鳥取市街を見渡す壮大な石垣の城!鳥取城跡の観光の見どころ6選

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鳥取市街を見渡す壮大な石垣の城!鳥取城跡の観光の見どころ6選

鳥取城跡とは、戦国時代から江戸時代に、かつての因幡国邑生美軍(現在の鳥取県鳥取市)に築かれた鳥取城の跡地です。鳥取城といえば、歴史上忘れられない残忍な戦い、羽柴秀吉の兵糧攻め「鳥取の飢え殺し」の舞台となったことでも有名です。現在は天守跡や二の丸跡などが残っており、周辺は整備され、「久松公園」として、人々に愛されています。鳥取城跡は、歴史的な魅力はもちろん、「日本桜名所100選」に選ばれるなど桜の名所としても知られています。そんな魅力あふれる鳥取城跡の見どころを、厳選してご紹介しましょう。

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鳥取市街を見渡す壮大な石垣の城!鳥取城跡の観光の見どころ6選

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鳥取城の歴史

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鳥取城(別名:久松城・久松山城)は天文14年(1545年)、因藩の山名誠通により、本拠としていた天神山城の出城として、久松山に築城したのが始まりです。後に関ヶ原の戦いの後、池田長吉が城主となった際に大改修が行われました。今も残る鳥取城跡の景観は、その大改修の際に整ったものとされています。

しかし、元禄5年(1692年)、落雷により天守が焼失。それ以後再築されることはなく、藩主の居所は二の丸から三の丸に移りました。現在は天守跡や石垣、井戸、掘などが残っており、国の史跡にも指定されています。

二の丸の卸三階櫓跡

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二の丸の卸三階櫓は天守が焼失した後、鳥取城の象徴とされてきました。しかし、明治12年に解体、撤去。天守台などの残った石垣も、第二次世界大戦中の昭和18年(1943年)に鳥取県を襲った鳥取大地震の際に、一度崩壊してしまいました。

その後、昭和32年に史跡指定を受けて昭和34年に江戸時代と同様の技術で、じつに7年の歳月をかけて復元されました。その修復工事の際に、「享保13年」の刻印が入った隅石が発見されており、銘文には普請奉行・下奉行と職人の棟梁の名前が刻まれています。石の中央の割れ目の右側に、文字が彫られているのを確認することができます。

天球丸の巻石垣

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城を支える石垣は、全国各地のお城で見ることができます。しかし、「巻石垣」のような丸い球面の石垣は、鳥取城跡でしか見ることができません。そんな大変珍しいとされる「巻石垣」は、江戸時代末期頃に崩れそうになっていた石垣を補強する目的で築かれたとされています。

ちなみに、「天球丸」という名称は石垣の形状にちなんで付けられたものではなく、慶長5年の関ヶ原の戦いの後に鳥取城主となった池田長吉の姉である「天球院」にちなんで付けられた名称だと言われています。広い城域の中でも、ひときわ目を引く天球丸の巻石垣は、まるで巨大な亀の甲羅のようです。

「水木ロード郵便局」で鬼太郎の消印をもらおう

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鳥取県境港市にある妖怪の街、「水木しげるロード」。こちらも、鳥取観光の際にはぜひ、立ち寄ってみてほしい観光スポットです。水木しげるとは、あの『ゲゲゲの鬼太郎』を初めとする数々の作品を手がけた漫画家です。その水木しげる先生のふるさとである鳥取県の境港市に、妖怪の街「水木しげるロード」は誕生しました。

境港駅から本町商店街にかけて延びる「水木しげるロード」の沿道には、数多くの妖怪ブロンズ像が立ち並び、妖怪グッズを販売するさまざまな店舗があります。水木先生の名作『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観でいっぱいです。

「水木しげるロード」にある郵便局「水木ロード郵便局」では、窓口から葉書をだすと鬼太郎がデザインされた消印を押してもらうことができます。そんな水木ロード郵便局ならではのサービスは、話題作りになること間違いなし。また旅の思い出や、水木ロードに来た証として、自宅に葉書を出すというのも良いですね。

仁風閣

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仁風閣は鳥取城跡に建つ西洋館で、国の重要文化財にも指定されています。宮廷建築の第一人者、片山東熊(かたやま とうくま)が手がけた仁風閣は、竣工当時(明治40年5月)の皇太子である嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰行啓時の宿泊施設として利用するため、池田家の14代当主、池田仲溥侯爵が別邸として建てられました。

周辺には芝生や松が植えられており、その緑に仁風閣の白い壁がとてもよく映えています。仁風閣は、その美しい外観もさることながら内部もまた、品のよいモダンな雰囲気を醸し出しており、職人たちの優れた技術や装飾を見ることができます。なかでも支柱のない「らせん階段」は、まさに職人技。仁風閣に立ち寄った際は、ぜひ中まで入ってみることをおすすめします。

宝隆院庭園

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仁風閣のガラス張りの二階バルコニーから見えるのは、宝隆院庭園。宝隆院庭園は、久松山を背景とする山裾の台地に設けられた、自然林を生かした池泉回遊式庭園です。仁風閣が建つより前の、江戸時代後期に造られました。文久3年(1863年)、池田慶徳により、若くして亡くなった先代の池田慶栄の未亡人である宝隆院を慰めるために造ったと言われています。

宝隆院庭園では、自然の中に際立つ仁風閣や城の石垣、異なる時代の洋館と日本庭園が見事に融合した景観を楽しむことができますよ。現在では、鳥取県指定の名勝となっています。

鳥取を代表する桜の名所「久松公園の桜」

鳥取城跡にある日本さくら名所100選に選出されている久松公園の桜

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鳥取城跡は日本さくら名所100選に選出されている桜の名所「久松公園の桜」があります。お堀端を含め、公園内には240本ものソメイヨシノを中心とした美しい桜を楽しむことができます。

◎まとめ

様々な歴史に触れることのできる鳥取城跡。ご紹介した見どころスポットのほかにも、右膳丸下の「復元仕切門」や、日本海や鳥取砂丘を見渡すことのできる絶景スポット、「山上ノ丸の天守櫓跡」など鳥取城跡にはまだまだ魅力ある見どころが満載です。また、鳥取城跡の周辺には鳥取県立博物館や砂の美術館、鳥取砂丘など、人気の観光スポットがたくさんあります。鳥取県に観光の際には、ぜひ鳥取城跡に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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