名称:内之浦宇宙空間観測所
住所:鹿児島県肝属郡肝付町南方1791-13
公式・関連サイトURL:http://www.jaxa.jp/about/centers/usc/index_j.html
大隅半島って、鹿児島県のどっちの半島?そうそう、桜島が陸続きになっている右側の大きな方です。大隅半島は鹿児島県の最南端に位置する半島で、東岸は太平洋、西岸は鹿児島湾に面しています。大隅半島の魅力は花や紅葉、滝などの豊かな自然。大河ドラマ『西郷どん』のオープニングで映る美しい滝もここにあります。眺望を楽しめる岬や展望台など観光スポットが多く、小惑星探査機「はやぶさ」などを打ち上げた内之浦宇宙空間観測所も必見!渓谷のアクティビティも楽しめますよ。バリエーションが豊かな大隅半島へ、リフレッシュする旅に出かけましょう。
目次
大隅半島の観光スポット10選!『西郷どん』の滝やロケット発射台を巡る旅
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1.内之浦宇宙空間観測所
幾多の困難に直面しながらもミッションをやり遂げた小惑星探査機「はやぶさ」や、固体燃料新型ロケットのイプシロンロケット、「おおすみ」をはじめとした人工衛星などが打ち上げられた内之浦(うちのうら)宇宙空間観測所は、大隅半島のイチオシ観光スポット。実物のロケット発射台や巨大なパラボラアンテナなど、ニュースでみていた光景をすぐ近くで見られます。
内之浦宇宙空間観測所は、大小400機を超えるロケット、30機あまりの人工衛星、探査機の打ち上げ実績を誇る、種子島宇宙センターと肩を並べるJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケット打ち上げ施設。人工衛星の「おおすみ」という名前は、大隅半島から付けられました。
入口の守衛室で許可証やマップをもらったら、車で自由に移動しながら見学観光してみましょう。実物大のロケット、大型ロケット発射場、観測ロケット発射場、コントロールセンター、34mのパラボナアンテナなどがすぐ目の前!大人でもワクワク、感動してしまいます。宇宙科学技術を展示している宇宙科学資料館や、施設全体が一望できる衛星ヶ丘展望台もはずせません。これらの充実した施設が、なんと見学無料なんです。
大隅半島の東部に位置する内之浦宇宙空間観測所へのアクセスは、大隅縦貫道の笠之原ICから車で約1時間ほど。宇宙へのロマンをかきたてられる内之浦宇宙空間観測所へあなたも行ってみませんか。
2.神川大滝公園
大隅半島中西部の錦江町を流れる「神の川」で最も大きい神川大滝は、河口から約4kmほど上流。周辺は神川大滝公園として観光整備されており、駐車場や食事処の「大滝の茶屋」、林間広場などがあります。
駐車場近くの滝が神川大滝?と思いきや、これは神川小滝。小滝といっても立派な滝ですが、ここでは子供が安心して水遊びできます。また、「ふれあい橋」を渡った対岸にある林間広場には、遊具もありますよ。
ランチや休憩にオススメな大滝の茶屋では、錦江町のヒラマサを使ったメニューや夏場の流しそうめんが好評。さぁ、もう少し上流、大吊橋の向こうに神川大滝があります。日本の滝100選にも選ばれた、広い滝つぼのある豪快な滝。高さ約25m・幅約35mで水量が多く、近くに行くと水しぶきで濡れてしまうほどの迫力です!
はるか上にかかる大吊橋は、高さ25m・長さ130mの「大滝橋」。大滝橋へは神川小滝からの階段を上るだけでなく車でも行けます。橋上からの全景も必見です!
