名称:旧閑谷学校
住所:岡山県備前市閑谷784
公式・関連サイトURL:http://shizutani.jp/
日本遺産のうち、世界で一番古い学校が岡山県備前市にあります。岡山藩によって開かれた旧閑谷学校(きゅうしずたにがっこう)は、庶民を対象とした日本で最も古い学校で、現存する学校としては世界最古。建造物のほとんどが国の重要文化財で、講堂は国宝に指定されています。
現在も定期的にイベントが開催され人々に愛されている史跡、旧閑谷学校。その歴史と主な見どころ、アクセスをご紹介します。
目次
特別史跡:旧閑谷学校|岡山藩が庶民のために造った日本最古の学校
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旧閑谷学校とは?
旧閑谷学校は江戸時代前期に岡山藩主池田光政公が設立した学校で、農民など庶民に学問をさせて徳を磨かせた画期的な事業として評価されています。
建造物はほとんどが国の重要文化財、講堂は国宝。平成27年には最初の日本遺産にも認定され、観光地としても人気を博しています。
受付でガイドテープを借りることもでき(無料)、ご自分のペースでゆったりと巡ることができます。
【開門時間】9:00~17:00
【入場料】大人400円、小中学生100円、65歳以上200円
※2023年4月現在の情報です。
【旧閑谷学校】講堂
国の重要文化財に指定され、国宝でもある講堂は、旧閑谷学校の中央に位置しています。緑豊かな自然のなかに佇む講堂は、入母屋造り、しころ葺きの屋根と火灯窓が印象的です。もともと茅葺き屋根だったのですが、その後の改築で「備前焼瓦」へと替えられました。
旧閑谷学校では、実際に”講堂で学ぶ”ことができます。対象は学生だけでなく、一般、高齢者の方まで体験が可能(5名以上)。藁で編まれた座布団の上に正座し、冊子を用いて論語を学びます。所要時間は1時間半~2時間です。施設利用料、受講料、冊子代を合わせても900円以下ですので、ぜひ学び舎の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
【旧閑谷学校】鶴鳴門
正式名称は「旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)」で、こちらも重要文化財に指定されています。当時、学校では儒教を教えていたため、孔子を祀る聖廟が建てられました。鶴鳴門は、その廟の正門としての役割を持っています。
その歴史を知って外観を見ると、両側に配置された花頭窓が、中国っぽい雰囲気を醸し出しているように見えませんか?
鶴鳴門の名は、門扉を開閉するときの音が、「キュイキュイ」と鶴の鳴き声のように聞こえたことに由来するといわれています。風情のある名づけ方ですね。
【旧閑谷学校】聖廟と閑谷神社
同じく重要文化財の聖廟(孔子廟/西御堂)は、儒学の祖である孔子を祀った建物です。旧閑谷学校の中で最も重要な施設として、地形の一番高い場所に建てられています。大成殿には孔子を模した像が据えられており、毎年10月には「釈菜(せきさい)」という儀式が催されます。孔子の残した”徳”を、みなで賛嘆するのです。
閑谷神社(重要文化財)では、創始者である池田光政を祀っています。創立当時は東御堂、芳烈祠などと呼ばれていましたが、光政公の祖父、父も一緒に祀るようになったため、閑谷神社へと改名されました。本殿へと進むと、光政公の座像が据えられています。
【旧閑谷学校】石塀
旧閑谷学校の周囲をぐるっと囲む石塀も重要文化財。幅、高さともに2m、長さは765mにも及びます。形や大きさの違う石を組み合わせており、旧閑谷学校独特の雰囲気づくりに一役買っています。石と石の接着面は、洗浄した割栗石で隙間なく埋められ、草1本生えていません。
完成した日から300年以上の時が経っていますが、変わらぬ姿を維持しています。古人の知恵と技術の賜物に、感嘆するほかありません。
【旧閑谷学校】楷の木
「楷の木(カイノキ)」は中国原産のウルシ科の植物で、日本では珍しい樹木です。聖廟前に植えられており、紅葉の季節には美しく色づきます。写真を撮るため足を運ぶ人も多く、秋に旧閑谷学校を訪れたならぜひとも足を運んでほしいスポットです。
楷の木は、「学問の木」ともいわれています。孔子が亡くなったあと、中国山東省曲阜にある孔子の墓の近くには、追悼の意を込め多くの樹木が植樹されていました。そのなかの1つが楷の木で、儒学の祖である孔子にちなんで「学問の木」と呼ばれています。
なにか達成したい目標がある人や、受験生などは、足を運ぶことで恩恵が受けられるかもしれませんよ。
旧閑谷学校へのアクセス
旧閑谷学校は、岡山県備前市にあります。
◆JR
最寄り駅は、山陽本線「吉永駅」です。徒歩だと旧閑谷学校まで40分ほどかかるので、タクシーかバスのご利用をおすすめします。
・JR山陽本線「吉永駅」
タクシーで約7分、または市営バス約12分
・JR赤穂線「伊里駅」
タクシーで約10分、または市営バス約12分
・JR赤穂線「備前片上駅」
タクシーで約11分、または市営バス約15分
◆自家用車・レンタカー
500台ほど収容できる無料駐車場がございます。
・山陽自動車道「備前IC」から約12分
国道2号線を南西に進み、「閑谷学校入口」交差点を右折してください。
・山陽自動車道「和気IC」から約10分
国道374号線を300mほど南へ進み左折。広域農道を東方面に向かいます。
◎旧閑谷学校のボランティア無料ガイドもおすすめ!
予約をすれば、史跡職員や備前市ボランティアガイドが歴史や人物、建造物に関してガイドしてくれます。特別史跡の旧閑谷学校を、ガイドと一緒に史跡内を探訪してみませんか?
【ガイドのお問い合わせ】電話 0869-67-1436
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