石垣島天文台「むりかぶし望遠鏡」で天体観望。4D2Uシアターも見学無料

石垣島天文台「むりかぶし望遠鏡」で天体観望。4D2Uシアターも見学無料

星空がキレイなことで知られる石垣島に行くなら、石垣島天文台に行ってみませんか?国立天文台の研究施設や、九州・沖縄エリア最大口径の望遠鏡などを一般公開しています。施設見学だけでなく、宇宙を体感できる四次元シアター、天体観望会など、学んで楽しめる天文台。しかも見学、イベントは無料!石垣島天文台の魅力やアクセスなど、詳細情報をご紹介します。

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石垣島天文台「むりかぶし望遠鏡」で天体観望。4D2Uシアターも見学無料

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1.石垣島天文台とは?

2006年に建設された石垣島天文台は、下記の5つと連携して運営している国立天文台です。

・石垣市
・石垣市教育委員会
・NPO法人八重山星の会
・沖縄県立石垣青少年の家
・琉球大学

黄道が高い特性から、石垣島天文台では惑星や彗星などの太陽系を中心に観測。夏の晴天率が高く大気が安定していて、石垣島は天文台の場所として最適なんです。

さらに石垣島天文台は、国立天文台VERA石垣島局や世界中の天文台とも連携し、あらゆる波長で天体現象の共同観測を行っています。

北緯24度近くにある石垣島は、本土では見られない南十字星を観察できることも大きな魅力!施設内や4D2Uシアターの見学、むりかぶし望遠鏡を使用した天体観望会にも無料で参加できますよ!

2.石垣島の前勢岳山上というロケーション

石垣島天文台は石垣島西部の「前勢岳(まえせだけ)」という山の上にあるため、周囲に邪魔するものがありません!日中には眺望を楽しめて、夜には美しい星空を堪能できます。

出典: ja.wikipedia.org

八重山諸島の石垣島は空気が綺麗で、星空が綺麗に見えるのがメリット。観測できる星が多く、星空がクリアに見えて、天体観測にピッタリです。

3.むりかぶし望遠鏡

石垣島天文台の「むりかぶし望遠鏡」は、九州・沖縄エリア最大の口径105cmを誇る光学赤外線望遠鏡です。天体追尾と観測は、コンピューター自動制御!肉眼では見られない宇宙を鮮明に観察することが可能です。

出典: ja.wikipedia.org

「むりかぶし」という聞きなれない言葉は、沖縄の方言で「スバル星(プレアデス星団)」を意味しています。

ハワイ島の標高4,205mマウナケア山頂に、国立天文台の大型光学赤外線望遠鏡望遠鏡が設置されているのは有名ですよね。この望遠鏡の名前は「すばる望遠鏡」。すばる望遠鏡の口径は820cmと規模では全く敵いませんが、"スバル"という同じ星の名前で親しみがわきます。

4.ドーム

むりかぶし望遠鏡が設置されているドームは、直径8m。扉が両側に開いて、観測時は望遠鏡に自動追随する仕組みになっています。

館内の入口からドームまではバリアフリー。車椅子の方もエレベーターで行くことができて、天体観測を楽しめます。

5.施設見学

月曜と火曜を除く10時~17時に、石垣島天文台の施設内部を無料公開しています。開館時間内なら予約不要で、むりかぶし望遠鏡を間近で見ることができますよ。

「夜の天体観望会」と「4D2Uシアター」は定員制で、予約が必要です。予定が決まれば、早めに予約しておきましょう。

6.四次元宇宙映像「4D2Uシアター」

石垣島天文台「星空学びの部屋」には、宇宙を四次元で立体的に見ることのできる「4D2Uシアター」があります。

宇宙の次元を「空間3次元+時間1次元」の"四次元"ととらえ、コンピュータグラフィックスで表現。4D2Uビューワー「Mikata」で、200インチの大スクリーンに投影します。3Dメガネをかけると、宇宙に包まれるような感覚になれると好評。スタッフの丁寧な説明を聞きながら、当日の石垣島の夜空などを観ることができます。

無料で鑑賞できますが、4D2Uシアターの投影は15時からの1日1回、小学生以上が対象。定員30名なので、予約必須です。2か月前の月初から電話で予約受付しているので、スケジュールが決まればお早めに。

この4D2Uシアターを鑑賞できるのは、日本で13か所だけです。石垣島天文台へ行くなら、4D2Uシアターも外せませんね。

7.天体観望会

石垣島天文台では土曜・日曜・祝日の夜に、「天体観望会」を各2回ずつ開催しています。むりかぶし望遠鏡で、月・惑星・恒星などの天体観測を体験してみませんか?