名称:神川大滝公園
住所:鹿児島県肝属郡錦江町神川2382
公式・関連サイトURL:http://www.town.kinko.lg.jp/soshiki/10/1081.html
3.佐多岬
大隅半島の最南端、そして日本本土最南端の地が佐多岬。岬の北約600mあたりは、エジプトのカイロと同じ緯度である「北緯31度線」が通っています。
太平洋と東シナ海に面している佐多岬からは、種子島や屋久島、薩摩硫黄島(さつまいおうじま)まで眺望できます。岬の沖には島や岩礁が連なっていて、その中で一番大きい島が大輪島(おおわじま)。大輪島の断崖上には「日本の灯台50選」にも選ばれている白亜の佐多岬灯台が建っており、美しい絶景に花を添えています。
大隅半島の佐多岬展望公園一帯は、2019年3月にリニューアル工事が完了し、売店や観光情報を得られる観光案内所などが整備されました。佐多岬ロードパークの第1駐車場では、大きなガジュマルの木がお出迎え。佐多岬の展望広場へは、ここからトンネルを抜けて800mほど遊歩道を歩きましょう。
展望広場からは360度のパノラマビューを眺望できます。コバルトブルーの美しい海とハイビスカスやブーゲンビリアなどの亜熱帯植物が、南国の観光気分を盛り上げてくれますよ。
※2019年7月8日の豪雨で佐多岬展望台への歩道が崩落しましたが、現在は仮設歩道で通行可能です。
名称:佐多岬
住所:鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
公式・関連サイトURL:http://satamisaki.com/p_category/satamisaki
4.猿ヶ城渓谷・森の駅たるみず
猿ヶ城渓谷は、大隅半島西部の垂水(たるみず)市を流れる本城川(ほんじょうがわ)の上流、キャニオニングなどのアクティビティが楽しめる自然豊かな渓谷。3本の滝筋が並ぶ「三姉妹滝」や水深約4mの「はじらいの滝」、大きな1枚岩の奇岩「白磁の床」など、観光スポットが並ぶ遊歩道を歩きながら森林浴を楽しめます。
猿ケ城渓谷の下流にある「森の駅たるみず」は、渓谷を満喫するための施設。7月~9月の夏季限定で体験できる自然のウォータスライダー「キャニオニング」、花崗岩の巨岩の上を歩き清流を渡る「シャワークライミング」など、清流をいかしたアクティビティは爽快です。
ワイヤーロープで滑り降りる「ジップライン」もスリル満点!子供達には、大隅半島初上陸の新感覚トランポリン「ふわふわドーム」が人気です。ほかにも、バームクーヘン作りやニジマス釣り、高隈(たかくま)山系トレッキングなど、家族みんなで楽しめる体験メニューがたくさん。また、10名まで宿泊が可能なキレイで大きいコテージが8棟、オートキャンプ場もあるので、宿泊してのんびり過ごすのもオススメ。猿ヶ城渓谷は垂水市街地から車で15分ほどとアクセスが良く、手軽に大自然を満喫できる人気の観光地ですよ。
名称:猿ヶ城渓谷・森の駅たるみず
住所:鹿児島県垂水市新御堂1344-1
公式・関連サイトURL:http://sarugajyo.jp/
5.垂水千本イチョウ園
11月下旬~12月上旬ごろ、あたり一面が黄金色に染まり、イチョウのトンネルとイチョウじゅうたんが美しい垂水千本(たるみずせんぼん)イチョウ園。初代「鹿児島景観大賞」を受賞した、大隅半島を代表する観光名所です。
驚くことに、この垂水千本イチョウ園は私有地。荒れた山を園主と奥さまが2人で開墾して1978年から植樹を始められたイチョウは、現在約1200本!この見事なイチョウ並木は「垂水千本イチョウ」と呼ばれ、無料で観光客に開放されています。
約4.5ヘクタールの広大な敷地は、駐車場から近く手軽に観光できるAブロック、本数が最も多いメインのBブロック、山の斜面で傾斜は急なものの眺めの良いCブロックの、計3ブロックにわかれています。高台からは垂水市街地や桜島、開聞岳まで一望でき、観光客に人気の眺望スポットにもなっています。
