大分県・臼杵磨崖仏の観光ポイント完全ガイド!60体以上にも及ぶ古の石仏

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大分県・臼杵磨崖仏の観光ポイント完全ガイド!60体以上にも及ぶ古の石仏

大分県の臼杵磨崖仏(うすきまがいぶつ)とは、平安時代から鎌倉時代にかけて刻まれた60体にもおよぶ貴重な石仏です。臼杵石仏(うすきせきぶつ)ともいい、国宝に認定されています。大分県のおすすめ観光スポットであり、臼杵磨崖仏の周辺には多くの見どころが点在。パワースポットとしても人気があり、ぜひ一度見てみたい穴場です。

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大分県・臼杵磨崖仏の観光ポイント完全ガイド!60体以上にも及ぶ古の石仏

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臼杵磨崖仏とは?国宝にも指定される石像群

臼杵磨崖仏

出典: kai keisuke/shutterstock.com

臼杵磨崖仏とは大分県臼杵市にある石仏です。亡くなった娘の菩提を弔うために彫られたものだと言われてはいますが、確かな証拠は無く、平安時代から鎌倉時代にかけて作り上げられたと考えられています。

大分県の臼杵磨崖仏は、阿蘇山から流れ出た凝灰岩に彫られたためあまり強度が無く、1000年にわたる雨や風の浸食によって多くの仏像の頭部が剥げ落ちてしまいました。現在は修復されていますが、臼杵磨崖仏の中でも最も有名な大日如来像の頭部は長い間横に置かれており、その不気味な様子は一躍有名に。

臼杵磨崖仏は、全部で61体にも上るその規模の大きさと彫刻技術の高さにおいて、日本を代表する石像群として国宝に指定されました。当時は61体中59体が国宝指定されましたが、平成29年3月には残りの2体も国宝に追加指定され、現在は臼杵磨崖仏のすべてが国宝となっています。

磨崖仏は4か所に分かれて展示されており、それぞれホキ石仏第一群(堂ヶ迫石仏)、ホキ石仏第二群、古園石仏群、山王山石仏群と称されています。

数と迫力に関心する「ホキ石仏第一群」

ホキ石仏第一群

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臼杵磨崖仏のホキ石仏第一群(堂ヶ迫石仏)には、平安時代から鎌倉時代にかけて作られた磨崖仏が20数体も並べられています。

4つの龕(がん)からなり、第1龕は如来坐像3体と脇侍菩薩立像2体、第2龕は阿弥陀如来坐像と如来坐像の3体、第3龕は金剛大日如来像を中心に両サイドに一体ずつの如来坐像、第4龕は地蔵菩薩半跏像とその両サイドに十王像の11体が並びます。

第1龕と第2龕は平安時代に、第3龕と第4龕は鎌倉時代に追加で作成されたといわれています。いずれも傑作なので、一見の価値ありです!

表情の違いに注目してほしい「ホキ石仏第二群」

臼杵磨崖仏

出典: commons.wikimedia.org

2龕からなるホキ石仏第二群。第1龕には中央と両サイドに阿弥陀三尊像が掘り出され、それぞれ異なる豊かな表情が特徴的です。第2龕は「九品の弥陀」と呼ばれる比較的小さな阿弥陀如来が彫られています。

いずれにしても、臼杵磨崖仏の重要な一角を占めています。

石仏の最高傑作「古園石仏群」

臼杵磨崖仏

出典: kai keisuke/shutterstock.com

古園石仏は、金剛界大日如来坐像を中心にそのサイドに如来像、菩薩像、明王像、天部像を配する大分県・臼杵摩崖仏のアイコンともいえる石仏群です。

特に中心に置かれた金剛界大日如来坐像は高く秀でた眉や切れ長の目、端正な顔立ちは日本の石仏の中でも最高傑作といわれており、これを見に全国各地から大勢の観光客が訪れます。

外れた仏頭を体の付近に置いておいたという像は、この古園石仏群の金剛大日如来坐像なんですよ。

優しい表情がポイント「山王山石仏群」

臼杵摩崖仏

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中央にどっしりとした如来像、両サイドに小さめの如来と3体の如来像からなる山王山石仏群。丸い輪郭にこじんまりとした鼻、つぶらで優し気な瞳をもつこちらの石仏は邪気のない純真無垢な童顔だと言われています。

背の高い仁王像に注目「満月寺」

出典: tokomaru7 / PIXTA(ピクスタ)

臼杵磨崖仏は臼杵石仏公園にあり、その向かいの山裾に位置する寺院「満月寺」。入り口には、鎌倉時代後期~室町時代前期に作られたと想定されている仁王像が立てられています。

この仁王像は膝から下が埋もれているため小さく見えますが、埋もれている部分も合わせると2.4mもあるというので驚きですね。二基とも鼻や胸などが欠落していますが、これはその部位が悪い人々が病気を治すため故意的に削ったと言われています。

寺の敷地内には蓮城法師像や真名長者夫婦像などの石仏に加え、重要文化財に指定されている凝灰岩製の満月寺宝篋印塔(日吉塔)や、臼杵市指定有形文化財に指定されている満月寺五重塔などもあり、見ごたえのある寺院です。

臼杵磨崖仏からすぐ行ける距離なので、ぜひ観光ついでに訪れてみてくださいね。

金剛界大日如来坐像はリストラ封じにご利益あり!?

大分県臼杵市の臼杵磨崖仏にある金剛界大日如来坐像は、浸食によって頭部が落ちてしまい長い間足元に飾られていましたが、1933年に修復工事が行われ、再び頭部と胴体は繋げられました。「首がつながる=クビを免れる」というゲン担ぎのようなものから、臼杵磨崖仏はリストラ封じのご利益があると言われるようになったんですよ。気になる方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか!?

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