伊豆に来たらぜひ訪れたい!紅葉の名所「河津七滝」の見どころ

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伊豆に来たらぜひ訪れたい!紅葉の名所「河津七滝」の見どころ

伊豆の天城山エリアを代表する景勝地「河津七滝」には、その名の通りバラエティに富んだ大小7つの滝があります。春は新緑、夏は避暑地、秋は紅葉、冬は河津桜と年間を通して観光を楽しめることで有名。ちなみに、「滝」を「たる」と読むのはこの地域特有のものなのだとか。かつて滝を「垂水(たるみ)」と呼んでいたことに由来しています。それでは、見どころ満載な河津七滝の観光情報についてご紹介していきましょう。

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伊豆に来たらぜひ訪れたい!紅葉の名所「河津七滝」の見どころ

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河津七滝(かわづななだる)とは?

出典: sara_winter

伊豆半島の南東部を流れる総延長9.5kmの河津川。その河津川に点在する7つの滝の総称が「河津七滝」です。伊豆半島最大規模を誇る「大滝」をはじめ、「出合滝」「カニ滝」「初景滝」「蛇滝」「エビ滝)」「釜滝」の7つの滝で構成されています。

この7つの滝はおよそ2万5000年前の火山活動によって造られたもので、溶岩が冷え固まる際に形成される柱状の割れ目「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」をあちらこちらで見ることができます。2018年にユネスコの世界ジオパークに認定された「伊豆半島ジオパーク」の一部でもあるので、ぜひ足を運んでみましょう。

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周辺には7つの滝を結ぶ約850mの遊歩道が整備されており、気軽に滝巡りを楽しめるのがうれしいところ。川端康成の小説『伊豆の踊子』の舞台にもなっているほか、名物の河津桜や河津七滝温泉があることから年中たくさんの観光客で賑わっています。

最大の高さを誇る「大滝(おおだる)」

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7つの滝の中で最も大きな「大滝」は、温泉旅館「天城荘(あまぎそう)」の敷地内にあります。高さ約30m・幅約7mの大きな滝で、垂直に伸びる岩壁から一気に水が流れ落ちる様子は迫力満点。映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地となったことでも知られています。

2011年に静岡県を直撃した台風によって遊歩道が壊れ、復旧を巡り地主と町役場が対立したため長らく一般通行が禁止されていましたが、2017年に和解し新たな遊歩道を整備。再び大滝を無料で見学できるようになりました。

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天城荘には、大滝を間近で眺めながら温泉に浸かれる「滝見(たきみ)の湯」もあるのでぜひ足を運んでみましょう。

「初景滝(しょけいだる)」と紅葉のコラボは必見

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高さ約10m・幅約7mの「初景滝」は、7つの滝の中で3番目の大きさを誇ります。滝の前には小説『伊豆の踊子』にちなんで建てられたブロンズ像「踊子とわたし」があり、フォトスポットとして大人気。11月下旬頃になると周辺のカエデが色づき始め、紅葉の名所として賑わいます。

毎年紅葉の時期には、初景滝をメイン会場とする「河津滝まつり」が開催されます。河津七滝の絶景やご当地グルメを丸ごと楽しめるこのイベント。名物のわさびをたっぷりのせた「泣きべそ餅」や滝酒、猪汁などが格安で振る舞われることから、地元民のみならず観光客にも絶大な人気を得ています。

「地獄谷」の異名をとる「釜滝(かまだる)」

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滝つぼが釜のような形をしていることから名付けられたという「釜滝」。7つの滝の一番上流部分に位置し、河津七滝の見どころの一つである柱状節理を最もよく見られる滝として知られています。

釜滝を囲う柱状節理は、谷底から流れ出た溶岩が冷え固まって形成されたため珍しい形をしており、その風貌から「地獄谷」と呼ばれていたのだとか。その神秘的な姿をぜひ見てみたいと思いませんか?

吊り橋からの眺めがおすすめ「エビ滝(えびだる)」

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他の6つの滝とは異なる火山活動によって形成されたため、河津七滝で唯一、柱状節理を見ることができないのが「エビ滝」です。このユニークな名前は、岩々の間を流れる滝の形状がエビの尾びれに似ていることが由来となっています。

高さ約5m・幅約3mとさほど大きくないので迫力はありませんが、その流れの美しさはピカイチ!ベストポジションで撮影したい方は、滝の上にかかる吊り橋をわたってみると良いですよ。

「蛇滝」「カニ滝」「出合滝」もぜひ

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上流から3つ目に位置する「蛇滝(へびだる)」は、滝を囲う岩が蛇のウロコに見えることから名付けられました。木々が生い茂る渓谷を流れる滝で、エビ滝との間に架かる長さ46mの「河津踊子滝見橋」をわたってアクセスします。

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高さ約2m・幅約1mと7つの滝の中で最も小さな「カニ滝」は、滝の両岸にあるデコボコの岩がカニの甲羅に見えるという面白い滝。ライトアップされた滝を楽しめる「カニ滝ナイトウォーク」が夏季限定で行われているので、興味のある方はぜひ。

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さらに下流にある「出合滝(であいだる)」は、その名の通り二つの流れが合流する場所。滝の近くには「出合弁財天」が祀られており、恋愛成就のパワースポットとして密かに人気を博しています。

一大イベント「河津桜まつり」も見逃せない

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河津町といえば毎年2月上旬から開催される「河津桜まつり」が有名です。河津桜は1月末頃を皮切りに開花する早咲きの桜で、花が大きく綺麗なピンク色の花びらが特徴。およそ1ヶ月間にわたって美しい姿を見せてくれます。

出典: Yoshitaka/PIXTA(ピクスタ)

河津町内に約8,000本、河津川沿いには800本以上もの河津桜が植樹されているのですが、中でも約4kmにわたって続く「河津桜並木」は必見。お祭り期間中は毎日18時から21時にかけてライトアップが行われ、辺り一面が幻想的な雰囲気に包まれます。

町内には「名木」と呼ばれる11本の河津桜のほかに、樹齢65年の原木もあるのであわせてチェックしておきましょう。

最も盛り上がりを見せる笹原地区には、地元の名産品やご当地グルメなど100軒以上もの出店が並びます。注目は桜にちなんだグルメたち。ほんのり桜が香る「さくらビール」や「さくらしるこ」、「さくらうどん」など、味だけでなく見た目の可愛らしさも話題となっています。

◎アクセス

【バス】
伊豆急行線「河津駅」から南伊豆東海バス「(S10・11・12系)河津七滝行き」「(S13・14系)八丁口線」「(S90系/C50系)修善寺駅行き」に乗車し「河津七滝」で下車。所要時間は路線によって異なりますが、最短で約25分です。

【タクシー】
河津駅から河津七滝まではおよそ9.5km。タクシーでの所要時間は約15分です。運賃の目安は3,000円ですが、ルートや混雑具合、タクシー会社によって異なるのでご了承ください。
(※情報は2019年11月現在のものです。)

【車】
「新東名高速長泉沼津IC」を国道246号線「伊豆縦貫道/三島」方面へ1.2kmほど進みます。国道1号線へ入り約15km道なりに走ったら国道136号線へ。20kmほど進むと「月ヶ瀬IC」が見えてくるので、左折して国道414号線「下田/河津」方面へ入りましょう。さらに20km進むと「河津七滝」の看板が見えて来ます。
※車でお越しの方は、「七滝観光センター大駐車場」または「水垂バス停下駐車場」をご利用ください。

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