【伊原間サビチ洞】鍾乳洞から海に出る！奇岩のパワースポットへ行ってみた

石垣島の「伊原間サビチ洞」は、ほかの鍾乳洞と違ってちょっぴり特別な鍾乳洞です。何が特別かというと、日本で唯一、鍾乳洞から海に抜けることができるところ。鍾乳洞の神秘さと不思議さを楽しみながら、暗い洞窟を抜けると...目を奪われる美しい海が現れます！童心に返って海岸を冒険＆散策して、奇岩や美しいビーチの絶景を満喫しましょう！

1. 伊原間（いばるま）サビチ洞とは？

”海へ抜けられる洞窟"として知られる「伊原間サビチ洞（サビチ鍾乳洞）」は、海底隆起で石垣島ができたのと同時期の約3億7000年前に誕生した鍾乳洞です。

主洞の長さは約237m。貫通型の横穴洞窟で、石垣島北東部の野底半島西海岸にあります。

石柱や石筍、つらら石、洞穴サンゴ、ヘリクタイトを観賞できるのみならず、太古の海に生きたタバネサンゴやシャコガイなどの化石が発掘されていることから、考古学的にも貴重な場所となっています。

大ウナギの棲む池や、神様が宿る岩があるパワースポットとしても注目！さらに、洞窟探索に加えて歴史的な伝統工芸品まで見ることができる興味深い観光地としてもおすすめです。

鍾乳洞の規模としては「石垣島鍾乳洞」の方がはるかにスケールが大きく立派ですが、サビチ洞は20分ほどで往復でき、冒険の始まりのようなワクワク感を手軽に体験できるのがポイント。洞窟から海に抜けられるという珍しさ、サビチ洞の奥に行ったからこそ見られる海岸線が大きな魅力です。

2. サビチ鍾乳洞の入り口

サビチ洞の入り口で、売店の看板猫にご挨拶♪伊原間サビチ洞のちょっとした人気者で、子猫もいます。

鍾乳洞入り口の池には、巨大ウナギが棲むというウワサが！？

実際に見たことが無いので半信半疑ではありますが、目撃証言が出たことから信ぴょう性が高まりました。もしかすると見られるかもしれないので、一応チェックしてから鍾乳洞に入りましょう。

3. サビチ鍾乳洞内の見どころ

鍾乳洞の中には、10ｍを超える天井高で広々とした空間が広がっています。その高い天井から垂れ下がっている巨大なつらら石や、大量のサンゴはぜひ観賞したい見どころ。太古に存在していた貴重な貝やサンゴの化石が混じっていることがあるので、近くでじっくりと観察してみましょう。

「ナイアガラの滝」「パルテノン神殿」「スフィンクス」など、命名された名前も楽しみながら、滑らないようゆっくり進みます。

一般的な鍾乳洞には見られない工芸品等を展示しているスペースがあるのもサビチ洞の特徴。美術品やジーシガーミという骨壺をはじめ、スーチキガミーという豚肉の塩漬けや、泡盛を熟成させている八重山焼の壺なども置かれています。

4. 鍾乳洞の先は、海！

10分ほど薄暗い洞窟の中を歩き進めると、次第に海の音と潮の香りがしてきます。そのまま進んで出口を抜けると、薄暗い洞窟から一気に明るい海に出ます！目を奪われるほど美しいエメラルドグリーンの海が視界いっぱいに広がり、開放感いっぱい。

左右に分かれた散策路はどちら方面にも進むことができます。それぞれ全く違った景色と雰囲気なので、ぜひ左右両方行ってみてくださいね。

5. 【右コース】奇岩の海岸線

冒険心をくすぐられる右コースは、奇岩が多い海岸線を歩きます。巨岩壁の間を歩いて先に進むと階段が！

満潮時は水没していますが、潮が引くと砂浜が現れ、海岸を歩くことができます。

奇岩が点在する荒々しい海岸線を進むと、幸せになれるパワースポットとして有名な、亀の形をした岩があります。

亀の岩からさらに先へ進むと、また絶景！

ワクワクしながら素晴らしい景色を見られる右コースはイチオシですが、満潮時には歩ける砂浜が水面下に沈んでしまいます。できるだけ干潮時を狙って訪れるのがコツですよ。

6. 【左コース】遊歩道を歩いて美しいビーチへ

階段を上って遊歩道を進んでいくと、美しいビーチ方面へ行くことができます。

整備された遊歩道を散策しながらさらに進むと、ビーチが点在しています。これらのビーチはまるで無人島のように人が少なくてとても静か。プライベートビーチのようにゆったりと自分だけの世界に浸ることができます。

岩陰や木陰が多いので、岩場に座って静かにゆったりと過ごすのもオススメ。テッポウユリも自生していて、心ゆくまで自然を堪能することができます。ビーチにはヤシガニやイラブーなどがうち上げられていることもあり、それらを観察するのも楽しいですね。

7. アクセス・駐車場

県道206号線に「サビチ鍾乳洞」という案内看板があるので、迷うことはないでしょう。案内に従って海と反対側の道に入り、道なりに少し走ると無料駐車場に到着します。

レンタカーでの所要時間は、新石垣空港から20分あまり。離島ターミナルや石垣市街地からは40分ほどが目安です。

公共機関で行く場合は、最寄りの「伊原間」バス停で降車。北方面へ20分ほど歩きます。

◎潮位表をチェック！干潮時を狙おう。

伊原間サビチ洞は、日本で唯一海に抜けられる鍾乳洞。洞窟を歩き進めていくと、透き通った美しい海が視界一面に広がります。

しかしご紹介したように、そこで満足して引き返してしまってはもったいない！美しいビーチやパワースポットの奇岩方面にもぜひ足を伸ばしてみてください。干潮でなくても行くことはできますが、潮が引いている時間に訪れるのがオススメ。潮位表をチェックして、観光スケジュールを立ててくださいね。

洞窟内は水が溜まっていたり滑りやすい場所があるので、靴底が滑りにくいサンダルを履いていくと良いでしょう。海に入る予定がない方でも、洞窟を抜けた先の海岸周辺を散策できるようサンダルを履いていくか、持参することをおすすめします。もし無い方は、サンダルを貸してもらえないか受付で相談してみてください。

【伊原間サビチ洞】鍾乳洞から海に出る！奇岩のパワースポットへ行ってみた