ベストシーズンには、21時ごろまでライトアップも実施されます。垂水市中心部から車で5分あまりと、アクセスも良い垂水千本イチョウ園。晩秋に大隅半島を観光するなら、イチョウの色づき状況をサイトで確認してルートに加えてみてくださいね。
名称:垂水千本イチョウ園
住所:鹿児島県垂水市新御堂
公式・関連サイトURL:http://www.city.tarumizu.lg.jp/kanko/koi/miryoku/meisho/senbon.html
6.道の駅たるみず「湯っ足り館(ゆったりかん)」
垂水港から約20分、国道220号線の海沿いにある「道の駅たるみず湯っ足り館」は、桜島や霧島連山の絶景と天然温泉が楽しめる癒しの道の駅です。掛け流しの足湯は長さ約60mもあり、無料で利用できる上、そこから見える景色は壮大!大隅半島をドライブするなら、休憩にピッタリな観光スポットです。
道の駅たるみず湯っ足り館には、保温・保湿効果の高い天然温泉も併設されています。露天風呂はもちろん、内風呂からも桜島の雄大な姿を眺めながら浸かれるんですよ。ミストサウナと歩行浴の設備があり、ボディソープやシャンプー・コンディショナーも完備。13時~21時頃まで営業しているので、運転や観光の疲れを癒せます。
びわの風味がほんのり香る垂水びわなど、9種類のソフトクリームが人気。併設されたレストランでは地元ブランドの魚介や、温泉水を飲んで育ったブランド豚「美湯豚」など、地元ブランド食材を使用したメニューがそろっています。
物産館では、ブランド認定されたブリの「ぶり大将」やカンパチの「海の桜勘(おうかん)」といった海の幸、びわをはじめとした地元の特産品を購入できます。
名称:道の駅たるみず「湯っ足り館(ゆったりかん)」
住所:鹿児島県垂水市牛根麓1038-1
公式・関連サイトURL:https://mitinoeki-tarumizu.com/
7.輝北天球館
『ハウルの動く城』を思わせる個性的なデザインの輝北天球館(きほくてんきゅうかん)は、天体を学び観測できる施設。鹿児島出身の建築家・高崎正治氏が宇宙をイメージしてデザインし、日本建築家協会新人賞を受賞した作品です。
鉄筋コンクリート4階建ての建物内部は、1階が山や川をイメージした多目的スペース「地の座」、2階は宇宙をイメージした「ゼロの空間」、3階は惑星や星雲・星団の写真や宇宙パネルなどの展示室になっています。そして4階の天体観測ドームに設置されている口径65cmカセグレン式反射望遠鏡では、昼間でも1等星を見られるんですよ。
この輝北天球館がある「輝北うわば公園」には、子供たちに人気のアスレチック広場や、森林浴に適した「ふれあいの森」に売店、発電のための風車などもあります。一帯は標高500m以上の高原なので、西には桜島、北は霧島、東に志布志湾、南には高隈山系など360度の大パノラマが広がります。かわいい星の形をしたバンガローや2階建ての大型バンガローなどの宿泊施設もあるので、自然の中でゆっくり星空を眺めるのもいいですね。
大隅半島北西部に位置する輝北天球館へのアクセスは、東九州自動車道の国分ICから標識通りに走って約40分、鹿屋市中心部からは車で約10分ほどです。
名称:輝北天球館
住所:鹿児島県鹿屋市輝北町市成1660-3
公式・関連サイトURL:http://www.kihokuuwaba.jp/facility.html#tenkyuu
8.霧島ヶ丘公園・かのやばら園
ポピー、ヒマワリ、コスモスなど四季折々の花を楽しめる霧島ヶ丘公園は、大隅半島の中西部、鹿屋市街地から車で30分ほどの場所にある入場無料の観光公園です。晩秋には約100万本のコスモスが見頃を迎え、コスモス迷路も出現!
