名称:プリンス・エドワード島(Prince Edward Island)
住所:Prince Edward Island, C1A 4B7, Canada
公式・関連サイトURL:https://www.tourismpei.com/
「世界一美しい島」と称されるプリンス・エドワード島は、カナダの東海岸・セントローレンス湾に浮かぶ島です。日本では小説『赤毛のアン』の舞台として知られ、年間およそ4,000人もの観光客がこの島を訪れています。どこを切り取ってもまるで絵葉書のように美しいプリンス・エドワード島は、『赤毛のアン』ゆかりの地や自然豊かな国立公園、カナダ建国にまつわる歴史スポットが点在しているほか、アクティビティや絶品グルメが充実しており幅広い年齢層が楽しめるのが魅力。今回は、そんなプリンス・エドワード島の楽しみ方や観光情報についてご紹介していきます。
目次
【カナダ】プリンス・エドワード島の魅力|『赤毛のアン』に出会える場所
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1.プリンス・エドワード島とは?
カナダの東部セントローレンス湾に浮かぶプリンス・エドワード島は、小説『赤毛のアン』の舞台となった風光明媚な島です。島の総面積は愛媛県とほぼ同じ大きさで、人口はおよそ15万人。農業と酪農、漁業が盛んで、中でもじゃがいもは生産量国内第一位を誇ります。
島内には、『赤毛のアン』の作者であるルーシー・モード・モンゴメリが生まれ育ったキャベンディッシュや、「カナダ発祥の地」として知られるシャーロットタウン、陸の玄関口であるボーデン=カールトンなどの街があるほか、プリンス・エドワード・アイランド国立公園やストラスガートニー州立公園といった自然あふれる観光名所が点在しています。
2.名作『赤毛のアン』の舞台として
プリンス・エドワード島が世界中に知られるようになったのは、小説『赤毛のアン』のおかげだと言っても過言ではないでしょう。実際に、プリンス・エドワード島を訪れる観光客のほとんどが『赤毛のアン』ゆかりの地へ足を運んでいます。
物語の舞台となったアヴォンリーは架空の街なのですが、そのモデルとなったのが島の北部に位置するキャベンディッシュ。のどかな田園風景が広がる街中には、アンが住んでたとされる緑の屋根の家「グリーン・ゲイブルズ・ハウス」をはじめ、物語にも登場する「恋人の小径」や「おばけの森」等が点在しています。
名称:グリーン・ゲイブルズ(Green Gables Heritage House)
住所:8619 Cavendish Road, Cavendish, PE C0A 1M0, Canada
公式・関連サイトURL:https://www.tourismpei.com/green-gables-house
3.作者ルーシー・モード・モンゴメリゆかりの場所を巡る
小説『赤毛のアン』を世に生み出した作家ルーシー・モード・モンゴメリは、プリンス・エドワード島の出身です。幼い頃から詩や物語を書くのが得意で、アン同様、島で教師として勤めながら数々の作品を執筆しました。ベストセラーとなった『赤毛のアン』はモンゴメリー初の長編小説で、シリーズ化された全9作品のと2つの関連作品が、40ヶ国語に翻訳され世界中で親しまれています。
プリンス・エドワード島には、モンゴメリゆかりの場所もたくさんあるのでぜひ訪れてみてください。幼少期を過ごした生家や結婚式を挙げた「銀の森屋敷(シルバーブッシュ)」、教師を退職した後に勤めていた郵便局は内部見学も可能。モンゴメリ夫妻が眠る「キャベンディッシュ墓地」には、今日もきれいな花が手向けられています。
名称:グリーンゲイブルス博物館(Anne of Green Gables Museum)
住所:4542 Route 20, Park Corner, PE. Canada
公式・関連サイトURL:https://www.annemuseum.com/
4.「カナダ発祥の地」シャーロットタウン
プリンス・エドワード島には、『赤毛のアン』ゆかりの地以外にも見どころがたくさんあります。1864年に初の建国議会が開かれたことから「カナダ発祥の地」と呼ばれるシャーロットタウンは、プリンス・エドワード・アイランド州の州都。石造りの古い建物が多く、歴史を感じられる街として親しまれています。
