古都マラッカの歴史を辿る旅!オランダ広場とその周辺の歩き方

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古都マラッカの歴史を辿る旅!オランダ広場とその周辺の歩き方

「マラッカ海峡の歴史都市群」の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されているマレーシアの古都マラッカ。このマラッカを語る上で欠かせないのが、街のシンボルでもある「オランダ広場」です。ピンク色の建物が印象的なこの広場には、噴水を中心に教会や時計台など様々な歴史的建築物が軒を連ねており、「海のシルクロード」マラッカ海峡沿いの街として繁栄した歴史を物語っています。街中には有名観光スポットはもちろんのこと、マラッカ特有のグルメである「ババ・ニョニャ料理」を味わえるお店やマラッカ名物の観光タクシー「トライショー」など、とにかく見どころ満載!今回は、マラッカ観光の拠点となるオランダ広場を中心に、周辺の観光情報をご紹介していきます。

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古都マラッカの歴史を辿る旅!オランダ広場とその周辺の歩き方

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1.マラッカが歩んだ歴史

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マラッカ(ムラカ)の歴史は、1396年に誕生したマラッカ王国が始まりです。「海のシルクロード」と呼ばれるマラッカ海峡に面していたことから、日本や中国、東南アジア諸国との交易で栄え、1500年代初頭からはポルトガル、オランダ、イギリスといった西洋諸国の植民地となりました。

その後、日本の統治下に置かれたこともありましたが、1957年にマラヤ連邦として国が独立。1989年にマラッカは市制の承認を受け、港湾都市としてさらに発展していきます。2008年には、ジョージタウンと共にユネスコの世界遺産にも登録されました。

長い植民地時代の面影はマレーシア各所で見られますが、古都マラッカの街並みは特にその影響を色濃く残しています。植民地支配される以前にもたらされたイスラム文化と、中国との交易で流入した中国文化、それらとマレー文化、ヨーロッパ文化が混ざり合い、世界中のどの都市とも異なる魅力を持つ街なのです。

2.オランダ広場とは?

出典: Jui-Chi Chan

マラッカ観光の拠点となるのが、街の中心部に位置する「オランダ広場」です。オランダ統治時代に建てられたピンク色の教会や時計台、旧オランダ総督邸(スタダイス)など歴史的建築物に囲まれたオランダ広場では、あちらこちらに観光客待ちのトライショーが集まり、異国情緒あふれる景観に彩りを添えています。

鮮やかなピンク色が印象的なオランダ広場ですが、建設当初は全て真っ白だったそうですよ。それがイギリス植民地時代の1911年に塗り替えられ、現在の姿になりました。ピンク色になった理由は明かされていませんが、他ではあまり見られない独特の景観は、オランダ統治時代の建物の特徴として親しまれています。

夜には街灯の温かいオレンジ色の光に照らされ、ロマンチックな雰囲気に包まれるオランダ広場。せっかくなので、日中の活気あふれる姿とロマンチックな姿の両方を見てみてくださいね。周辺には教会や博物館、飲食店、ショッピングモールと何でも揃っていてとても便利ですよ。

3.オランダ広場から始める街歩き

出典: 空/PIXTA(ピクスタ)

出発地点は、スタダイス広場にあるオランダ植民地時代の市役所「スタダイス」です。スタダイスとは、オランダ語で「議事堂」や「市役所」を表す言葉で、その名の通り行政を指揮する場所として1650年に建立されました。現在は、マラッカ王国時代からの歴史を紹介する資料館として利用されています。

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小高い丘の上に位置する「セントポール教会」は、1521年にポルトガル軍によって建立されたもの。最初にマラッカを支配したポルトガルはカトリック派、その後の宗主国であったオランダとイギリスはプロテスタント派だったことから長年放置され、現在の壁面のみという姿になってしまいました。現在は、マラッカの街並みを一望するできる絶景スポットとして大人気です。

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丘を挟んだオランダ広場の反対側には、マラッカ王国時代の王宮を復元した「マラッカ・スルタン・パレス」や、1511年にポルトガル軍によって建立された「サンチャゴ砦(エー・ファモーサ)」があります。
どちらも古都マラッカの歴史を学ぶ上でとても重要な場所なので、じっくり見学しておきましょう。

4.広場のシンボル「マラッカ・キリスト教会」

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濃いピンク色に白い十字架が印象的な「マラッカ・キリスト教会」は、マラッカのシンボルともいえる建造物です。1753年にオランダ人によって建てられたのですが、保存状態がとても良く、250年以上経った今でも建設当初のものがそのままの状態で残されています。

目を惹くピンク色の外観とは対照的に、内装は至ってシンプル。聖堂の正面には、見どころでもあるタイル画の「最後の晩餐」が飾られています。ただし、教会内は撮影禁止となっているので要注意。入場料は無料ですので、気軽に訪れてみてくださいね。

5.トライショーに乗ってラクラク観光

出典: NorhayatiMY

タイの「トゥクトゥク」やベトナムの「シクロ」のように、東南アジアには観光客向けの乗り物が街中を走っています。マラッカでは自転車タクシーの「トライショー」が大人気なのですが、実はこのトライショー、マレーシアの他都市ではあまり見られないものなのだそう。まさにマラッカ名物なのです。

カラフルな電球や色とりどり造花、キャラクターアイテムなどで装飾されたトライショーは、見ているだけで楽しい気分になってきますよ。運転手さんおすすめルートを周ってもらうも良し、希望のコースを伝えるのも良し。料金は交渉制となるので、乗車前にきちんと決めておくよう注意しましょう。

6.アクセス方法

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◆バス

クアラルンプール中心部からマラッカまではバスで約2時間。TBS-BTS長距離高速バスターミナルからマラッカ・セントラル・バスターミナルまでの長距離バスは、毎日定期的に何本も出ていて料金も片道8リンギット(約210円)前後と格安です。ただし、バスターミナルからマラッカ市内までは7km程離れているので、タクシーか市内バスへの乗り換えが必要となります。

◆タクシー

長距離のタクシー料金は基本交渉制。クアラルンプール市内からマラッカまでの相場は、200リンギット(約5200円)~250リンギット(約6500)ですが、天候などによっては割増となる場合があるので要注意です。

◆電車

クアラルンプールからマラッカへ電車で行く場合は、マレー鉄道を利用してマラッカ郊外にある「タンピン(Tampin)駅」へ行きます。所要時間は約1時間。運賃はおよそ25リンギット(約650円)です。ただ、マレー鉄道のタンピン方面行き列車は運行スケジュールが不規則な上、タンピン駅からマラッカ市内まではタクシーで約1時間ほどかかるため、電車での移動はあまりおすすめできません。

※掲載情報は2019年7月現在のものです。

◎最後に:広場周辺には観光スポットが目白押し

マラッカ川を挟んでオランダ広場の反対側にある「チャイタウン」やマラッカの街並みを一望できる「マラッカタワー」、ナイトマーケットの「ジョンカーウォーク」に幻想的な姿が美しい「マラッカ水上モスク」など、マラッカには一日では周りきれないほどたくさんの見どころがあります。美味しいグルメやインスタ映え必至のウォールアートもあるので、じっくり時間をかけて観光してみてください。活気あふれる日中の様子と、夜景に包まれたロマンチックな姿を見比べてみるのも楽しいですよ。

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