丘陵地にあるので、展望台から360度の大パノラマを一望できます。ゴーカート場やキャンプ場、バンガローやキャビンもあるので、観光だけでなくアウトドアも満喫。ピクニック広場や噴水広場、フライングディスクで遊ぶゴルフコースなど、丸1日遊べますよ。
霧島ヶ丘公園の敷地内にある「かのやばら園」は、日本一の敷地面積を誇るバラ園です。シーズンの春と秋にはバラ祭り、夏と冬にはライトアップを開催。ほかにもイベントがたくさん企画されています。バラの開花情報と合わせて、観光前に公式サイトで確認しておきましょう。
2019年9月8日は、無料で入園できるので、ぜひお出かけくださいね!
名称:霧島ヶ丘公園・かのやばら園
住所:鹿児島県鹿屋市浜田町1250
公式・関連サイトURL:
(霧島ヶ丘公園)http://www.e-kanoya.net/htmbox/rose/index_kirikou.html#sisetu_yuryo2
(かのやばら園)http://www.baranomachi.jp/
9.パノラマパーク西原台
鹿児島湾をはさんで正面に開聞岳を見られるパノラマパーク西原台は、大隅半島の南西部にある標高439mの観光展望所。眼下に錦江湾、右手北側には桜島、南側には佐多岬や屋久島、東側は高隈山系の山から志布志湾の大パノラマまで一望できる観光客に人気のスポットです。
パノラマパーク西原台には展望デッキやテーブル・ベンチがあり、秋には展望台周辺がサルビアの赤い花で彩られます。
また、パラグライダーのフライトスポットとしても有名で、風向きの良い日にはパラグライダー愛好者でにぎわっています。
名称:パノラマパーク西原台
住所:鹿児島県肝属郡南大隅町根占山本
公式・関連サイトURL:http://satamisaki.sakura.ne.jp/p_category/panoramapark
10. 雄川の滝
「雄川(おがわ)の滝」は大隅半島の中西部、雄川渓谷の上流にある優雅な滝。大河ドラマ『西郷どん』のオープニングで流れて注目を浴びた美しい滝です。幅約60mのアーチ状になった景観が印象的!高さ約46mの絶壁から流れ落ちる滝と、岩壁の裂け間から湧き出す伏流水、透明感のある滝つぼが大変美しく、訪れる観光客を魅了します。
東屋(あずまや)のある駐車場から滝つぼへは、1kmあまりの観光遊歩道が整備されています。10分ほど歩いた滝見橋の下あたりがちょうど道半ば。休憩所を過ぎ、遊歩道の突きあたりに見えてくるのが雄川の滝です。普段は水量が少なめの優しい滝で、降りそそぐ太陽の光で滝つぼが魅惑的なエメラルドグリーンやコバルトブルーに輝いていますが、大雨の後や上流の発電所からの放流時には水量が増え、豪快で迫力のある別の姿を見せてくれます。
雄川の滝は、渓流の音を聞きながら散策してマイナスイオンを浴びるのにピッタリ。大隅半島の秘境、四季折々に美しい雄川の滝へ訪れてみませんか。
名称:雄川の滝
住所:鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北12222
公式・関連サイトURL:https://www.kagoshima-kankou.com/guide/51100/
◎アクセス情報・大隅半島を観光するコツ
広くて自然がいっぱいの大隅半島を観光するなら、レンタカーがおすすめです。車なら、鹿児島空港から大隅縦貫道の笠之原ICまで約1時間。
海路を利用するなら、大阪南港~志布志港間を運航するフェリー「さんふらわあ」が便利です。薩摩半島から大隅半島へ行く場合は、鹿児島港~桜島港、鴻池港~垂水(たるみず)港、山川港~根占(ねじめ)港間でフェリーが運航されています。
大隅半島の魅力をギュギュっと厳選して10選でご紹介しましたが、大隅半島を少し身近に感じていただけたでしょうか。自然や景観を楽しみながらドライブしたり、エキサイティングにアクティビティ体験、温泉やコテージなどで宿泊してのんびり観光など、自由なスタイルで大隅半島の観光旅行をめいっぱい楽しんでくださいね!
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