建国議会が行われた「プロビンスハウス」では、カナダ建国の歴史に関する資料を展示。映画も上映されているので、時間に余裕がある方はぜひ訪れてみましょう。「セント・ダンスタンス・バジリカ教会」は、街のシンボルでもあるゴシック様式の教会です。立派な尖塔と重厚な石造りの建物が特徴で、窓には美しいステンドグラスが施されています。
名称:プロビンスハウス(Province House National Historic Site of Canada)
住所:165 Richmond St, Charlottetown, PE C1A 1J1, Canada
公式・関連サイトURL:https://www.pc.gc.ca/en/lhn-nhs/pe/provincehouse
名称:セント・ダンスタンス・バジリカ教会(St. Dunstan's Basilica)
住所:65 Great George St, Charlottetown, PE C1A 4K1, Canada
公式・関連サイトURL:http://www.stdunstanspei.com/
5.「世界一美しい島」を彩る自然
青い空と緑の牧草地、赤土の海岸に色とりどり草花と、プリンス・エドワード島にはまるで絵画のような美しい景色が広がっています。さらに、海岸沿いには青い海に映える真っ白な灯台がそびえ、街中に行けばかわいらしい建物がのどかな田園風景を彩っており「世界一美しい島」と称されるのも頷けるでしょう。
日本では、プリンス・エドワード島と聞くと『赤毛のアン』を思い浮かべる方が多いですが、カナダでは自然を楽しみに訪れる方も多いそうですよ。たんぽぽやりんごの花、ひまわり、ルピナス、マーガレット、ヒナギクなど、アンが好きだった草花を探してみるのも良いかもしれませんね。
6.プリンス・エドワード島の絶品グルメ
プリンス・エドワード島を訪れたのなら、シーフードはぜひ食べておきたいところ。四方を海に囲まれたプリンス・エドワード島では、ロブスターやムール貝、牡蠣、はまぐり、タラ、ヒラメといった様々な魚介類を味わえます。中でもおすすめはロブスターで、街中にはコース料理「ロブスター・サパー」や名物「ロブスター・ロール」を提供するレストランが点在しています。
プリンス・エドワード島では農業や酪農も盛んです。特にじゃがいもは島の名産品として有名。その他イチゴやクランベリー、ブルーベリーなども豊富に生産されており、名物のアイスクリームや生クリームと共に絶品スイーツとして親しまれています。名物が多すぎて何を食べようか迷ってしまいそうですね。
7.プリンス・エドワード島のアクセス
◆車
隣りのニュー・ブランズウィック州から有料の「コンフェデレーション・ブリッジ」を利用して、島南西部のボーデン−カールトンに渡るのが最短ルートです。橋はおよそ13km。ボーデン=カールトンには、観光案内所やレストラン、ショップも充実しています。
◆バス
シャーロットタウンに拠点を置く「マリタイム・バス」が、ニュー・ブランズウィック州のモンクトンとプリンス・エドワード島を結ぶ路線を運行しています。停留所はボーデン=カールトンとサマーサイド、シャーロットタウンにありますが、バス停が街の中心部から離れている場合もあるので要注意です。
◆飛行機
拠点はシャーロットタウン空港になります。バンクーバー、カルガリー、トロント、ハリファックス、モントリオール、オタワ各都市からエア・カナダの直行便が運航しているので、いずれかを経由してアクセスしましょう。
◆フェリー
ノバスコシア州のカリブーとプリンス・エドワード島のウッド・アイランド間を行き来するフェリー(ノーサンバーランドフェリー社)が、毎日3便~9便運航しています。所要時間は約80分。便数は季節によって異なるので、事前に公式サイトを確認しておきましょう。
◎最後に:サイクリングやハイキングを楽しんで
プリンス・エドワード島には、島全体を結ぶおよそ357kmのトレイルが整備されています。1989年に島の鉄道が廃止されたのを機に誕生した「コンフェデレーション・トレイル」は、自然豊かなエリアから島の中心部までを網羅しており、サイクリングでの観光にぴったり。島の各所にレンタサイクルがあるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?歩きやすく整備されているエリアでは、ハイキングや散策がおすすめ。特に紅葉の季節は美しく、カナダ名物の「メープル街道」さながらの景色を楽しめますよ。