新川渓谷温泉郷の観光情報の決定版!龍馬が新婚旅行で訪れた温泉も!

新川渓谷温泉郷の観光情報の決定版!龍馬が新婚旅行で訪れた温泉も!

鹿児島県霧島市牧園町にある天降川。その流域に広がる新川渓谷一帯に、点在する温泉地をすべてひっくるめて新川渓谷温泉郷(しんかわけいこくおんせんきょう)と呼びます。霧島市隼人町にも温泉があり、こちらも含まれる場合もあります。一年を通して人気があり、一人旅や少人数でゆったり訪れる人が多いようです。そんな新川渓谷温泉郷の魅力をご紹介します。

目次

新川渓谷温泉郷の観光情報の決定版!龍馬が新婚旅行で訪れた温泉も!

目次を閉じる

塩浸温泉(野湯)

塩浸温泉は、2つの源泉が混ざり合っています。1つは「塩浸の湯」、もう1つが「鶴の湯」です。前者は、湯口に塩のような白の固形物が付着すること。後者は、鶴が傷口を癒していたことがきっかけに1806年頃に発見されたことに由来しています。

どちらも炭酸水素塩泉で、神経痛・切り傷・皮膚病・胃潰瘍などに効果があるといわれています。江戸時代の末期に負傷兵が湯治場として利用していたことから、その名が広く知れ渡るようになりました。

また、坂本龍馬が妻のお龍を連れて訪れたことから、新婚旅行の先駆けであると言われています。すぐ近くに龍馬資料館があるので、歴史好きな人にはおすすめです。また龍馬夫妻にちなんだ縁結びの足湯などもあります。2人にあやかって、生涯の伴侶に出会いたいという人は訪れてみるとよいでしょう。

妙見温泉(おりはし旅館)

妙見温泉は、新川渓谷温泉郷で一番の大きさを誇ります。旅館の多くが、天降川の河畔に集まっています。湯治場からスタートした旅館から、自炊宿、高級旅館までさまざま。各温泉によって泉質も異なります。効能は、主に神経痛・関節炎・慢性消化器病・冷え性などです。

明治の頃から湯治場として栄えていた歴史ある旅館に、宿泊棟やバーベキュー施設のある温泉、ペットが入れるお風呂を備えた施設など、バリエーション豊かです。宿泊なしで楽しめる立ち寄り湯もあるので、日帰り旅行にもおすすめ。子どもが学校に行っている時間で、夫婦で温泉デートというのもいいですね。

日当山温泉(日当山温泉センター)

鹿児島県内で最古の温泉といわれています。神代の頃、イザナギノミコトとイザナミノミコトの子”ヒルノミコト”が足腰の治療に用いたという伝説が残っているほどです。また西郷隆盛が度々訪れていたことでも有名です。

泉質は、ナトリウム過酸水素塩泉で、美肌にも効果があるといわれています。色は無色、ややとろみがかった肌触りです。この肌に優しい泉質と、共同浴場が多く地元の人のコミュニケーションの場になっていたことが、日当山温泉が栄えた大きな要因でしょう。

2019年1月23日には、この地に縁の深い西郷隆盛をモチーフにした「日当山西郷どん村」がオープンしました。西郷隆盛公が身を寄せていた宿(近くの農家)をイメージして建設された「西郷どんの宿」は、実際に宿泊することができます。ほかにも「日本庭園」、「物産館」など西郷隆盛公のエピソードを反映したスポットがあるので、ぜひ足を運んでみてください。

日の出温泉(きのこの里)

日の出温泉は、鹿児島県中央部を流れる天降川の上流に位置しています。文献によれば1811年に発見されており、200年以上に及ぶ歴史ある温泉です。西郷隆盛公が訪れたと大西郷全集に記されている「踊温泉」が、現在の日の出温泉だとされています。西南記伝には、桐野利明と別府晋介が兵を集めるため利用したとも記されています。

泉質は、ナトリウム・カルシウム・マグネシウムを豊富に含む炭酸水素塩温泉の源泉かけ流し。循環型ではありません。色は茶色がかっていて、金属を思わせる匂いです。切り傷、やけど、あせも、神経痛などに効果があり、兵士だけでなく日常の健康維持に役立っていました。
立ち寄り湯のほか、1日1組限定の貸別荘もありますよ。湯船からは天降川を一望でき、贅沢な気分を味わうことができます。室内にいながら、露天風呂のような景色を楽しめるなんてお得ですよね。しとしとと降る雨のなかの入浴も、ここなら乙に感じられるかもしれません。

犬飼滝

36mの高さから、勢いよく流れ落ちる犬飼滝。およそ22mの幅があり、遊歩道を辿って行けば間近から見ることができます。目に映るダイナミックな景色と、滝が奏でる荘厳な音は、まさに圧巻です。春~夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節によって異なる趣を楽しめますよ。

この犬飼滝には、和気清麻呂が遊んだ、坂本龍馬が眺めた、というエピソードが残っています。今までの行いや今後の志、新妻・お龍への想い…何を心に留め、見つめていたのでしょうか。近くには和氣神社、和気の湯などもあります。思いをめぐらせながら、のんびりと歩くいてみてはいかがでしょうか。

蛭児神社

蛭児神社は、”ヒルノミコト”を祀った神社です。イザナギノミコトとイザナミノミコトの子である”ヒルノミコト”が、発育叶わず涙ながらに船に乗せ、たどり着いたのがこの場所だといわれています。不思議なことに、その船から枝葉が生じ、巨木になったことが始まりだそうです。現在祀られている楠の神木は、享保13年から植え継ぎ、守られててきたものです。

霧島市隼人町に位置し、日当山温泉から近く、西郷隆盛公にちなんで建設された西郷どんの宿にも足を運べる距離感です。自分の足で歴史を巡るには、ぴったりのスポットですね。

新川渓谷の温泉はほかにもいろいろ!

新川渓谷温泉郷の近くには、安楽温泉、味覚狩り、ガラス工房での体験などもあります。「麹の里 バレルバレープラハ&GEN」では、工場見学だけでなく食事やアルコールも楽しめますよ。ここでしか手に入らない、麹製品や焼酎も購入可能。車で訪れても安心ですね。

温泉以外にも楽しめるスポットもたくさんあるので、ぜひカップルや家族で散策してみてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

霧島でおすすめの記事

霧島のアクセスランキング