水郷日田でおさえておきたい観光スポット13選

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水郷日田でおさえておきたい観光スポット13選

日田市は大分県の西部にある自然豊かな山間の街です。日田は江戸時代には幕府直轄の天領として栄え、今も残る街並みがその栄華を物語っています。

大自然の恵みである天然水を活かしたおいしいグルメが堪能できたり、日帰り温泉が点在していたり、自然のアクティビティを楽しめたりと、まだまだ知られていない魅力が日田にはあります。風土と人々の密接な関係を知ることで、日田の観光は何倍も見応えあるものになるでしょう。

では、日田を満喫するために押さえておきたい人気の観光スポットを見ていきましょう。

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水郷日田でおさえておきたい観光スポット13選

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1.豆田町

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九州の小京都とも呼ばれる豆田町は、情緒溢れる街並みが広がっている日田の人気観光スポットです!

江戸時代に商人の街だった豆田町には、300年前の建物も残っているんですよ。日田の名物うなぎを使ったひつまぶしが食べられるお店からレトロな小物を取り扱う雑貨屋まで、古民家を利用したさまざまな店舗が軒を連ねています。

街の整備も進んでおり、きれいな街並みとして国から表彰され、さらに伝統的建造物保存地区に指定されています。古街散策にはもってこいの観光エリアです。その中でも貴重な資料として残っている施設を紹介しましょう。

◆草野本家

大分県内でも最も古い豪商の屋敷、草野本家。

江戸時代、日田の代表的な掛屋(幕府や大名にお金を貸した業者)で、製蝋業(ろうそく製造)と兼ねて財を成していました。その木造の建物は茅葺屋根で、江戸時代元禄から明治時代にかけて増改築が施され、国の重要文化財に指定されました。

日本のひな祭り文化発祥の地と謳われ、ひなまつりの時期を含む年4回のみ、一般公開されます。ですので、観光に行く前に公開日を確認することをおすすめしますよ。

◆天領日田資料館

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日田の天領当時の暮らしや文化を、資料や古文書、書画から学ぶことができる資料館です。町人文化がテーマになっており、豪商が台頭し、日田の地を繁栄させた歴史を学ぶことができます。

豆田町の中心部にあり、日田を訪れる観光客が多く訪れるスポットの一つ。およそ100点もの資料からうかがえる天領日田の栄華と、現在残された町並みを比べて観光してみてはいかがでしょうか。

◆廣瀬資料館

咸宜園(かんぎえん)を開いた広瀬淡窓の生家、廣瀬資料館。淡窓の弟、久兵衛が家業を継ぎました。

廣瀬家の貯蔵品である書画、古文書、骨董など、当時の生活用品などおよそ500点におよぶ品々が展示されています。年貢米や公金を取り扱う掛屋(両替商)であったことから、日田の当時の様子がうかがえますよ。

咸宜園も廣瀬資料館の近くにあるので、併せて観光してみてください。

◆薫長酒蔵資料館

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江戸時代の元禄15年来の建物からなる酒造群、.薫長酒蔵資料館(くんちょうしゅぞうしりょうかん)。

当時の建物がそのまま残されている全国的にも珍しい酒蔵群で、今でも手作りで清酒などが作られています。酒蔵の二階に上がることができ、屋根裏部屋のような広い空間広がり、そこが酒蔵資料館になっている観光地です。

お酒の試飲や販売も行っていて、アイスクリームや天然酵母のパンがメニューにあるカフェなど、お酒をまだ飲めない未成年の人やドライバーの方も楽しる観光スポットですよ。

2.天ケ瀬温泉

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日田市にある温泉がこの天ケ瀬温泉。玖珠川沿いに旅館が点在し、湯煙をが立ち込めています。全国的にも珍しい天然湧出温泉。奈良時代の『豊後国風土記(ぶんごのくきふどき)』にも記され、1300年以上もの歴史がある温泉地です。

江戸時代には、参勤交代の途中の療養地とされていました。玖珠川(くすがわ)の清流沿いには、温泉街ならではの情緒が醸し出されています。最近では数が少なくなった露天混浴風呂があったり、鮎釣りでにぎわったりと見どころたくさん!

「天ヶ瀬温泉なんでもパスポート」を手に入れれば、登録されている天ケ瀬温泉の三か所で日帰り温泉が楽しめるのでおすすめですよ。

3.慈恩の滝

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慈恩の滝(じおんのたき)は、日田の絶景観光スポット!

