名称:キャンベラ観光局
公式・関連サイトURL:https://visitcanberra.com.au/
キャンベラの中央部に位置するバーリー・グリフィン湖は、遊歩道やサイクリングロードが整備された市民の憩いの場。そしてオーストラリアの政治・文化・教育・司法の中心地です。国会議事堂や国立博物館など、重要で多彩な施設は湖畔に集中していて、そのほとんどが無料で見学可能なんですよ。そんなキャンベラ、バーリー・グリフィン湖の観光ポイント、回り方に迫ります。
目次
バーリー・グリフィン湖を観光しつつ、オーストラリアの首都キャンベラを楽しむ
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1.オーストラリアの首都「キャンベラ」の秘密
オーストラリアは大都市のシドニーやメルボルンが有名なので、首都が「キャンベラ」であることはあまり知られていません。ではなぜ、シドニーやメルボルンでなく、キャンベラがオーストラリアの首都になったのでしょう?キャンベラの歴史と魅力にふれながら、その理由を紐解いていきます。
首都キャンベラは、オーストラリアで8番目に人口が多い都市。小さな「オーストラリア首都特別地域」にあり、6州には含まれていません。
オーストラリア首都特別地域(Australian Capital Territory)は頭字語から、通称「ACT」。ACTの面積は神奈川県より狭く、ニューサウスウェールズ州の中にあります。
1901年、イギリスが独立を承認して「オーストラリア連邦」がついに誕生。しかし首都制定をめぐっては、二大都市のシドニーとメルボルンが争うこととなり、なんとその結果、首都はシドニーとメルボルンのほぼ中間地点に建設されることが決定したのです。
このような経緯から、キャンベラは計画都市として設計され、誕生しました。
2.バーリー・グリフィン湖とは?
キャンベラの都市計画に基づき、モロングロ川をせき止めて造った人工湖が「バーリー・グリフィン湖(Lake Burley Griffin)」です。キャンベラの街を設計したアメリカ合衆国の建築家ウォルター・バーリー・グリフィン氏の名前を冠して、バーリー・グリフィン湖と名付けられました。
キャンベラはこのバーリー・グリフィン湖を中心につくられていて、湖の北にシティ・ヒル、南にキャピタル・ヒルがあります。
湖畔には国会議事堂や連邦最高裁判所(オーストラリア高等裁判所)など、連邦政府の中枢機関が集結。
オーストラリア国立博物館やオーストラリア戦争記念館などの文化施設、オーストラリア国立大学や王立軍事大学など教育・国防機関も集中しています。
名称:バーリー・グリフィン湖(Lake Burley Griffin)
公式・関連サイトURL:https://www.nca.gov.au/attractions-and-memorials/lake-burley-griffin
3.キャプテン・クック記念噴水
「キャプテン・クック記念噴水」は、バーリー・グリフィン湖でぜひ見てみたいイベントです。約114mの高さまで吹き上げるウォータージェットはダイナミック!10:00~11:45、14:00~15:45ごろの1日2回、巨大なウォータージェットを噴出しています。
噴水の時間は気象条件等で変わる場合もありますが、遠くからでも見えるほど高く水柱が上がるので、たまに湖をチェックすると良いでしょう。
名称:キャプテン・クック記念噴水(Captain Cook Memorial Water Jet)
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/366MocX
4.クルーズや熱気球などアクティビティも人気!
早朝の熱気球は、バーリー・グリフィン湖で人気のアクティビティ。湖面を熱気球から見ると、バーリー・グリフィン湖のまた違った美しさを実感できるでしょう。
湖ではクルーズやセイリングなどのアクティビティもOK!どんな楽しみ方をするかはあなた次第です。
5.湖畔を散策、サイクリングで走ろう
バーリー・グリフィン湖の周りには巡ってみたい観光スポットがいっぱいあり、美しい湖畔は散策にピッタリ。サイクリングロードも整備されているので、自転車で爽快にサイクリングと観光を楽しんでも良いでしょう。
サイクリングロードは湖畔周囲に整備されていますが、1周40km以上もあります。主要観光スポットは橋の近くに集まっているので、無理のないようのんびりと楽しんで巡ってくださいね。
6.無料シャトルバス「カルチャーループ」
出典: Nick-DJJ Harrison (CC BY-SA 3.0)
バーリー・グリフィン湖中心部周辺をラクに観光するなら、無料シャトルバスの「カルチャーループ(Culture Loop)」がおすすめ。
カルチャーループは国会議事堂、オーストラリア国立図書館、オーストラリア国立博物館、国立首都展示場、オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブなど主な観光スポット、ショッピングモールのキャンベラセンター、観光案内所にも停留所があって便利ですよ。
名称:カルチャーループ(Culture Loop)
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/35OSVZw
7.湖畔の主要観光スポット
バーリー・グリフィン湖の中心部周辺でぜひ訪れておきたい観光スポットを簡単にご紹介します。湖畔を散策やサイクリングで、カルチャーループを使って巡ってみましょう。
◆国会議事堂
1988年に完成した国会議事堂は、洗練されたデザインが印象的。オーストラリア連邦議会は、上院(元老院)と下院(代議院)からなり、両院の議場がここにあります。
