迫力満点!観光名所・リンカーン記念堂でアメリカの歴史に触れる旅

画像出典:Arthit Kaeoratanapattama / shutterstock

迫力満点!観光名所・リンカーン記念堂でアメリカの歴史に触れる旅

アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.にある「リンカーン記念堂」。アメリカ合衆国第16代目の大統領「エイブラハム・リンカーン」を記念し、彼の死後1922年5月に建立されました。

ワシントンD.C.には政治の中心部として知られていますが、中でもリンカーン記念堂は数々の名演説が行われた歴史的な場所の一つです。日本の教科書にも掲載されるほど有名な瞬間は、アメリカ観光や歴史探訪に最適。この記事ではリンカーン記念堂の歴史や見どころ、アクセス方法などをまとめました。

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迫力満点!観光名所・リンカーン記念堂でアメリカの歴史に触れる旅

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1. リンカーン記念堂とは?

アメリカの歴史上最も偉大な大統領として知られているエイブラハム・リンカーン。彼は国家分裂の波乱の状況下でありながらも、国家統一に向けて「民主主義」を守りました。ゲティスバーグで行われた「人民の、人民による、人民のための政治」という演説は、教科書に載るほどの有名な言葉です。

1863年には奴隷解放を宣言し、国民が平等に保護されることを保障しました。彼の主張は、当時暗い状況下であったアメリカ市民に希望を与え、世界にも多大な影響を与えたのです。

リンカーン記念堂は彼の功績称えるため、生誕100周年記念として1922年に建てられました。中心部には威厳に溢れた姿のリンカーン像が鎮座しています。リンカーン記念堂が完成されてからも、その場所では歴史に残る名演説が行われました。人種差別のない世界を訴えてきたキング牧師の「I have a dream」から始まる演説は、誰しも耳にしたことがあるでしょう。

他にも1994年に公開された映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」のワンシーンで、リンカーン記念堂前のプールに飛び込む姿が撮影されるなど、世界に知られる名スポットとされています。ワシントンD.C.を代表するモニュメント「リンカーン記念堂」を訪れ、アメリカの歴史を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

2. アクセス方法

リンカーン記念堂はワシントンD.C.のナショナルモールの西にあります。交通手段は電車がおすすめです。最寄り駅から徒歩15~20分ほどとなります。ワシントンメトロ(地下鉄)に乗り入れている「Foggy Bottom-GWU」駅で下車しましょう。

出典: Ron Cogswell

また、空港から直接ワシントンメトロに乗り換えるには、ロナルドレーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)空港が便利です。イエロー・ブルーラインの「Ronald Reagan Washington National Airport」駅が空港と直結しているため、バスやタクシーを使わずに済むでしょう。DCA空港からFoggy Bottom-GWU駅までは、10分ほどで到着します。

3. 外観の見どころ

◆ 宮殿のような外観

出典: VIIIPhotography / shutterstock

建物の外観はまるでギリシャ神殿。滑らかな曲線をもつ白亜の柱は「ドーリア式」と呼ばれ、古代ギリシャに建てられたパルテノン神殿に見られる建築様式です。

どっしり重厚感のある柱は均整に並べられ、ほとんど装飾を使わずに重い屋根を支えるように設計されているのが特徴です。ナショナル・モールの中でも一際目立ち、厳格かつ優雅な建物になっています。遠くから眺めているだけでも驚くでしょう。夜にはライトアップによって太い柱が影を作り、幻想的な雰囲気が楽しめます。

◆ リンカーンにまつわる数字

建物のいたるところに、リンカーンにまつわる”数字”が反映されているので注目してみてください。建物を支える太い円柱の数は”36本”ですが、これはリンカーンが亡くなった時のアメリカ合衆国に加盟していた州の数を表しています。その後、リンカーン記念館が完成した頃には48州に増えたため、他の州は屋根部分にある上方の壁に彫られているのです。

