函館山の南東端「立待岬」から断崖絶壁の海岸線と下北半島・津軽半島を望む

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函館山の南東端「立待岬」から断崖絶壁の海岸線と下北半島・津軽半島を望む

立待岬(たちまちみさき)は、北海道函館市にある津軽海峡を一望できる景勝地。夜景の観賞スポットとして有名な函館山の、南東端に位置しています。天気の良い日には青森県の下北半島までを見渡すことができる函館を代表する絶景スポットの1つ。夏から秋にかけての夜にはイカ釣り漁船の漁火の幻想的な光も見られますよ。今回はそんな立待岬の魅力とおすすめポイント、周辺の観光スポット、アクセスなどをご紹介。観光のあとにはぜひ、谷地頭温泉にも立ち寄りましょう。

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函館山の南東端「立待岬」から断崖絶壁の海岸線と下北半島・津軽半島を望む

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1.「立待岬」の魅力とは

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立待岬の魅力といえば、やっぱり絶景です!函館山南東麓の断崖絶壁の上にあり、津軽海峡に突き出すかたちの立待岬。前方は遮るもののない広い海と、その遥か彼方に見える下北半島の眺望スポットとして人気があります。

函館山のように上から夜景を見下ろすような展望所ではありませんが、海を一望できて、海風に当たりながら景色をゆっくり楽しむのにピッタリ。

絶景ハンターならずともそのダイナミックな景観には目を奪われることでしょう。水平線から朝日が昇るサンライズスポットとしてもおすすめです。

立待岬からは函館の街並みも望めます。函館山からの夜景は日本三大夜景として有名ですが、立待岬からの夜景も美しく、混雑が少ないのもおすすめポイント。絶景の独り占めも叶うかもしれません。

2. 遊歩道を散策して眺望を楽しもう

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立待岬には歩きやすい遊歩道が完備されています。散策しながら函館山を眺めたり、津軽海峡や対岸の青森県の眺望を楽しんだりと、のんびりと過ごすことができます。

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フェンスにデザインされたイカが可愛いくて、思わずニッコリ。

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遊歩道には所どころにベンチも置かれているので、歩き疲れたらベンチに腰掛けつつ、ゆっくりと絶景を堪能しましょう。

6月下旬から7月下旬ごろには、1千株以上植えられているピンクのハマナスの花が見ごろを迎え、秋には赤い実をつけます。ハマナスにはトゲがあるので、触れずに観賞を楽しんでください。

3. 切り立った崖、荒々しい岩場の景観

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立待岬からは、切り立った崖、荒々しい岩場などダイナミックな景観を楽しめます。函館山南側の崖には洞窟がいくつもあって、伝説やウワサが多数...。興味のある方はチェックしてみるのも楽しいですね。

エゾノキリンソウやハマヒルガオなど可愛い花が咲く海岸へ下りる道は、あまり整備されていません。沿岸近くまで行けますが、無理のないようにしてください。

4. 立待岬休憩所 売店はまなす

立待岬には、夏の間だけ開店している売店「立待岬休憩所 売店はまなす」があります。焼きトウモロコシやお団子、味噌おでんといった食べ歩きグルメに加え、立待岬の名物・つぶ貝のおでんをいただけます。4~5個ほど気前よく串に刺さった状態でおでん汁の中で煮込まれたつぶ貝はとても美味。一度、ご賞味あれ。

5. 周辺観光スポット①:与謝野寛・晶子の歌碑

出典: 髙橋義雄 / PIXTA(ピクスタ)

ここからは、立待岬周辺の観光スポットを見て行きましょう。まずは立待岬の駐車場近くにある「与謝野寛・晶子の歌碑」をご紹介します。

この歌碑には、1931年(昭和6年)に与謝野寛・晶子夫妻が函館を訪れた際に詠んだ短歌二首が刻まれています。晶子の短歌の中に出てくる「啄木」とは石川啄木を、「岡田先生」とは市立函館図書館の創設者・館長であった岡田健蔵のことを指し、函館にゆかりの深い人物の名前が詠みこまれています。

6. 周辺観光スポット②:石川啄木一族の墓

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立待岬近くには石川啄木一族の墓もあります。石川啄木が函館で過ごした期間はほんの4か月ほどでしたが、その後東京に移り住んで結核を患った際、函館に住む義弟・宮崎郁雨へ宛てた手紙の中に「死ぬ時は函館で死ぬ」と書き記したほど、函館の地を愛していました。

その遺志を汲んで、東京で病死した啄木の遺骨を函館の地へ運び、啄木が生前に愛した大森浜を望む場所に石川啄木一族の墓を建立したのです。現在は、石川啄木一族8名が埋葬されています。

7. 周辺観光スポット③:碧血碑

碧血碑(へきけつひ)は、明治元年から明治2年にかけての長州藩をはじめとする新政府軍と旧幕府勢力が戦った戊辰戦争の際の旧幕府軍の戦死者を弔う慰霊碑です。およそ800名の戦死者を弔っているこの慰霊碑は、1875年(明治8年)に建立されました。

日本にも内戦の歴史があり、それもそれほど大昔の話ではありません。碧血碑は、日本の歴史を感じることのできるスポットです。

8.谷地頭温泉

立待岬の絶景を堪能した後は、函館山のふもとにある日帰り温泉・谷地頭温泉で温まりましょう。谷地頭温泉は1953年(昭和28年)に開業した温泉で、2013年(平成25年)にリニューアルオープンしました。

谷地頭温泉は、開業当時から函館の地元の人々に親しまれてきた温泉です。お湯は茶褐色のナトリウム泉で、適応症は神経痛、慢性胃腸炎、婦人病。身体の芯から温まりますよ。早朝6時から夜22時までと営業時間が長いのも嬉しいポイント。立待岬や函館山の散策で疲れた身体をゆっくりと癒してくださいね。

◎アクセスと観光時期

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最後に、函館の中心地から立待岬へのアクセス方法をご紹介します。公共交通機関を利用する場合は、函館駅で「谷地頭電停」行きの市電に乗り、谷地頭電停で下車すれば、徒歩15分ほどで立待岬に到着できます。車の場合は函館駅前から約15分。岬には駐車場を完備しています。

立待岬にはハマナスが植えられていて、夏にはキレイな花を咲かせます。立待岬は年間を通して観光できますが、冬季は積雪で道路が通行止めになるため車では行くことができません。最新の道路情報は、函館市公式サイトで確認するようにしましょう。冬の立待岬の景観も美しいですが、訪れる際には足元など充分に注意して散策してくださいね。

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