現代建築である国会議事堂は外観だけでも見る価値がありますが、オススメは、ガイドと回る無料見学ツアー。
出典: JJ Harrison (CC BY-SA 3.0)
クリスマスを除くほとんど毎日、1日5回催行しています。所要時間は約40分。各回定員40名のため、公式サイトからの予約が必要です。その他、食事付きツアーなど有料・無料あわせて6種類ほどのツアーがあり、どのツアーも公式サイトから予約できます。
名称:国会議事堂(Parliament of Australia)見学ツアー
住所:キャンベラ, オーストラリア Australian Capital Territory
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/2sFhl9A
◆旧国会議事堂/オーストラリア民主博物館
国会議事堂の正面に見えるのが旧国会議事堂です。第1回連邦議会が開かれた1927年5月9日から、1988年に完成した新しい国会議事堂へ移管されるまで、オーストラリア連邦議会はここで開催されていました。
旧国会議事堂は現在、オーストラリア民主博物館になっています。毎日9:00~17:00まで開館しているので、国会議事堂と併せて見学するといいでしょう。
名称:旧国会議事堂/オーストラリア民主博物館
公式・関連サイトURL:https://www.moadoph.gov.au/
◆ナショナル・ポートレート・ギャラリー
「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」では、さまざまな著名人のポートレート(肖像画)をコレクションしています。このギャラリーに色々な形で展示しているポートレートは、すべて”オーストラリア人限定”という点も興味深いのではないでしょうか。
場所は旧国会議事堂の北東で、オーストラリア高等裁判所に隣接。クリスマスを除く、毎日10:00~17:00まで開館しています。
名称:ナショナル・ポートレート・ギャラリー(National Portrait Gallery)
住所:King Edward Terrace, Parkes, Canberra, ACT 2600, Australia
公式・関連サイトURL:https://www.portrait.gov.au/
◆オーストラリア国立博物館
「オーストラリア国立博物館」はオーストラリアの歴史、文化、環境などをテーマにした博物館です。世界最大のアボリジニの樹皮絵画と石器コレクションも見どころ。オーストラリアの歴史がわかりやすく展示されていて、さらにオーストラリアが大好きになります。
建物の外観も楽しめますが、屋外のデザインも独創的。3種類の有料ガイドツアーも人気があります。朝食やランチ、アフタヌーンティーをいただけるカフェで、湖の景色を見ながら一息つくのもいいでしょう。
出典: Percita Dittmar (CC BY-SA 2.0)
オーストラリア国立博物館があるのは、バーリー・グリフィン湖北岸のアクトン半島です。上空からの写真を見るだけでも、好奇心がそそられますね!
名称:オーストラリア国立博物館(National Museum of Australia)
公式・関連サイトURL:https://www.nma.gov.au/
◆オーストラリア戦争記念館
1941年にオープンした「オーストラリア戦争記念館」は、オーストラリア最大規模の戦争記念館です。
オーストラリアが関わった戦争をはじめ、世界中の戦争に関わる武器や遺品などさまざまな資料を展示。日本軍関連の資料もあります。
内部はとても広いので、時間を十分とって訪れるのがおすすめ。悲しい歴史を知ることによってオーストラリアのことをもっと深い部分でも理解することができそうです。
名称:オーストラリア戦争記念館(The Australian War Memorial)
住所:Treloar Crescent, Campbell ACT 2612 Australia
公式・関連サイトURL:https://www.awm.gov.au/
◆オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ
「オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)」は、30万件を超える音、40万件を超える映像の資料があり、貴重な音源なども保管されています。常設展示も興味深いものが多く、オーストラリアの映画やテレビを視聴することもできるんですよ。
オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブで、さまざまな展示会、ギャラリー、コレクション、物語、イベントを体験してみませんか? 一部の上映プログラムは有料ですが、入場は無料です。
名称:オーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(National Film and Sound Archive)
住所:McCoy Circuit, Acton, Australian Capital Territory, Australia
公式・関連サイトURL:https://www.nfsa.gov.au/
◎ほかにも見どころ満載!
キャンベラにはその他にもたくさんの見所があります。国立美術館でたくさんの有名アートを観賞。国立科学技術センターはクエスタコン(QUESTACON)と呼ばれ、子どもから大人まで興味深く楽しめる場所としておすすめです。
オーストラリア最大の国立図書館は、ギリシャローマ様式の建物が見どころ。併設されているショップやカフェも人気があります。