭神として祀る社です。天手力雄命は、天照大神が隠れた天岩戸を無双の神力で開き、その岩戸を下界に放り投げたとされる神で、開運・心願成就・五穀豊熟・スポーツ必勝のご神徳があります。天照大神を岩戸から導いた神が祀られているということで、天岩戸伝説が色濃く息づいた社です。

また奥社は戸隠神社の御本社であり、約2kmにもおよぶ参道は杉並木で続くパワースポットとしても話題です。参道の途中には随神門もあり、「櫛石窓神」(くしいわまどのかみ)、「豊石窓神」(とよいわまどのかみ)の像が祀られています。

杉並木の杉は樹齢約400年を超えており、天然記念物にも指定されています。

虫歯にご利益アリ!?「九頭龍社」

出典: シェビーバサー / PIXTA(ピクスタ)

「九頭龍社(くずりゅうしゃ)」は、九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)を御祭神に祀ります。九頭龍大神は、奥社の天手力雄命が奉斎される前から地主神として鎮座していた神。心願成就のご神徳があるとされ、他にも水の神・雨乞いの神・虫歯の神・縁結びの神として知られています。五社のなかでも最も長い歴史があります。

九頭龍大神は古くから戸隠山を治める神ですが、「九頭龍」そのものは九つの頭を持つ怪物。九頭龍は修験僧により岩窟に封印されましたが、現在でもその岩窟で生きていると言われています。善神に転じた九頭龍は地主神となり、九頭龍社に祀られました。

九頭龍社は虫歯にも霊験があるとされており、九頭龍大神に梨を与え、自らが梨を断てば虫歯が治るという言い伝えがあります。

紅葉の絶景スポット「鏡池」

鏡池は戸隠高原にある池で、その名の通り鏡のような水面に戸隠の自然が映り込む絶景スポット。秋になると紅葉で山々が色づき、また違った姿を見ることができます。

戸隠神社の参道より徒歩約30分で行くことができます。道はハイキングコースとなっているので、自然を楽しみながら散策できますよ。鏡池の付近に駐車場もあるので、もちろん車でのアクセスも可能です。

あまりの絶景さから、多くの写真家も訪れる撮影スポットとなっています。池沿いに伸びている砂利道から、戸隠の山々と鏡池に映った山々を同時にフレームに入れての撮影がおすすめです。

戸隠流忍法資料館 忍者からくり屋敷

実は戸隠は忍者の里としても知られており、外国人観光客にも人気です。戸隠流忍法資料館・忍者からくり屋敷は、そんな忍者ファンの観光客が必ず訪れる施設。「戸隠民俗館」「戸隠流忍法資料館」「忍者からくり屋敷」の3つの建物があります。

戸隠流忍法資料館は、戸隠流の忍者が使用していた道具や写真がたくさん展示されています。建物はケヤキ造りの民家を移築したもの。本物の手裏剣など貴重な品の展示が約700点あります。

忍者からくり屋敷は、忍者の知恵や仕掛けが至る所に仕掛けられた屋敷。謎を解いて屋敷から脱出するという簡単なルールですが、大人でも出られなくなるほど仕掛けが細かいです。国籍や年齢も関係なく楽しめる、おすすめのスポットです。

◎観光の際は戸隠そばも忘れずに!

戸隠そばは、岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばと共に「日本三大そば」といわれています。かつて戸隠山にやってくる修験者たちの携帯食品として戸隠にそばが伝えられたといわれ、現在では戸隠には「一家に一人そば職人がいる」と言われるほど深く根付いています。

戸隠そばには甘皮を取らずにソバを挽く「挽きぐるみ」や、水をほとんど切らずに出すなどの特徴があります。また「ぼっち盛り」という、ざるに5~6束の馬蹄形に分けられた盛り方をするのも戸隠そばの特徴です。

ぜひリサーチして訪れてみてください。

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