石垣島「バンナ公園」日本最南端の森林公園でドライブ＆眺望＆遊びを満喫！

みなさん、石垣島の「バンナ公園」をご存知ですか？石垣島といえば海を想像する方も多いと思いますが、山の緑とブルーの海を眺望しながら広大な公園内をドライブしたり、自然にふれて遊べる大人気の森林公園があるんですよ。一日中、無料で誰もが楽しめるバンナ公園の魅力と見どころをチェックして、ドライブ＆遊びに行きましょう！

1.バンナ公園とは？

バンナ公園があるのは、石垣島の南西部。標高約230mのバンナ岳一帯に広がる、日本最南端の森林公園です。

多くの亜熱帯を感じさせる動植物を観察できるだけでなく、展望台やアトラクションも充実。様々な楽しみ方ができるので観光客はもちろん、地元の人からも愛されている緑豊かな公園です。

バンナ公園は、大きく5つのゾーンで構成されています。

【Aゾーン】バンナ森といこいの広場
【Bゾーン】バンナスカイライン
【Cゾーン】森林散策広場
【Dゾーン】自然観察広場
【Eゾーン】ふれあい子供広場

北口に近い「森林散策広場」には、世界の昆虫館や蝶園、熱帯果実園、ヤシ園などがあり、一日中遊べる場所として人気。石垣ダムやセイシカ橋があるのもこのゾーンです。

西口に近い「自然観察広場」は水辺の散策コースが充実していて、4～6月ごろには「ほたる街道」でホタルを鑑賞できますよ。

北西部の「ふれあい子供広場」は、大型遊具や芝生広場があって開放的。のびのびと遊ぶ大勢の子供たちでにぎわっています。

自然あふれるバンナ公園では、野生のクジャクやカンムリワシなど野生の鳥類を見られるほか、たくさんの昆虫たちも観察できます。

さらに、遊びや散策、ドライブに眺望まで楽しめるのに、なんと入場無料！こんなに広くて、季節やゾーンによって異なる魅力満載の公園に行かない手はありませんよね。

昼は遊んで散策。気持ちよくドライブして、外観からユニークで楽しい展望台に上がり、石垣島の海と市街地を見渡してみましょう。セグウェイやアトラクションなどで体を動かして自然を体感。

陽が落ちてくると、サンセットに夜景、スターウォッチングに最適なロマンチックな世界に変わります☆

2.バンナスカイラインをドライブ

バンナ公園の中央を縦に、南口から北口まで貫く道路が「バンナスカイライン」です。バンナ岳から尾根に沿ってつくられたバンナスカイライン一帯は、標高が高い山のエリア。

バンナ公園にある展望台のうち、人気のある3つの展望台はバンナスカイライン沿いに設置されています。

総延長約3.5kmのバンナスカイラインは、無料で通行可能。カーブはありますが、概ね整備された対面通行の道路なので、高度なドライブテクニックは必要ありません。山の緑や川、町、海などの美しい景色を眺めながら、初心者ドライバーでも気持ちよく運転できます。

21時まで通行できるので、日中だけなく夕方から夜のドライブにもオススメ。美しいサンセット、星空や夜景もステキです。

ドライブとばかり案内していますが、バンナスカイラインは自動車専用道路ではないので、実は自転車で走ることもできます。爽やかな風を受けながら、美しい景色を見てサイクリングを楽しみましょう。ただしアップダウンの激しいクネクネした坂道なので、気合を入れてGo！

3.おすすめの展望台

バンナ公園には10以上の展望スポットがありますが、特にオススメな4つの展望台を紹介します。

◆エメラルドの海を見る展望台

バンナ公園の南口から車で数分走ると、バンナ岳の頂上付近にある「エメラルドの海を見る展望台」が見えてきます。

この展望台は、バンナ公園の中でも特に景色が良いことで有名です。らせん階段を上がった展望台の屋上からは、360度のパノラマ絶景を一望。天気が良ければ、海の向こうに竹富島や黒島など八重山諸島の島々を望むことができます。

夕日や星空を見られる絶景スポットとしてもイチオシ。バスも停車可能な駐車場が道路を挟んだ崖側にあるので、冬なら車の中から夜景をゆっくり眺めることもできます。トイレもあるので安心です。

◆渡り鳥観察所

外観がユニークな「渡り鳥観察所」は、カンムリワシの卵がモチーフ。階段を登った屋上が展望デッキになっています。

渡り鳥観察所も、8台ほどの駐車場がある展望台ですが、バンナスカイラインから山側へ少し入ったところにあるのであまり目立ちません。それゆえ、地元の人が密かに通う穴場的な星空スポット。今にも降ってきそうな満天の星を、静かに観賞することができます。

◆南の島の展望台

岩山のような「南の島の展望台」は、バンナスカイライン沿いにあるのですぐにわかります。渡り鳥観察所からも見下ろせるゴツゴツした岩の正体が、この展望台。綺麗なトイレと駐車場があり、建物が楽しいので立ち寄ってみましょう♪

