【長野県】諏訪大社の観光ポイントとは?|各社の特徴やアクセス方法をご紹介

【長野県】諏訪大社の観光ポイントとは?|各社の特徴やアクセス方法をご紹介

歴史ある神社、「諏訪大社」の観光情報やアクセス情報をご紹介します。

諏訪大社とは、長野県諏訪湖の周辺に点在する4か所の神社の総称です。起源は2000年以上前とも言われており、なんと日本神話である「古事記」にも登場します。

本記事では、そんな諏訪大社四社の魅力をたっぷりと解説します。諏訪大社周辺での観光を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

【長野県】諏訪大社の観光ポイントとは?|各社の特徴やアクセス方法をご紹介

目次を閉じる

1.諏訪大社の観光ポイント

諏訪大社 観光

まず「大社」と聞くと、1つの巨大な神社を思い浮かべますよね。

諏訪大社は諏訪湖の周りに位置する、上社本宮・下社秋宮・下社春宮・上社前宮、4つのお宮から成り立っています。従って、諏訪大社をお参りする際はこの4つとも巡るのが目標となります。

4つのお宮それぞれに特徴や由来があり、深掘りしていくと魅力がザクザクと出てきます。1つの神社に行くつもりが、4か所の神社を目指す感覚でお参りできます。

・「逃げ上手の若君」の聖地!

諏訪大社 観光

諏訪大社はアニメ「逃げ上手の若君」の主人公で、鎌倉幕府の「北条時行」が匿われた地として知られています。

史実・アニメともに1333年の鎌倉幕府滅亡後、一族が命を落とす中ひとり逃げ延びた若君。身分を偽り、再起のチャンスを伺いながら過ごしたのがこの諏訪大社です。

北条時行は諏訪大社で諏訪氏に匿われた後、北条家の生き残りとして挙兵。鎌倉幕府を裏切り、大勢力となっていた足利氏との戦いの日々が始まります。

諏訪頼重の聖地でもある

「逃げ若」の作中で時行の理解者として活躍し、人気キャラである「諏訪頼重」は、この諏訪大社の神様に使える「大祝」とされています(諸説あり)。

なお「逃げ若」の時代から200年ほど先、子孫にも同じく大祝の「諏訪頼重」が登場します。ただしこの代に武田信玄と争い、抵抗するも滅ぼされてしまいました。

この諏訪の血自体は信玄の次代である武田勝頼に受け継がれますが、これも織田信長によって滅亡。分家筋が後に復帰しますが、怒涛の時代に揉まれた一族であることがわかりますね。

・諏訪湖では毎晩花火大会も開催

諏訪大社 観光

諏訪大社のある諏訪湖では、毎年夏時期に花火大会が開催されることでも有名です。毎年日付は変わりますが、1度切りではなく期間内に毎晩のように花火が打ち上がり、風物詩の一つとして親しまれています。

昼は諏訪大社を参拝し、日が暮れたあとは花火目当てで諏訪湖に宿を取るという旅行プランもOK。料金や宿の予約もこちらから可能なので、ぜひ検討してみてください。

▼諏訪大社近くのおすすめホテル

・出雲大社との意外な関係性とは?

諏訪大社 観光

「大社」としては「出雲大社」が有名ですよね。この出雲大社に祀られているのは「大国主命(オオクニヌシ)」という一帯を治めていた神様です。タケミナカタはこのオオクニヌシの子供にあたります。

神話では、オオクニヌシ親子は現在の天皇陛下のご先祖様にあたる神々と争い、これに敗れて国を明け渡しました。タケミナカタは抵抗した結果、散々に追いやられ諏訪湖へと逃げ込みました。命を助ける代わりに、この地から今後出ないことを約束されます。

時は流れ、諏訪・出雲の両大社に祀られる親子の二柱。神社の場所は全く異なりますが、時代を経ても観光名所として愛され、信仰を集めています。

・「御柱祭」は7年に1度の奇祭!

諏訪大社 観光

御柱祭」は正式には「式年造営御柱大祭」といい、日本三大奇祭のひとつになっています。起源は平安時代以前と古く、五穀豊穣などを祈願するものであったといわれています。

御柱として上社本宮・前宮、下社秋宮・春宮から各4本ずつ、計16本のもみの木を切り出し、氏子は各宮まで木遣りや喇叭に合わせて曳行します。そして、社殿の四方に建てて神木とする大祭です。

お祭り最大の見どころは「木落とし」で、その迫力はとてつもなく、日本国内有数のエキサイティングなお祭りです。スケジュールを合わせて、ぜひ見に行ってみてくださいね。

・ロマンチックな現象「御神渡り」とは?

