大分県にはいくつか滝がありますが、その中でも「沈堕の滝」と「原尻の滝」は、その雄大さや美しさから『ナイアガラ』という呼び名がつけられています。本記事では、大分県が誇る2つのナイアガラの紹介と、その近辺にある観光スポットの紹介をしていきます。観光する際にはぜひ参考にしてくださいね。※写真は沈堕の滝
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大分県には2つのナイアガラがある!観光名所「沈堕の滝」と「原尻の滝」
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雪舟も描いたと言われる名瀑「沈堕の滝」
大分県豊後大野市にある沈堕の滝は、大野川の中流にある雄滝と、その支流の平井川の合流口にある雌滝のふたつからなる滝です。それぞれ「豊後のナイアガラ」、「大野のナイアガラ」とも呼ばれます。
雄滝は高さ約20m、幅約100m。雌滝は高さ約18m、幅4mで、2007年には国の登録記念物に登録されています。また沈堕の滝は古くからの名瀑でもあり、室町時代の1476年に雪舟が訪れ、「鎮田瀑図」を描いたことでも知られています。
地元の伝承では150年ほど前、沈堕の滝は現在の場所から240m下流の位置にあったといわれています。これは、今から9万年前におこった阿蘇山の大噴火で流れてきた火砕流が、大野川流域を埋め尽くしたため。元々、この滝は落差もあり水量も豊富だったせいで、滝の川床や岩盤が水圧に耐え切れず、何度も崩落を繰り返したことにより、徐々に上流へとその位置をずらしていったのです。
明治時代に建造された石造りの沈堕発電所も、この沈堕の滝に隣接しています。近くには、「ちんだの滝ふれあい公園」という施設があり、水力発電の展示物なども見ることができますよ。
東洋のナイアガラと称される「原尻の滝」
出典: TANAKA Juuyoh (田中十洋) (CC BY 2.0)
原尻の滝はおおいた豊後大野ジオパークの特徴的なジオサイトのひとつ。田園地帯に突然現れる珍しい滝として『日本の滝100選』にも選ばれているほか、「東洋のナイアガラ」ともいわれています。このような美しい滝が生まれたのは、柱状節理と呼ばれる縦に割れやすい性質をしているためだとか。
滝の幅120m、高さ20mで、滝の前には木製の吊り橋「滝見橋」があります。ここでは正面から原尻の滝を眺められますが、川の対岸を上流にいけばコンクリート製の沈下橋があり、そこを渡れば滝全体を360度から観賞することができます。
石橋群の中でいちばん美しいと評判「原尻橋」
石橋の町ともいわれる大分県豊後大野市緒方町の河川にかかる石橋はおよそ20ヵ所以上。井路にかかる石橋を加えれば、その数は数えきれないほど。
たとえば、明治時代に架設された「緒方橋」や、2連のアーチの径が大きく異なる「ニ連の橋」、全長78.0mの「長瀬橋」などがありますが、長瀬橋についで長く一番美しいとされているのがこの「原尻橋」です。
大正時代に対岸の民家を繋ぐ連絡橋として作られた原尻橋は、人々の生活と川や山々の自然と溶け込んでいます。これがこの原尻橋の魅力、そして愛される理由のひとつなのかもしれません。
豊後大野・春の風物詩「緒方チューリップフェスタ」
奥豊後にある豊後大野市緒方町。この町は懐かしい田舎の風景を色濃く残しており、『農村景観日本百選』にも選ばれています。
そんなのどかな田園の中にある道の駅「原尻の滝」は、先ほどご紹介した「原尻の滝」が目の前にあり、春になると道の駅の周辺が100種類50万本以上のチューリップで彩られます。そのため緒方チューリップフェスタは、毎年多くの観光客で賑わいます。
このお祭りは、4月第1土曜日~第3日曜日の期間行われ、期間中の毎週土曜日と日曜日には、楽しいイベントなども催されますよ。
絵画のような自然と人工物の組み合わせ「百枝トンネル」
大正11年、犬飼線(現在の豊肥本線)の開通に合わせ、阿蘇溶結凝灰岩の岩壁に掘られたトンネルが百枝トンネルです。この百枝トンネルと百枝鉄橋(岩戸鉄橋)が連続する光景は、鉄道ファンの中では有名な撮影スポットとなっています。
この大きな岩壁は、9万年前の阿蘇山大噴火による巨大火砕流の堆積物が熱で溶けて固まった阿蘇溶結凝灰岩。大岩壁の下には、1億年前の地層である大野川層群犬飼層が露出しています。
近くには先述の「沈堕の滝」もあるので、一緒に観光してみるのもおすすめです。
2つの滝へのアクセス方法
▼沈堕の滝のアクセス
JR豊肥本線 豊後清川駅より車で10分、中九州横断道路 大野ICから車で約10分
▼原尻の滝のアクセス
JR豊肥本線 緒方駅より車で約5分、中九州横断道路 朝地ICから車で約10分
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