滝は二段になっており、落差の合計は30mにおよびます。「裏見の滝」といって滝の裏側に遊歩道が作られており、入ることが可能。夜間にはライトアップされ、見る時間帯によって異なる表情を見せてくれることでしょう。。

慈恩の滝のすぐそばには、「道の駅 慈恩の滝くす」があり、玖珠米や、日田の地で作られた豆腐、野菜などが並べられています。

見応えある日田六瀑のひとつ、慈恩の滝観光へぜひ。

4.地底博物館 鯛生金山

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かつて世界のいたるところで「ゴールドラッシュ」が広まる中、日田の鯛生金山(たいおきんざん)にも一攫千金を目指す人々が国内外から日田に集まり、賑わいをみせていました。掘り進められた坑道を利用して、今では地底博物館として生まれ変わっています。それが、「地底博物館 鯛生金山」です。

鉱山の博物館内は自然のクーラー!年間を通して14度に保たれていて快適。館内では、使われていた機械や人形を用いて、採掘の様子や歴史を知ることができます。

砂金採り体験では、ダイヤ(ジルコニア)をはじめ14種類の天然石が採れ、持ち帰ることができるんです!金山入坑と砂金採り体験のお得なセット券を選ぶのもいいですね。

周辺には、地域の農産物が集まる道の駅や、宿泊できる家族旅行村など、家族でゆったりとすごせる観光スポットが点在。たっぷり楽しめる観光エリアです。

5.咸宜園

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江戸時代、日田出身の先哲、広瀬淡窓が開いた私塾咸宜園(かんぎえん)。高野長英や大村益次郎など多くの偉人を輩出しています。淡窓は身分・学歴・年齢を問わず、みな等しく最下級からスタートさせ、厳しい試験によって進級を定めるという「三奪法(さんだつほう)」を用いて生徒たちを教育しました。

現在、咸宜園は国の指定史跡となり、咸宜園の歴史や廣瀬淡窓にまつわる資料が展示されています。廣瀬淡窓の私邸が併設されており、落ち着きのある日田の観光スポットですよ。

6.いいちこ日田蒸留所

大分県の有名酒造メーカー三和酒類が製造している麦焼酎「いいちこ」。その名は日本全国に留まらず、世界でも広がりを見せています。

日田の名水からつくられるいいちこの蒸留・貯蔵・熟成の工程を、ここ「いいちこ日田蒸留所」で見学することができます。1500丁にもなる樫樽(かしだる)の数に圧倒されることでしょう。

施設内には試飲、販売コーナーがあり、ノンアルコールのものもあるので、ドラーバーの方もお酒を楽しむことができますよ。ここでしか販売していない限定商品も人気です。敷地内の遊歩道から眺める紅葉も見もの。いいちこ愛好家の方、日田観光の際、一度はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

7.サッポロビール九州日田工場

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日田の名水から作られるお酒はまだありますよ。それがビール!「サッポロビール九州日田工場」では、パネルや映像を使って、ビールの製造過程を学べ、ヱビスの歴史を垣間見ることができます。また、黒ラベルの見学ツアーでは、試飲や記念品のおみやげも。

施設内にはできたてのビールとバーベキューが楽しめるレストランも完備。お腹が空いても安心ですね。サッポロビール九州日田工場観光に行くことが決まったら、事前予約をしておくことをおすすめします。

8.上津江フィッシングパーク

日田の自然で魚釣りを楽しみたい方は、上津江フィッシングパークがおすすめ。

ニジマスかヤマメを渓流に放ち、臨場感のある釣りを体験することができるんです。釣った魚はBBQをしてその日に食べることができ、自分で釣った魚の味がより一層美味しいこと間違いなし!

夏場には、全長90mにおよぶ自然のウォータースライダーや、浮き輪での渓流滑り体験にチャレンジ。ログペンションに宿泊できるため、家族から団体まで帰りの時間をを気にすることなく、一日中楽しるのも魅力です。周辺には「黄金の滝」があり、版画界の巨匠棟方志功が惚れ込むほどの雄大さで流れ落ちています。上津江フィッシングパークへ行く際は、合わせて観光するといいかもしれませんね。