岩でできた展望台はアトラクションの待合いのようで、大人でもワクワク！屋上へ上がる途中のあちらこちらでいろんな角度の景色を楽しめます。屋上から見渡せるパノラマの風景がステキで、渡り鳥観察所、名蔵方面、牧場や田園風景も見られます。

◆カンムリワシ展望台

「カンムリワシ展望台」は、バンナ公園北東部のCゾーン「森林散策広場」にあります。バンナ公園で有名なセイシカ橋の駐車場に停めると、橋に向かって左手上方に見えるのがカンムリワシ展望台です。

この展望台では、今まで紹介してきた展望台とは全く違った景色が望めます。海のパノラマビューではなく、森の美しさを感じられるのが魅力。石垣ダムやセイシカ橋も見渡せます。

また、カンムリワシ展望台自体も、ステンドグラスやモザイクなど見どころが多いので要チェック！

運が良ければ、本物のカンムリワシに遭遇できるかもしれません！

4.聖紫花の橋（セイシカ橋）

カンムリワシ展望台からの眺望を楽しんだら、石垣ダムに架かる「聖紫花の橋（セイシカ橋）」を渡ってみましょう。

長さ100m以上あるセイシカ橋は、沖縄県で最初に建造された吊り橋。高所恐怖症の方はちょっと怖いかもしれませんが、橋からの景色は絶景です。

石垣島と西表島に自生する聖紫花（セイシカ）は、初春に淡紫の聖紫花を咲かるツツジ科の植物。橋の横にはダムへ降りる遊歩道があり、聖紫花や赤いサンタンカなどの花々を愛でることができます。

5.セグウェイツアー

壮大な自然が広がるバンナ公園で、近未来的な電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」に乗ってCゾーンの森林散策広場を走ってみませんか？

バンナ公園のセグウェイツアーは、吊り橋を渡ったり、坂道を走ったり、ヤシの木の間を走り抜けるなど、色んな景色を楽しめるコースが魅力。五感で自然を体感できます。

セグウェイが初めての人でも、ツアー出発前にインストラクターが丁寧に教えてくれるので心配ありません。操作方法を覚えれば誰でも簡単に乗れて、リピートしたくなっちゃいますよ。通年実施の2時間コースのほか、期間限定で早朝70分コースも用意されていて、公式サイトから空き状況の確認と予約も可能です。

6.子供も大人も目いっぱい遊ぼう

バンナ公園のEゾーン「ふれあい子供広場」は、石垣島の観光に飽きてしまい、体を使って遊びたい子供たちにぴったりな場所。日よけのある休憩所や、新しいカラフルな遊具がいっぱいあるファミリーにとって重宝なゾーンです。

お城のような大きなコンビネーション遊具、急角度の大きな滑り台、長いローラー滑り台、斜面登り、ネット遊具など様々な種類の遊具があり、飽きることなく楽しめます。

小さい子供向けの遊具もあるため、幼児から小学生まで利用可能。足を洗う場所があるので、思いっきり遊ばせても安心です。

ボルダリング、BMXサイクル広場、ローラースケート場など、子供だけでなく大人も様々なスポーツを楽しめます。ローラースケート広場ではインラインスケートをはじめ、スケートボードやブレーブボードの練習ができますよ。

7.自然とふれあう

自然とふれあうにはCゾーン「森林散策広場」とDゾーン「自然観察広場」が特におすすめ。

Cゾーンの森林散策広場では、蝶園が見どころ。日本最大級のオオゴマダラや、キチョウ、ヤエヤマカラスアゲハなど多種類のチョウが飛び回っています。

色とりどりの花を楽しんだり、3月ごろにはセイシカも開花。「世界の昆虫館」には世界の昆虫、石垣島の昆虫の標本が満載なので、昆虫マニアの方はぜひ足を運んでみてくださいね。

Dゾーンの自然観察広場は、Cゾーン以上にありのままの自然を体感できる場所となっています。

なかでも幻想的なホタルは必見！約1.2kmの「ホタル街道」では、冬から春にかけて、ヤエヤママドボタルなどのホタルが見られます。日没後約40分間という短い時間限定なので、逃さず観賞しましょう。

◎アクセス／3つのゲート

バンナ公園へのアクセスは、可能なら車がオススメ。バンナ公園には北口、南口、西口と3つの入り口があります。車での所要時間は、石垣島空港や離島ターミナル、市街地からそれぞれ車で15分ほど。アクセスしやすい入り口へ向かうと良いでしょう。

バスの場合は、県道208号線沿いの「八重守の塔」バス停で下車すると、バンナ公園の南口がすぐそこです。北口前の道路にはバスが通っていないため、最寄のバス停でも1km以上離れています。

石垣島「バンナ公園」日本最南端の森林公園でドライブ＆眺望＆遊びを満喫！