歴史的な町並みが残る智頭宿の観光スポット7選!因幡街道の繁栄を偲ぶ旅

画像出典:takapon

歴史的な町並みが残る智頭宿の観光スポット7選!因幡街道の繁栄を偲ぶ旅

今回は、鳥取県八頭郡智頭町にある「智頭宿」の美しい街並みが残るおすすめ観光スポットを七つ、厳選してご紹介いたします。これから鳥取県に観光に行く皆さん、もうどこを回るか計画済みですか?まだ何も計画していないという方は、この機会に智頭宿の美しい景色と国の有形文化財に登録された素晴らしい歴史的建造物をご堪能ください。古民家をリノベーションして造られたオシャレで美味しいカフェもありますよ。絶景や美味しい食べ物などは、智頭宿でしか味わえません。是非、旅行の参考にしてくださいね。

目次

歴史的な町並みが残る智頭宿の観光スポット7選!因幡街道の繁栄を偲ぶ旅

目次を閉じる

石谷家住宅

鳥取県の宿場町にある智頭宿の石谷家住宅

出典: takapon

石谷家住宅は、鳥取県八頭郡智頭町の智頭宿にある「近代和風建築」です。2009年12月に、国の「重要文化財」に指定されました。江戸時代に鳥取藩最大の宿場町として栄えた智頭宿で、最も大きな建物の一つとして注目されています。

この石谷家住宅は、明治後期から大正時代の当主で衆議院議員および貴族議員を務めた石谷伝四郎が改築造営したもので、さまざまな様式が見事に調和した豪壮な邸宅となっています。主屋はもちろん、庭園や蔵なども当時のまま、屋敷構え全体が非常に良好な状態で保存されており、近代和風建築の代表例としてもその価値は非常に高いです。

石谷家住宅の庭園は、2008年に「国の登録記念物」として登録され、2010年には鳥取県の指定名勝にも指定されています。

旧塩屋出店

鳥取県の宿場町 智頭宿

出典: takapon

旧塩屋出店は、智頭急行またはJR因美線に乗って「智頭駅」から徒歩10分の場所にあります。鳥取県八頭郡智頭町の智頭宿にある歴史的建造物の一つで、石谷家の分家として戦前に建てられた建造物です。2000年に国の「登録有形文化財(建造物)」に登録されました。

1階は書院造となっており、美しい和風庭園に面した座敷は「喫茶・お食事処 海彦山彦」として、見て美しく食べて美味しいそんな人気スポットになっています。

2階は階高が低く、「船底天井」という見上げると船の底のような形をしている天井が見どころです。狭い部屋でも広く見せる効果があり、1870年代の町家の様式として多く用いられました。天井の勾配が急なものは、屋型天井やおがみ天井とも呼び、船底天井と区別することもあります。どんな天井になっているのか、是非ご覧ください。

西河克己映画記念館

鳥取県の宿場町にある智頭宿の西河克己映画記念館

出典: takapon

西河克己映画記念館は旧塩屋出店と同じ敷地内にあり、その建物は1930年頃に建てられた2階建ての西洋館です。四代目当主・石谷愛蔵の摘子の結核療養施設として建築され、死後は、キリスト教の教会として使われていました。そして現在は「伊豆の踊子」や「一杯のかけそば」を監督した、地元鳥取県智頭町出身・西河克己の記念館として、映画関係の資料や映写機・ポスターなどが多数飾られています。

他にも、「青い山脈」「潮騒」など、西河克己自身がメガホンをとって制作した作品に関する貴重な資料が多数展示されています。映画がどのように作られているのか、また西河克己がどのような作品を作ったのか資料を通して楽しむことが出来ます。入館料は無料なので是非お気軽にお楽しみください。(※入館料は2020年4月調べのもの)

諏訪酒造

諏訪酒造は、智頭駅から徒歩約10分の場所にあり、江戸末期の安政6年(1859年)から続く伝統ある造酒屋です。参勤交代の宿場町として栄えていた智頭宿で、ある旅館を営んでいた先人が小さな造り酒屋を興したことが由来となっています。爽やかな酸味をもつ「諏訪泉」や、豊かで風格のある味わいが特徴の「鵬(おおとり)」といった銘酒を沢山生み出しており、今もその人気は健在です。