【1回目】20:00~20:30
【2回目】21:00~21:30
※6月と7月は、それぞれ開始時間が約10分遅れます。

天体観望会の予約は、開館日の10時~17時に、電話で申込み受付しています。各回の定員は30名のみのため、早めに予約しておきましょう。

曇りや雨など天候や気象条件によって天体観測できない時でも、過去に石垣島天文台で撮影した画像や映像を見ながら解説してもらえます。

8.南十字星(southern cross)

出典: Baldas1950

「南十字座(southern cross)」は、ケンタウルス座の足近くにある1等星2個、2等星1個、3等星1個からなる小さな星座。北半球ではほとんど見ることができない南天の星座です。南十字星(southern cross)という名前の響きが美しいことから、誰しも一度は見てみたいと憧れたことがあるのではないでしょうか。

石垣島では、暗い時間に南中時刻を迎える1月~6月ごろにかけて南十字星を見ることができるんですよ。南中時刻の前後1時間くらいが見ごろで、時間の目安は1月1日が6:30。この時間から毎日4分ずつ早くなっていきます。

南十字星の南中時刻は、石垣島天文台の公式サイトに詳しく記載されています。夏に石垣島を訪れる方はチェックして、南十字星を探してみてくださいね!

9.アクセス・駐車場

出典: バッシ―

石垣島天文台へ路線バスは運行していません。道中の前勢岳林道は細くてカーブが多く、起伏が激しい道です。特に夜間は、自転車や徒歩で行くことは危険!アクセスには必ず、タクシーかレンタカーを利用してください。

・タクシー利用の際には待ち時間が発生するので、事前にタクシー会社に相談しておきましょう。
・レンタカーで行く場合は、石垣島天文台へ続く前勢岳林道が一方通行になっているので注意が必要です。以下を参考に、公式ページや地図でも確認しておきましょう。

◆往路/駐車場

行きは、東のバンナ公園側から向かいます。バンナ公園から第1駐車場までは、上りの一方通行。第1駐車場からさらに上ると、8台ほど駐車可能な第2駐車場があります。

第2駐車場が車で行ける終点。ここから天文台までは、歩いて数分で到着します。

※第1駐車場から天文台方面は両側通行になっているので、特にゆっくり走行してください。
※第2駐車場が満車の場合は、第1駐車場まで戻って駐車しましょう。
※第2駐車場から天文台までの歩行が困難な方は、天文台にご相談ください。

◆復路

天文台方面から下って第1駐車場が右手に見えたら、看板に従って左折します。三差路の右方面は、上りの一方通行になっているので進入不可!帰りは北回りで西側へ下りなければならないので、逆走しないように注意しましょう。

10.注意事項

・石垣島天文台は山の上にあります。周囲に外灯などはなく、真っ暗なので足元が危険な上、ハブが出ることもあります。夜の天体観望会に参加する際は、ライトや懐中電灯を必ず持参しましょう。

・4月から6月頃はヤエヤマホタルがみられる時季で、ホタル観賞目的で来た人の車が林道に停まっていることもあります。林道は狭いため、気を付けて進むようにしましょう。

・第1駐車場、第2駐車場とも駐車スペースは限られていて、トイレはありません。

◎VERA石垣島観測局にも行ってみよう★

出典: Jake Images / PIXTA(ピクスタ)

「VERA」というのは、銀河系の3次元立体地図を作るプロジェクト。「VLBI Exploration of Radio Astrometry」の頭字語で、「VERA」はラテン語で「真実」という意味です。

VERA石垣島観測局は、石垣島天文台から5kmあまり北西、車で20分ほどの場所にあります。開口直径20mの巨大アンテナは必見!石垣島天文台と併せて訪れ、20m電波望遠鏡の大きさを体感してみましょう。撮影スポットとしてもオススメですよ。

※記載はすべて2019年12月現在の情報です。 最新の情報は公式HP等にてご確認ください。

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