名称:ホープウェル・ロックス(Hopewell Rocks)
住所:131 Discovery Rd, Hopewell Cape, NB E4H 4Z5, Canada
公式・関連サイトURL:https://www.thehopewellrocks.ca/index.php/en/home
世界最大の干満差を誇る「ホープウェル・ロックス」の海底を歩いてみよう!
「ホープウェル・ロックス」は、カナダ東部のニュー・ブランズウィック州に位置します。世界一の干満差を誇る「ファンディ湾」に面しており、干潮時には露出した海底を散策することができるのです。日本のガイドブックでは大々的に紹介されていないため、あまり広く知られてはいませんが、世界中から毎年18万人もの観光客が足を運ぶというホープ・ウェルロックス。波の浸食によって形成された奇岩群とダイナミックな潮の満ち引きを眺めながら、大自然の偉大さを体感してみませんか?今回は、ホープ・ウェルロックスの見どころや観光情報についてご紹介していきます。
目次
世界最大の干満差を誇る「ホープウェル・ロックス」の海底を歩いてみよう!
1.ホープウェル・ロックスとは?
ホープウェル・ロックスとは、世界一の干満差を誇るファンディ湾にそびえる奇岩群のこと。潮の満ち引きによって浸食された岩たちは、まるで海岸に佇むアート作品のように独特の景観を造り上げています。岩の高さは、大きいもので20mにも及ぶというから驚き。ちなみに、潮の干満差は最大で15mにも達します。
ユニークな巨岩群の中でも特に人気なのが「ラバーズ・アーチ(Lover's Arch)」。このアーチの下での写真撮影が鉄板なのだとか。ほかにも「ベアー・ロック(Bear Rock/熊)」や「E.Tロック」、「ダイナソー・ロック(Dinosaur Rock/恐竜)」、「エレファント・ロック(Elephant Rock/象)」など様々な形をした岩が点在しています。
2.驚きの干満差
ホープウェル・ロックスでは1日2回、およそ1,000億トンもの海水が移動します。一言で「1,000憶トン」といわれても、ピンと来ない方がほとんどでしょう。例を挙げると、1年間で日本列島にもたらされる水がおよそ6,000憶トン。その約6分の1の水量が1日に2回大移動するというのですから、もはや地球規模であることは確かですね。
満潮時には、ビル4階ほどの高さ値する15m地点にまで水が到達し、カヌーを使って奇岩の周辺を見学することができます。潮が引いた後は、海藻が生い茂る岩肌を眺めながらつい先程まで海底だったというビーチを散策しましょう。およそ2kmにわたって続く海岸線沿いもぜひ歩いてみてくださいね。
3.おすすめの時間帯
ホープウェル・ロックスを見るなら干潮時が断然おすすめ。満潮時間と干潮時間は公式サイトに載っているので、予め時間を確認したうえで計画的に訪れましょう。引き潮の前後3時間半(計7時間)の間であれば、海底に下りて散策を楽しめます。
ホープウェル・ロックスのハイシーズンは、5月中旬から10月中旬にかけての半年間です。それ以外の季節でも公園への入場は可能ですが、係員が不在となるため全てが自己責任。落石などの危険もあることから、上記以外の観光はあまりおすすめできません。
逆にシーズン中は売店やカフェのほか、ファンディ湾について学べるビジターセンター「Interpretive Centre」もオープンし、たくさんの観光客で賑わっています。テラス席があるレストランで食事をしたり、お弁当を持参して公園内のテーブルで頂くのも良いかもしれませんね。
4.アクセス方法とチケットについて
◆アクセス
ホープウェル・ロックスは、モンクトンの郊外にあります。周辺にバスや電車などの公共交通機関は通っていないため、モンクトンからレンタカーを利用するか、現地ツアーに参加するのがおすすめ。モンクトンからは車で約35分です。
◆チケット
干潮時と満潮時それぞれの景色を楽しめるよう、チケットは2日間有効となっています。
・大人(19歳以上):10カナダドル
・学生:8カナダドル
・子供(5~18歳):7.25カナダドル
・ファミリー(大人2名/18歳以下の子供2名):25.5カナダドル
※4歳以下は無料
※情報は2019年10月現在のものです。
◎「ジョギンズ化石断崖」も要チェック
ホープウェル・ロックスから130kmほど離れたジョギンズ(Joggins)という街に、2008年に世界遺産に登録された「ジョギンズ化石断崖」があります。その名の通り動植物の化石が散りばめられたロマン溢れる観光スポットで、3億年前から存在するという「化石の森」は、海岸に沿うように約15kmにわたって続いています。ファンディ湾に面しているため干満差が激しく、干潮時には地層が露出し化石がたくさん見つかるそうですよ。大人でもワクワクすること必至です。