日光東照宮の見どころ紹介!~秋に行きたい世界遺産とは~

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日光東照宮の見どころ紹介!~秋に行きたい世界遺産とは~

秋の季節におすすめ、日光市の観光スポット「日光東照宮」の見どころを徹底紹介します!日光東照宮と言えば、「日光の社寺」として世界遺産にも登録されている栃木県を代表する観光スポットでもあります。

宮内は見どころが満載。豪華絢爛な「陽明門」や奥宮の入口を守る「眠り猫」をはじめ、強力なパワーが通る「上神道」、徳川家康が眠る「御宝塔」などとにかく盛りだくさん。さらには、パワースポットや紅葉の名所としても知られており、秋ごろにはより景観を楽しめるスポットへと早変わり。例年でも国内外からたくさんの観光客が訪れていました。

日光は至るところに景勝地や観光名所がある見どころの宝庫です。「日光東照宮」だけをゆっくり観光するも良し、「日光二荒山神社」と「輪王寺」まで足を延ばして、世界遺産全体を楽しむのもOK。思い切って1泊2日で日光一周……こんな旅も良いでしょう。東照宮を始め、おすすめのスポットをご紹介するので是非参考にしてみてください。

目次

日光東照宮の見どころ紹介!~秋に行きたい世界遺産とは~

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日光東照宮とは?

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日光東照宮とは、江戸幕府の初代将軍・徳川家康を祀る神社です。全国にある「東照宮」の総本山的存在としても知られています。

1616年に亡くなった家康の遺言によって江戸のほぼ真北に位置する日光の地に創建されました。日光に祀られたのにもエピソードがあり、この地を選んだのは「死後、北極星になって日本を守ろう」という家康の意志の表れではないかと考えられています。

ちなみに久能山東照宮(静岡県静岡市)に埋葬された家康の御亡骸は、翌年の1617年にこちらの日光東照宮に改葬されています。

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現在境内にある建造物のほとんどは、3代将軍・家光公によって1636年に建て替えられたもの。そのうち8棟が国宝に、34棟が重要文化財に指定されています。

1999年には、「日光二荒山神社」・「日光山輪王寺」とともに「日光の社寺」としてユネスコの世界遺産にも登録されました。

平成の大修理を終えた豪華絢爛な「陽明門」

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日光東照宮で最も美しいと称されるのが、国宝にも指定されている「陽明門」です。およそ4年半の歳月を費やして行われた「平成の大修理」を終え、その輝きを取り戻しました。

鮮やかな色彩と金色の飾り金具、500以上もの彫刻が施された姿はまさに豪華絢爛。それもそのはず、今回の修理で使用された金箔はなんと24万枚で、総工費用は12億円にも及ぶといから驚きです。

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陽明門の見どころはたくさんありますが、特に陽明門と唐門にしかないという人間の彫刻は要チェック。彫刻は主に中国の偉人や唐子を描いたものなのですが、その中には「孔子」や「老子」、「釈迦」もいるのでぜひ探してみてくださいね。

美しい陽明門は、いくら見ていても飽きないことから別名「日暮し門」とも呼ばれています。

「廻廊」と「唐門」の美しい彫刻

◆廻廊

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陽明門の左右に伸びるのが「廻廊」と呼ばれる建物で、陽明門同様、国宝に指定されています。外壁に施された色鮮やかな花鳥の彫刻は息をのむほど美しく、全長223mは国内最大級を誇ります。ついつい煌びやかな陽明門にスポットが当たりがちですが、こちらの廻廊も一見の価値がありますよ。

◆唐門(からもん)

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陽明門をくぐると見えてくるのが、本社の正門となる「唐門」です。かつては身分の高い人のみが通れた門で、現在も例大祭や国賓が訪れた時のみ開放されています。

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唐門の一番の見どころは、陽明門と唐門にしかないと言われる人間の彫刻。ここでは、中国神話に登場する偉人・舜帝をモチーフにした「舜帝朝見の儀(しゅんていちょうけんのぎ)」を見ることができます。

金色の飾り金具と真っ白な彫刻が印象的な唐門ですが、この白い塗装は貝殻の粉で作られた「胡粉(ごふん)」という塗料によるものです。真っ白な柱に施された精巧な「昇り龍・降り龍」の彫刻や、門の上部に彫られた花鳥の美しい彫刻もお見逃しなく!