昭和50年頃から「味」と「品質」にとことんこだわり、美味しさを追求してきた諏訪酒造。酒造りに使われる仕込み水は、自家の井戸水をくみあげたもので、ろ過せずに使えるほど綺麗な硬度2度の超軟水を使用しています。面積のおよそ9割を山林に覆われ、千代川が流れる自然豊かな智頭町だからこそ造ることができる自慢のお酒です。

160年以上もの歴史ある智頭町の諏訪酒造、是非ご堪能ください。

智頭消防団本町分団屯所

智頭消防団本町分団屯所(ちづしょうぼうだんほんまちぶんだんとんしょ)は、智頭町にある歴史的建造物です。1941年に石谷家住宅の真向かいに建てられ、消防屯所として今も現役で使われています。昭和時代初期に建てられた消防屯所建築として非常に貴重であり、洋風建築の美しい風貌が歴史的景観に寄与していることから、2000年に国の登録有形文化財に登録されました。

また2012年には、智頭町の智頭消防団本町分団屯所の設置や管理に関する条例が施行されるなど、智頭町の「防災」および「町の活性化」に欠かせない施設として位置づけられています。

諏訪神社

智頭宿内にある「諏訪神社」

出典: takapon

智頭宿内にある「諏訪神社」は、智頭駅から15分ほど歩いたところにあります。古くから紅葉の名所として知られる「諏訪神社」は、鎌倉時代公安元年(1278年)、信州にある諏訪大社の分霊を祭るために建てられました。また江戸時代には鳥取藩主の池田家の祈願所としても栄えた非常に歴史ある神社です。境内には楓が数百本生い茂っており、その紅葉は壮観です。

1782年からは、諏訪大社の御柱祭りに倣った「柱祭り」も行われています。柱祭りは六年ごとに行われ、四本の杉が刈り出され町内を歩き回った後、宮入りして諏訪神社の四隅に建立されます。この柱祭りは、信州の諏訪大社の文化を受け継いでいて、2001年鳥取県の指定無形民俗文化財に指定されました。

楓が咲き誇る壮観な秋の紅葉を是非お楽しみください。

cafe&space Moriichi

鳥取県の宿場町にあるcafe&space Moriichi

出典: 663highland

智頭駅から歩いて約10分の場所に「cafe&space Moriichi」というカフェがあります。旧塩屋出店・山彦海彦の向かいに位置し、古い民家を改装して造られた隠れ家のようなおしゃれなカフェです。

もとは「ギャラリー風人堂」(2005年4月-2009年11月)と呼ばれる陶器なども販売するギャラリースペースでしたが、現在は経営者が変わり「cafe&space Moriichi」という名称に変わりました。

気になるメニューは、ブレンドコーヒーや抹茶・ココア、ビールやクッキーと至ってシンプルなものばかりです。中でもブレンドコーヒーは、やや苦みがありますが雑味の少ない一品として人気があります。珈琲好きな方はもちろん、旅先で冷えた体を温めたい方にもおすすめです。

またこちらのカフェは、建物の一室をライブやイベント用として貸出もしているので、利用したい方は事前に連絡しておくと安心ですね。

◎まだある登録有形文化財の歴史的建造物

いかがでしたか?智頭宿には、「登録有形文化財」と「歴史的建造物」に登録されている建物が本当に沢山あります。実は今回ご紹介した建物以外にも、鳥取県内でも最古の民家といわれる「矢部家住宅」も人気スポットになっています。

なんでも庭には、樹齢270年となるヤブツバキが白・赤・桃色の美しい花を咲かせ、より一層美しく矢部家住宅を引き立てているのだとか。樹齢270年の木って一体どんな大きさなのか?気になりますね。

残念ながら現在は敷地内に入ることはできません。それでも、外から家周りを見ることはできるので、智頭宿を訪れた際にはこちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

■鳥取県内のホテルをお探しの方
鳥取県のホテルを探す

■鳥取県行きの航空券をお探しの方
鳥取行きの格安航空券を探す

■鳥取空港でレンタカーを借りる
鳥取空港周辺のレンタカーを予約する

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

智頭町でおすすめの記事

智頭町のアクセスランキング