9.小鹿田焼の里

日田市の北部にある小鹿田焼の里(おんたやきのさと)では、この地で採取される陶土を使って小鹿田焼が作られてきました。

川の流れる力で陶土を砕く唐臼(からうす)の音が響き、家屋や登り窯が所狭しと密集しています。その地域の人々の生活と穏やかな暮らしは大変貴重なものとして、重要文化的景観に指定されました。

今もなお、全工程すべて手作業で陶器作りが行われています。小鹿田焼陶芸館では、この地と小鹿田焼が歩んできた歴史を学ぶことができますよ。

「残したい日本の音百景」に選出された小鹿田焼の里のぬくもりに浸りに、日田観光の際はぜひ立ち寄ってみましょう。

10.天瀬町農業公園(ローズヒルあまがせ)

日田の五馬高原にある「日田市天瀬農業公園(ローズヒルあまがせ)」。大自然の台地で育った100品種以上のバラを観賞できます。

咲き誇るバラたちを見ながらコーヒーが飲めるお店もあり、思い思いのゆったりとした時間を過ごすことができます。きっとあなたのお気に入りのバラに出会えますよ。バラの鉢植えの販売もしているので、気に入ったものがあれば購入してみてもよいですね。

隣接している貸し農園では、ログハウスでの宿泊が可能です。大自然での農作業を自分のペースで進めることができ、日ごろの喧騒を忘れてリフレッシュした時間を過ごすことができるでしょう。

11.三隈川

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三隈川(みくまがわ)は、日田の真ん中を走る美しい一級河川です。本来、筑後川という名称なのですが、この筑後川の日田地区を流れる部分だけ、三隈川と呼ばれています。

5月に行われる川開き観光祭では、三隈川を屋形船が運行し、鵜(う)を使ってアユを採る鵜飼の見学ができたり、1万発の花火が打ち上がるなど、日田の目玉観光イベントとなっています。県内外から多くの観光客が日田を訪れ、より一層にぎやかに。

川岸には旅館が立ち並び、夜には日田の街の光が水面に映し出され、風光明媚な世界を演出。アユ漁も行われていて、釣ったばかりのアユの塩焼きは格別ですよ。

水の郷、日田を代表する自然の観光スポットです。

12.亀山公園

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日田の街のおよそ南、三隈川沿いの日隈にある公園です。水の郷日田を代表する三隈川を眺めるのに、おすすめの観光スポットです。

三隈川が公園の手前で分流しており、亀山公園から眺めると川の流れの中にいるような感覚を味わうことができます。緑あふれる公園で、滑り台やブランコなどの遊具も設置。子供連れの家族も楽しめる空間になっています。春には、桜が淡いピンク色で色づき、秋には紅葉で染まり、季節によってさまざまな表情をみせます。散歩やピクニックを楽しむにもぴったりな公園です。

日田観光のひとやすみに、亀山公園をぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

13.日田温泉

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豊富な水源に恵まれた日田市。三隈川の川岸にある温泉施設一帯が日田温泉です。

温泉宿から屋形船や鵜飼の見学ができるのが特徴です。日田駅から徒歩15分、車やタクシーで5分ほどのところに位置しています。2016年現在、7軒の温泉宿があり、古き良き情緒を醸し出しています。それぞれ工夫をこらした温泉があるので、違いがあって面白いですよ。

◆日田の屋形舟

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日田の屋形船は、全国的に見ても長良川の屋形舟と同じ規模を誇ります。屋形船はおよそ200年前から続けられていて、当時は大名の優雅な遊びだったといわれています。古くから日田の風物詩として観光客に親しまれており、船の上でいただく料理は格別です!

5月中旬から10月あたりまでは、屋形船から鵜飼を見学できるので、そのシーズンを狙って日田に訪れてみるのもいいですね。

川岸から屋形船が照らす灯りを眺めるのも、実際に屋形船に乗船し極上の時間を過ごすのも、どちらも屋形船の持つ魅力です。

◎まとめ

いかがでしたか。

歴史・自然・郷土グルメと、観光の目的ポイントを網羅している日田。江戸時代の繁栄が今につながり、多くの見どころを残してくれている古き良き街並みが待っています。自然豊かな環境から、水源の恵みを十分に活かして、人々の生活は大切に引き継がれてきました。

観光という限られたひとときでも、日田の魅力や癒やしを身体中で感じることができるでしょう。JR博多、大分駅より特急で一時間半前後でアクセスできます。九州周遊ツアーに日田を盛り込んでみるのもおすすめ!

水の郷日田観光へぜひ足を運んでみてはいかがですか。

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