強力なパワースポットを巡ってご利益アップ

男体山と女峰山からのエネルギーが流れる場所に位置する日光東照宮は、日本でも有数のパワースポットとして知られています。そのため「パワースポット巡り」を目的に東照宮を訪れる観光客も多いのです。今回は、そんな東照宮で特に強力と言われるパワースポットをごご紹介しましょう。

◆ 北辰の道の起点

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御水舎の石畳を曲がった角にある「北辰の道の起点」は、唐銅鳥居と陽明門を結ぶ中心線上に位置し、真上に北極星が来るという最強のパワースポットです。ここから唐銅鳥居を覗くと、真ん中に陽明門がすっぽりと入る設計になっています。御水舎で手を清めてから訪れてみると良いですよ。

◆ 奥宮宝塔

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家康の墓所である「奥宮宝塔」は、唐門と坂下門をくぐり奥宮へと続く道を進むと見えてきます。宝塔の真横と真後ろに強いパワーがみなぎっており、隣にそびえる「叶杉」と共に写真に収めると運気が上昇すると言われているのだとか。叶杉はその名の通り、願い事を唱えると叶うといわれる古木です。

◆ 上神道

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日光東照宮から日光二荒山神社へ続く「上神道(かみしんみち)」も強力なパワースポットです。

エネルギーは東照宮から二荒山神社へ向けて流れているので、流れに逆らわず同じ方向に観光するのが良いそう。道の両側には石灯籠と杉の木が立ち並んでおり、癒し効果も抜群です。

日光東照宮で会える動物にも注目

日光東照宮の境内には、動物の彫刻や木彫像が数多く存在します。最も多く描かれているのが、家康公の干支でもある虎。その次が2代目将軍・秀忠の干支である卯(うさぎ)です。

どの彫刻にもメッセージや思いが込められているとのことなので、事前に調べておくとより一層観光を楽しめるでしょう。

◆三猿

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日光東照宮といえば「見ざる・言わざる・聞かざる」が有名です。

この「三猿」には平和への思いが込められており、「自分に都合の良くないことや相手の欠点は、見たり、言ったり、聞いたりしない方が良い」という戒めを表しています。表門をくぐった左側にある神厩舎で見ることができます。

◆眠り猫

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江戸時代に活躍した伝説的な彫刻職人・左甚五郎(ひだりじんごろう)作の「眠り猫」は、未だ何を表しているのかが分かっていません。そんな眠り猫は、奥宮へと続く東廻廊にあります。

眠り猫の裏側には雀が描かれているのですが、「雀が遊べるほど平和な時代を願っている」という説や「実は眠り猫は寝たふりをしていて雀を狙っている」という説など解釈は様々なのだとか。

◆想像の象

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上神庫の側面に施されているのが、江戸の天才絵師・狩野探幽(かのうたんゆう)が描いた二頭の象です。狩野自身が一度も象を見たことがなく、想像で描いたことから「想像の象」と呼ばれています。

体はマンモスのように体毛で覆われ、目は三日月形、耳には金の金具がはめ込まれていたりと、その姿はとてもユニーク。ぜひこの機会に見てみてくださいね。

紅葉の季節のライトアップは見逃せない!

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日光といえば紅葉が有名ですが、紅葉シーズン限定のライトアップが行われているのをご存知でしょうか?日光東照宮でも表門や五重塔などが紅葉と共にライトアップされ、日中とはまた違った幻想的な雰囲気を楽しめます。イベントの開催は例年3日間で、10月末から11月上旬の土日祝日を利用して行われています。

ちなみに、この期間は日光東照宮の拝観時間が16時までとなります。その後、18時頃から「ライトアップ夜間拝観」として開門するのですが、一旦境内からは退出しなければいけないので注意しましょう。また、日中の拝観料を支払っていても再度「ライトアップ拝観料」を支払う必要があります。

日光東照宮のアクセス方法

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◆バス

・JR日光駅/東武日光駅から東武バス「世界遺産めぐり」に乗り、バス停「表参道」または「大猷院・二荒山神社前バス停」で下車。「表参道」から陽明門までは徒歩約2分、「大猷院・二荒山神社前バス停」からは徒歩5分の道のりです。バスは早朝8時から毎時10分おきに運行しているうえ、500円券を購入すれば一日に何度でも乗車可能でとても便利ですよ。(※料金は2019年11月現在のものです。)

・東武バス「(Y/YK系)湯元温泉行」「(C系)中禅寺温泉行」「(H/HY系)奥細尾行」「(N系)西参道行」「(M系)清滝行」も東照宮周辺まで行きます。バス停は「総合会館前」が最も近く、東照宮までは徒歩5分程です。

◆車

東京から日光東照宮までは約160km。有料高速道路を利用しておよそ2時間の道のりです。東北自動車道から日光宇都宮道路を経由して「日光IC」へ進み、県道14号線を通るルートがおすすめ。東照宮に最も近い「東照宮大駐車場」が便利です。

◎ 最後に:併せて観光したい「日光二荒山神社」と「輪王寺」

日光東照宮を訪れたのなら、「日光の社寺」として世界遺産に登録されている「日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)」と「輪王寺」にも足を延ばしてみましょう。どちらも日光東照宮からほど近く、パワースポットとしても有名。また、紅葉のライトアップも日光東照宮と同じ時期に開催されるので、あわせて観光しておくことをおすすめします。

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