ジョホールバル観光で訪れるべき「アブ・バカール・モスク」の魅力とは?

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ジョホールバル観光で訪れるべき「アブ・バカール・モスク」の魅力とは?

シンガポールからジョホール海峡を挟んだ向かい側にあるマレーシアのジョホールバル。首都クアラルンプールに次ぐ第2の都市でもあるジョホールバルには、マレーシアで最も美しいと称される「アブ・バカール・モスク」があります。白い壁に青い屋根が美しいアブ・バカール・モスクは、ジョホールバルのみならずシンガポール観光でも人気のスポット。今回は、そんなアブ・バカール・モスクの見どころと魅力についてお伝えいたします。

目次

ジョホールバル観光で訪れるべき「アブ・バカール・モスク」の魅力とは?

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1.アブ・バカール・モスクとは?

出典: Ikhwan Aris/Shutterstock

アブ・バカール・モスクは、正式名称を「スルタン・アブ・バカール・モスク」といいます。19世紀後半のジョホール王国のスルタン(国王)であったアブ・バカールによって1882年に建設が開始され、およそ8年の歳月をかけて1900年に完成しました。

アブ・バカールは、周辺のアジア諸地域が西洋列強によって植民地化されていく中で、王国の自立を守り抜いた名君主。ジョホールバルが港湾都市として大いに発展したことに因んで、「近代ジョホールの父」とも呼ばれています。

残念ながらアブ・バカール本人は1886年に亡くなったため、完成した「アブ・バカール・モスク」の姿を見ることができませんでした。それでも、ジョホールバルの丘の上にそびえる荘厳なこのモスクは、ジョホール近代化の生き証人として、また、街のシンボルとして人々に愛され続けています。

2.マレーシアで最も美しいと称される外観

出典: suronin/Shutterstock

アブ・バカール・モスクは、マレーシアで最も美しく魅力的なモスクの一つとして知られています。白亜の壁に青い屋根瓦の葺かれた建物は、一見するとモスクとは思えないかもしれません。これは、当時すでにシンガポールを植民地化していたイギリスのビクトリア様式を模倣したもの。四方に建つミナレット(尖塔)は、19世紀イギリスの時計塔に似せてデザインされています。

美しい外観で人々を魅了するアブ・バカール・モスクですが、実は内装にもこだわっているんですよ。資材どれをとっても1級品ばかりで、床の大理石はヨーロッパから、絨毯はタイから、クリスタルのシャンデリアからトルコから仕入れたものなのだとか。ぜひチェックしてみてくださいね。

3.高台からの景色

出典: Sanatana/Shutterstock

アブ・バカール・モスクの建つ丘の上からは、ジョホール海峡越しにシンガポール島を見渡すことができます。橋を渡ればもう別の国というのは、日本では実感できない貴重な景色。ここからの景色もまた、アブ・バカール・モスクの魅力といえるでしょう。

ジョホールバルはクアラルンプールに比べ観光客が少ないので、海や対岸のシンガポールを眺めながらのんびりした時間を過ごせますよ。2つの国を同時に写真に収めるというのも、話題性があって面白いかもしれませんね。

4.アクセス方法

出典: kokkai

◆クアラルンプールから

クアラルンプールからジョホールバルへ向かう場合は、飛行機がおすすめです。ジョホールバル郊外にある「スナイ国際空港」までのフライトは約1時間。スナイ国際空港から「JBセントラル(Johore Bahru Central)駅」までは、連絡バスで約50分の道のりです。

アブ・バカール・モスクは街の中心部から離れているため、「JBセントラル駅」から徒歩で向かうと20分ほどかかります。徒歩で向かう場合は、交通量の多い海岸沿いを避けて公園側を歩くなど、治安なども考慮した上でルートを選ぶよう徹底しましょう。

◆シンガポールから

【バス】
MRT東西線/ダウンタウン線「ブギス(Bugis)駅」近くにある「クイーン・ストリート・ターミナル(Queen Street Terminal)」から乗車します。直通バスは「コーズウェイ・リンク」と「シンガポール・ジョホール・エクスプレス(SJE)」の2種類。路線バスを利用する場合は、SBSトランジットの「170号線」に乗りましょう。

【タクシー】
バスと同じく「クイーン・ストリート・ターミナル」に国際タクシー乗り場があります。シンガポールには、国内専用タクシー(赤または青)と国際タクシー(黄)があるのでお間違えのないように。行き先は、ジョホールバルの「コタラヤ・ターミナル(Kotaraya Terminal)」1ヶ所のみです。出入国手続きもタクシーに乗ったままできて便利ですよ。

ちなみに、シンガポールはガムの持ち込みが禁止されているので注意が必要です。また、タバコやアルコール類は関税の課税対象となっています。

5.注意事項

出典: Jinnaritt/PIXTA(ピクスタ)

アブ・バカール・モスクでは、イスラム教徒以外は礼拝堂内に入ることができません。もし礼拝堂以外のエリアに立ち入る場合は、長袖と長ズボン(ロングスカート)を着用し、頭部はスカーフなどの布で覆うよう徹底しましょう。男性でも、短パンなど膝の出ている服装では入場できないことがあるので要注意です。

マレーシアの街中には、イスラム教徒の女性が頭に被るヘジャブを販売しているお店が多数あります。安価なものもあるので、旅の記念に一枚購入しておくのもおすすめです。また、モスクは祈りを捧げる宗教施設であることを念頭に置き、マナーを守って見学しましょう。

◎周辺の観光スポット

ジョホールバルには、アブ・バカール・モスクのほかにも見どころがたくさんあります。マレー建築とコロニアル建築が融合した「スルタン・イブラヒム・ビルディング」や、マレーシアの伝統文化を体験できる「マレー文化村」、「アブ・バカール博物館」などは、いずれもジョホールバルの定番観光スポットです。シンガポールから1時間ほどで行けるジョホールバルへ、ぜひ足を延ばしてみてください。

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