また、リンカーンは56歳の時に暗殺されたのですが、記念堂の内部へ向かう階段の数も”56段”になっています。この階段はキング牧師が有名な演説を行った歴史的な場所ですよ。

◆ リフレクティングプール

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記念堂の前方には「リフレクティングプール」という、全長約600mもの人工池があります。そして、その先にはアメリカ初代大統領・ジョージワシントンの功績を称えて建築された「ワシントン記念塔」が高くそびえ立っています。外観が素晴らしいことはもちろんですが、周囲の景観も相まってさらに歴史の風格が感じられますよ。水面に映る景色も素敵です。

4. 内部の見どころ

◆ リンカーン像

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記念堂に向かう階段を上ると、そこには威風堂々と鎮座したリンカーンの像が佇んでいます。サイズは実物よりも大きく、高さは約6mほど。この像は有名な彫刻家ダニエル・チェスター・フレンチの手によって作り上げられました。リンカーンの表情は一見厳格に感じますが、どこか穏やかな雰囲気もあり、情に満ちた表情が彼の功績を物語っているでしょう。

また、リンカーン像の手は右と左とでは異なっていますが、これは手話のイニシャルを示していて、右手はリンカーン「L」、左手にはエイブラハムの「A」を意味しています。像の作者の子供が難聴だったことから、このような工夫がなされたとも言われているんですよ。

◆ 階段や壁も要チェック

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像を囲む壁には、ゲティスバーグで行われた名演説「人民の人民による人民のための政治」という英文字が刻まれています。周囲には奴隷解放を示す絵画や、アメリカ南北の調和を表現した「第二期大統領就任演説」の一部も見ることができますよ。また、記念堂に繋がる階段にはキング牧師が演説を行った場所に「I HAVE A DREAM」という名言も残されています。

5. 近隣の観光スポット

リンカーン記念堂があるナショナルモールには、記念碑や博物館などのアメリカの歴史と関係の深い施設がたくさんあります。モールは全長4㎞もあるため、一日かけてゆっくり観光することをおすすめします。

◆ ワシントン記念塔

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「ワシントン記念塔」は初代大統領ジョージ・ワシントンを記念して建てられました。高さは約170mあり、鉛筆のような尖った形状が特徴です。最上部の展望台は無料で入場できるため、ワシントンD.Cの街並みを一望できます。

◆ スミソニアン博物館

出典: Pedro Szekely

ナショナルモール内にある「スミソニアン博物館」は、数種類の博物館や美術館が集結しているエリアの総称です。貴重な遺産や絵画などが展示されていますが、入場料はなんと無料。中でも「国際航空宇宙博物館」は、スミソニアンのメインともいえるほど大人気の観光スポットなんですよ。

現物の「月の石」やライト兄弟のライトフライヤー号、宇宙ステーションの展示など、様々な展示物が存在します。スミソニアン博物館の展示物はトータルで約1億点以上を誇ると言われているため、じっくり見学したい方は1日中滞在しても飽きることはないでしょう。

◆ トーマスジェファーソン記念館

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トーマスジェファーソン記念館は、アメリカ合衆国第3代大統領トーマス・ジェファーソンを記念して建てられた建物です。国定記念建造物にも指定され、美しいドーム型の建築様式が見どころです。建物内の中心部にはトーマス・ジェファーソンの銅像も立っています。

◎ ガイドツアーに参加してみよう!

出典: Life In Pixels / shutterstock

リンカーン記念堂があるナショナルモールは、一日でも周りきれないほど様々な観光スポットが点在しています。リンカーン記念堂だけではなく、ワシントンD.C.周辺をまるごと観光したい方は、ガイドツアーに参加するのも方法のひとつです。

リンカーン記念堂だけではなく、ナショナルモールの主要スポットを網羅できるツアーやモール内をセグウェイで駆け抜けるツアー、日本語ガイド付きのツアーなど種類もいくつかあるので、ニーズや目的に応じてお好みのツアーを選びましょう。

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