名称:深江の朝市
住所:大分県速見郡日出町大神5418
公式・関連サイトURL:http://hijinavi.com/amusement/fukae-fishmarket/
美しい別府湾に面する、大分県日出町(ひじまち)。江戸時代には日出城という壮健な城が建てられた場所でもあり、その名残は現在でもいくつかの史跡として残っています。別府湾でとれる海の幸も有名で、新鮮なしらすやちりめん、そして徳川将軍家へ献上されていたという高級魚の城下かれいまで、観光に欠かせないグルメが充実しているんです。
近年では大分市や別府市付近の工場地域のベッドタウンとして、人口増加も著しくその勢いは大分市の増加率を上回る勢い。今回は、そんな勢いに乗る日出町が誇る観光スポット8カ所をご紹介します。
目次
史跡や美術を満喫しよう!日出町の観光スポット8カ所
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1.深江の朝市
毎朝7時30分からスタートする深江の朝市。水揚げされたばかりの魚介類を競り落としていく活気の良い声が響き渡り、にぎやかな雰囲気に包まれます。観光客が競りに参加することはできませんが、間近で見学するだけでもその迫力をしっかりと感じることができますよ。
仲買人が競り落とした魚介の一部は、市場で即売されています。格安で購入した鮮魚は、その場で捌いてもらうことも可能。日出観光のスタートに、まずは捌きたての新鮮な魚介類を頬張る!なんていかがでしょうか?
2.日出城址
日出城址は、関ヶ原の戦いの後に日出藩3万石の初代藩主となった木下延俊によって築かれたお城です。別名を暘谷城(ようこくじょう)といい、地元の日出ではこちらの名称で呼ばれることが多いようです。
城下町として発展した日出城周辺には、櫓や藩校をはじめとするさまざまな史跡が残っています。日出城址としては、現在は天守跡やお堀跡、城壁などが遺構として残るほか、城内には日出小学校が建てられています。かつての城下町を思わせる、風情ある日出町のシンボルです。
名称:日出城址
住所:大分県速見郡日出町2610-1
公式・関連サイトURL:http://hijinavi.com/watching/hiji-castle/
3.二の丸館
日出町の観光交流拠点として平成22年に建てられた二の丸館。館内には、さまざまな観光情報が入手できる案内所から、地域の特産品販売コーナー、ゆったりくつろげる食堂・喫茶店、無料の観光駐車場などが充実しています。
お土産を買いに訪れたり、観光に疲れて休憩しに訪れたりと、その用途はさまざまです。建物自体も、史跡の残る日出町に合わせた趣のある造りとなっていますよ。日出町を観光する際はぜったいに外せないスポットのひとつ。観光拠点としてぜひ利用してみてくださいね。
名称:二の丸館
住所:大分県速見郡日出町2612-1
公式・関連サイトURL:http://hijinavi.com/watching/ninomaru-yakata/
4.二階堂美術館
二階堂美術館には、横山大観をはじめとする近現代の日本画作品が展示されています。日本画専門ということで、全国的にもめずらしい美術館です。定期的に特別展などの展覧会も行われ、日本画ファンをはじめ多くの観光客が足を運んでいます。
設立したのは、現在大分を代表する麦焼酎企業として有名な二階堂酒造です。江戸時代から日出町で酒造りを営んできたことから、美術館の外観は大きな蔵を思わせる造り。遠くからでも目を引く白壁がとても美しいですよ。
名称:二階堂美術館
住所:大分県速見郡日出町川崎837-6
公式・関連サイトURL:http://www.nikaidou-bijyutukan.com/
5.滝廉太郎の墓
日本を代表する音楽家の一人、滝廉太郎。『荒城の月』などが有名ですよね。数々の童謡を世に送り出した天才ですが、留学先のドイツで肺結核を患い、帰国後わずか23歳という若さでこの世を去りました。
彼の祖先である滝家は、代々日出藩の家老を勤めた由緒ある家柄。日出の龍泉寺には滝家各代のお墓があり、そこに滝廉太郎も眠っています。ドイツに留学した際に愛用していたという火鉢も置かれていますよ。
名称:滝廉太郎の墓
住所:大分県速見郡日出町1856
公式・関連サイトURL:http://www.town.hiji.oita.jp/page/taki-rentaro.html
6.鹿鳴越道
鹿鳴越山には二つの峠があって、東の峠は江戸時代日出の殿様が通った道、西の峠は戦国時代フランシスコザビエルが通った道とされている。東を登り、西を下った。昼前には別府温泉で汗を流せるお手軽縦走路 pic.twitter.com/WManPt2BVi
— masaya@この世界の片隅に (@ms_hr) May 22, 2016
険しい山々がそびえ、かつては山岳道としてにぎわいを見せた鹿鳴越(かなごえ)道。西と東に分かれており、東側は日出藩主も利用していたことから「殿様道」といわれていました。
一方で西側は、大友宗麟の招きを受けたフランシスコ・ザビエルが山口から大分まで向かう際に歩いた道であることから「ザビエルの道」の名で親しまれています。現在はザビエルの道を歩くウォーキング大会も開催され、日出の人々の馴染みの散策コースです。
名称:鹿鳴越道
住所:大分県速見郡日出町
公式・関連サイトURL:http://hijinavi.com/watching/kanagoe-trail/
7.人間魚雷「回天」大神訓練基地跡
太平洋戦争末期、日本の敗戦が目前となっていくなかで海軍によって考え出されたのが、人間魚雷「回天」です。脱出装置のない魚雷を人間が自ら操縦し体当たりする「回天」は、まさに特攻兵器のひとつでした。「回天」という名前は、天を回し戦局を逆転させる、という思いから来ています。
日出にある大神訓練基地跡は、そんな回天の訓練基地となった場所。現在も多くの遺構が残されているほか、公園内には実物大の回天の模型も設置されています。
名称:人間魚雷「回天」大神訓練基地跡
住所:大分県速見郡日出町大神5673-55(回天大神訓練基地記念公園)
公式・関連サイトURL:http://hijinavi.com/watching/kaiten/
8.石ころたちの動物園
日出町にある「石ころたちの動物園」は、ストーンペインティングのアーティストとして活躍している阿部いづみ氏が自身の作品を展示した常設展示館。石ころのそのままの形を活かして、うさぎやライオン、ペンギンなどさまざまな色づけがほどこされています。動物たちは想像以上にリアルで、そしてとても愛くるしいです。
園内にはホッと一息つける喫茶コーナーやストーンペインティングに挑戦できる体験工房も完備していますよ。ここでたっぷりストーンペインティングの魅力に触れてみれば、普段何気なく目にしていた石ころたちが、だんだん動物たちの姿に見えてくるかも・・・?
名称:石ころたちの動物園
住所:大分県速見郡日出町大神6018‐1
公式・関連サイトURL:http://www.stone-zoo.com/
◎まとめ
活気のある朝市から歴史ある城跡や日本画美術館、自然豊かなウォーキングコースに戦争の爪痕を残す訓練基地跡、愛くるしい動物園などなど。自然を堪能しつつ歴史にも触れられ、なおかつホッと癒される観光までもできてしまうのが日出町の魅力です。ひとたび足を運んでみれば、あなたもきっと虜になってしまはず。次の旅行先としてぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?