諏訪大社 観光

「御神渡り(おみわたり)」とは、真冬に湖面に一部盛り上がった氷堤が見られる現象で、長野県の諏訪湖で特によく見られています。

これは、上社の男神が下社の女神へ会いに行った際に出来る跡だといわれています。とてもロマンチックですので、恋人とぜひ見に行ってみてくださいね。

ちなみに、諏訪大社は上社と下社がほぼ両端に祀られているため、御神渡りが起こりやすいとされています。

御神渡りが現れた年の冬には、御渡り神事が執り行われ、その年の天候や農作物の豊作凶作を占う「拝観式」が行われます。このお祭りは、無形民俗文化財に指定されており、御神渡りが観測されない年には注進式が行われます。また、その状態のことを「明けの海」と呼びます。

2.諏訪大社の観光スポット一覧

諏訪大社 観光

以下では4か所ある諏訪大社の各お宮について深掘りしていきましょう。

前述にもありましたが4社4様で魅力もそれぞれ異なり、それぞれにエピソードがある場合も。諏訪大社のお宮にはどんな由縁があるのでしょうか?

・諏訪大社のお宮①上社本宮

赤石山脈北端の守屋山北麓に鎮座する、諏訪本社の総本社「上社本宮」は、日本最古の神社のひとつといわれています。「諏訪造り」といって本殿を持たない珍しい様式になっており、幣拝殿と片拝殿だけがあります。

また、徳川家康が大久保長安に命じて建立させた四脚門や、国の重要文化財に登録されている六棟など、貴重な建造物が数多く残っています。

実は恋愛成就のスポット?

八坂刀売神(やさかとめのかみ)が化粧水としても使ったお湯といわれる「明神湯」と呼ばれるお清め効果のある手水や、形がハートに見える魔除けの意味を持つ石灯籠も見ておきたいスポットです。

見つけると恋が成就するともいわれており、女子旅のプランに組み込まれることもあります。

・諏訪大社のお宮②下社秋宮

諏訪大社 観光

国の重要文化財でもある秋宮の神楽殿は1835年に完成しました。

下社の御祭神となっているのは、男神の建御名方神(タケミナカタ)と妃神の八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)です。

上述でも登場した「タケミナカタ」。軍神や農耕・狩猟の神として崇められていただけでなく、風の神ともいわれています。13世紀にモンゴル軍が日本へ襲来してきたときには、タケミナカタが「神風」を巻き起こしたという言い伝えもあります。

神楽殿にある出雲大社様式の巨大なしめ縄は、長さが13メートル、重さは500キロと、日本最大級のしめ縄です。また、国歌「君が代」の歌詞にある「さざれ石」も見ることができ、努力や成長といった部分にご利益があります。

・諏訪大社のお宮③下社春宮

春宮の拝殿・左右片拝殿も秋宮と同様に、国の重要文化財に指定されています。この春宮は、名の知れた建築流派たちが競い合って建てたという秋宮と同じ絵図面で造られています。構造は同じですが、彫刻の技が特に競われています。なので、秋宮との違いを見つけるのも楽しみのひとつです。

また春宮の境内からすぐの近くにある「万治の石仏」にも、ぜひ足を運んでみてください。芸術家として知られている岡本太郎が絶賛したことでも有名で、高さ2mもあるその姿は圧巻です。願い事を心の中で唱えながら、石仏の周りを時計回りに3周すると叶うといわれています。

春宮は秋宮から、徒歩で約15分程度、車なら5分ほどで行くこともできます。

・諏訪大社のお宮④上社前宮

はじめて諏訪大明神が現れたのが、この上社前宮付近にある広場一帯、神原(ごうばら)だと伝えられているます。そのため、「上社前宮」は諏訪大社の始まりとされています。四社の中で唯一本殿を有しており、昭和7年に伊勢神宮の古材を使って建てられた歴史のある神社です。

上社の御祭神は建御名方神と、その妃である八坂刀売神で、五穀豊穣、家内安全、健康長寿、交通安全、商工業の繁栄、開運招福などのご徳神があります。

心身が清められる神水とは?

「四之御柱」の近くには「水眼」の清流が流れており、古くからご神水として大切にされてきました。中世においては前宮の重要神事の際に使われ、この水で心身が清められると信じられていました。

清流の水は一般客が飲むこともできるので、パワーをもらうために一口飲んでみてはいかがでしょうか。

3.諏訪大社へのアクセス情報

諏訪大社 観光 アクセス

【電車で訪れる場合】
◆上社本宮へのアクセス:JR中央本線 茅野駅下車後、タクシーで11分。
◆上社前宮へのアクセス:JR中央本線 茅野駅下車後、タクシーで8分。
◆下社春宮へのアクセス:JR中央本線 下諏訪駅で下車後、タクシーで6分(もしくは徒歩19分)。
◆下社秋宮へのアクセス:JR中央本線 下諏訪駅で下車後、タクシーで5分(もしくは徒歩14分)。

【お車でお越しの場合】
中央自動車道「諏訪IC」からアクセスすると、上社本宮及び上社前宮まで約5~10分ほどで到着します。一方、中央自動車道「岡谷IC」を利用すると下社秋宮及び下社春宮までは約5kmほど。所要時間は大体30分です。

現地でレンタカーを借りる場合、こちらのページから検索・予約が可能です。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

茅野市でおすすめの記事

茅野市のアクセスランキング