奈良県吉野町といえば、金峰山寺や吉住神社といった有名な寺社が多数点在し、北南約8km続く吉野大峰は山全体が世界遺産として認定されています。春には斜面一帯をシロヤマザクラが覆いつくし、下千本・中千本・上千本と呼ばれる吉野山一帯が桜色に染まっていくその景色はまさに絶景。そんな吉野町にあるホテルは太古から続く大和の歴史を感じることができます。その中でも厳選したおすすめホテルを今回はご紹介します。
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奈良県吉野町のおすすめホテル10選|千本桜が咲き誇る歴史ある町
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世界遺産吉野大峰を体感できる歴史ある宿が充実
世界遺産を身近に感じることができる吉野町には、歴史のある宿が多数点在しています。聖徳太子が建立した寺院が元になっている「竹林院群芳園」や竹籠屋として創業した「芳雲館」など、200年以上の歴史がある有名な宿も点在。関西方面から吉野駅に向かうには、近鉄特急を利用して新大阪から約1時間16分。京都方面からは橿原神宮前駅で乗り換えの後に、同じく特急で約39分となっています。車で向かう際には、観桜期には交通規制が敷かれる道路があるので注意が必要です。
竹林院群芳園
古くは聖徳太子が建立した一寺であった竹林院。与謝野晶子を始めとする多くの文人に愛されながら、今日まで一般宿としてその姿を残してきました。千利休が作庭した「群芳園」は、樹齢220年の枝垂れ桜を有する大和三大庭園のひとつ。その雅な風景を眺めることができる露天風呂が、日頃の疲れと心を癒すでしょう。食事は竹林院名物の「利休鍋」がおすすめ。豊臣秀吉が花見の際、千利休に考案させたとされる鍋で、名産である吉野葛でとろみをつけてあるのが特徴です。金峯山寺や吉水神社といった世界遺産も徒歩圏内に位置しています。
芳雲館
寛政年間1754年、旅籠屋として創業した芳雲館は、吉野山中腹に建つ景勝の宿として今日まで250年近い歴史を重ねてきました。芳雲館の最大の特徴は、四季の花をテーマに設計された浴室。中千本・上千本の公園や、夜間の入浴時には、如意輪寺の塔のライトアップを一望することができます。露天風呂では、春の桜を始めとする四季折々の美しさを間近に堪能することができるでしょう。館内は吉野杉がふんだんに使用されたくつろぎの空間となっており、客室もバリアフリー対応や露天風呂付など様々なニーズに対応しています。
旅館 歌藤 (吉野町)
下千本公園に位置する歌藤はケーブル山上駅まで徒歩2分、吉野山観光に便利な場所に位置しています。特筆すべきは、吉野杉・檜で建てられたログ館。樹齢約130年、9mの高さを持つ大黒柱があるガラス張りのリビングホールは解放感たっぷりです。歌藤の庭に立つ枝垂れ桜は、吉野山最大級の大きさ。夜のリビングホールでは、この枝垂れ桜のライトアップを眺めることができます。朝食バイキングに使用されるのは、主人自ら毎朝仕入れる大和伝統野菜。要予約で堪能できるランチメニューは、宿泊客以外からも人気を得ています。
戎館
中千本に位置する戎館は約90年の歴史を持つ老舗旅館です。4代目女将のモットーは「家庭的でまごころこめたおもてなし」。女将が季節の植物を描いた箸袋や和紙のランプなど、戎館のいたる所でその心遣いを感じることができます。また、戎館で味わうことのできるのは、女将が直接仕入れた食材を使った真心こもった手作り料理。料理には吉野連山の湧き水が使用されています。宿泊客のニーズに合わせた精進風料理や、初夏限定の鮎やあまご料理もおすすめ。食事前には女将が山で摘んだかりん、ぐみ、野イチゴ等を使用した食前酒が振舞われます。
山紫水明の宿 美吉野 桜庵
近鉄吉野駅から徒歩4分。吉野山へと続くロープウェイ乗り場にも徒歩2分と、好立地にあるのが美吉野桜庵です。部屋はローベッドを使用した和モダンスタイル。七曲坂や日本最古のロープウェイが見える部屋で、静かに吉野の風情を満喫することができます。年末年始や桜が見頃を迎える春期には価格の変動があるものの、近辺の宿泊施設と比較すると、リーズナブルな価格設定。一人旅にもおすすめなシンプルステイが可能なお宿です。
花夢・花夢
吉野駅から日本最古のロープウェイ「吉野大峰ケーブル」に乗り、吉野山駅へ。そこから徒歩約20分の静かな場所に、花夢花夢は位置しています。吉野の自然を活かした会席料理はボリュームたっぷり。夏には鮎やウナギといった川魚を味わうことができます。勉強や音楽活動に取り組みたい団体向けに、吉野山合宿プランも設けられています。また、世界遺産の金峰山寺で行われる朝の勤行は、見学したい人のために送迎サービスもありますよ。
湯元 宝の家
ペットと共に旅行を楽しみたい。そんな人におすすめなのが湯本宝の家です。同伴できるのは小型犬に限りますが、施設使用料¥2,100を追加することでペット同伴専用客室を利用することができます。宝の家の露天風呂は天然温泉。2つの露天風呂「阿(あ)」「吽(うん)」はどちらも吉野山の斜面に面していて、温泉の熱いお湯に浸かりながら、吉野の景色と一体になる感覚を味わえます。自慢料理は吉野葛を使用した会席膳。その他、雉(きじ)鍋や牡丹鍋、柿の葉寿司や鹿刺しといった、吉野ならではの料理が充実しています。(※2019年12月現在)
アスカ ゲスト ハウス
自分好みに旅をカスタマイズしたい方におすすめなのが、アスカゲストハウスです。奈良県明日香村に位置し、最寄り駅である近鉄橿原神宮駅は京都駅から特急で50分。ドミトリータイプの部屋には、プライベートカーテンや個人用コンセントが備え付けられた各ベッドが並びます。そのため、プライバシーを守りながら快適に過ごすことができますよ。ゆったり過ごしたいという人には、築150年の蔵を改装した個室がおすすめ。1人~6人までが一緒に宿泊することができるため、グループでの旅行にも対応可能となっています。
町家ゲストハウス みもろ
奈良の南東部に位置する「みもろ」は、築80年の古民家をリノベーションした町屋風ゲストハウスです。吉野駅から最寄り駅のJR桜井線三輪駅までは、最短で約1時間20分。部屋は6畳の間が1つと4畳半の間が2つあり、素泊まり1人¥8,100~です。お風呂とトイレは共同利用ですが、個室は全室鍵付きなので、初心者にも利用しやすいゲストハウスと言えます。(※2019年12月現在)
古都里庵
近鉄吉野線飛鳥駅から徒歩2分の場所に位置する古都里庵。飛鳥駅から吉野町までは、近鉄吉野線急行で約50分となります。古都里庵は古民家を再生して造られた1日1組限定の貸し切り宿。縁側では手入れされた庭を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。生活に必要な設備は整っていますが、食事は基本的に自炊。しかし、事前に予約すれば鳥鍋や会席仕出しを注文できるので、それを利用するのもおすすめです。
混雑時期には事前の移動事情の確認がおすすめ
四季折々に合わせた美しさを堪能することができる吉野町は、観桜期には道路が大変混雑します。また、多くの宿が山の斜面に面して建っていますが、館内にエレベーターがなく、階段のみの場合も。利用する際は、不都合がないか問い合わせておくと、安心して旅行ができますね。吉野町まで特急で約1時間圏内の近隣市町村にはゲストハウスが充実していて、自分の好みに合わせたスタイルで古都奈良を探索したい方におすすめです。ぜひ、吉野町でのホテル選びの参考にしてくださいね。
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