独眼竜こと伊達政宗公の廟所!瑞鳳殿の観光の見どころを徹底解説します

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独眼竜こと伊達政宗公の廟所!瑞鳳殿の観光の見どころを徹底解説します

戦国大名のなかでも人気の高い伊達政宗が眠る「瑞鳳殿(ずいほうでん)」は、仙台の定番観光スポットの1つです。独眼竜の異名をもち、今日の仙台の基礎を築き上げた政宗の廟所は、「霊屋(おたまや)」と呼ばれ地元でも親しまれています。周辺には仙台の下町風情も残り、広瀬川を眺めながらの散策も楽しいですよ。今回は、そんな仙台の観光名所瑞鳳殿の見どころをご紹介します。

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独眼竜こと伊達政宗公の廟所!瑞鳳殿の観光の見どころを徹底解説します

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1. 瑞鳳殿(ずいほうでん)とは

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瑞鳳殿は、政宗が築いた青葉城の東側、三方を広瀬川に囲まれた静かな丘にあります。寛永13年(1636)に亡くなった政宗は、当時経ヶ峰と呼ばれていたこの地に葬るよう遺言しました。

その後、2代藩主忠宗の感仙殿、3代藩主綱宗の善応殿と相次いで廟所が造営され、4代目以降はさらに南東の大年寺山に葬られるようになりました。ただし、9代藩主周宗と11代藩主斉義および斉義夫人は、瑞鳳殿の近くに建てられた妙雲界廟を墓所としています。

昭和6年(1931)には瑞鳳殿が国宝に指定されましたが、太平洋戦争末期の仙台空襲で感仙殿・善応殿ともども焼失してしまいました。戦後、昭和54~59年(1979~84)にかけて、3殿とも順次再建され、現在に至っています。

2. 豪華絢爛な政宗の廟所

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伊達者と呼ばれ、世人の意表を衝くことを好んだ政宗らしく、瑞鳳殿は実に豪華絢爛です。桃山文化の流れを汲み、日光東照宮を思わせるような鮮やかな色遣いと装飾に、思わずため息が出てしまいます。

平成13年(2001)には大規模な改修が行われ、その際に柱の彫刻獅子頭や屋根の竜頭瓦を復元。創建当時の姿がほぼ甦りました。瑞鳳殿は青葉城の本丸がある西を向いて建てられていて、今も仙台の繁栄を見守っています。

3. 感仙殿(かんせんでん)

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「感仙殿(かんせんでん)」は、政宗の嫡男で仙台藩2代藩主の伊達忠宗の霊屋です。政宗の影に隠れてあまり目立ちませんが、父親の後を引き継いで仙台藩の地盤を固めたことから、忠宗は「守成の名君」と評されています。

瑞鳳殿ほどではありませんが、感仙殿も桃山調のとてもきらびやかな造り。瑞鳳殿と向かい合うようにして建ち、扉には伊達家の家紋「竹に雀」と「九曜」が掲げられています。

4. 善応殿(ぜんのうでん)

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3代藩主綱宗の廟「善応殿(ぜんのうでん)」は、感仙殿と並ぶように建てられています。綱宗は、山本周五郎の小説『樅ノ木は残った』や歌舞伎の演目『伽蘿先代萩』で知られる伊達騒動を引き起こし、若くして幕府から逼塞を命じられました。

その後、約50年にも及ぶ隠居生活の中で、綱宗は絵画をはじめさまざまな風流諸芸の道に傾倒したといわれています。善応殿の扉には、九曜紋に替えて「竪三つ引両(たてみつびきりょう)」の紋が描かれています。

5. 瑞鳳殿資料館

瑞鳳殿脇にある瑞鳳殿資料館には、瑞鳳殿・感仙殿・善応殿の3殿が再建される際に発掘・発見された副葬品や3人の遺骨の副葬品が展示されているほか、遺骨から複顔した政宗・忠宗・綱宗の塑像が展示されています。

科学的根拠のある復元像ですから、一見の価値がありますよ!ちなみに政宗といえば隻眼として有名ですが、遺骨の眼窩には異常がなかったため、複顔された姿も両目が備わった形になっています。ほかにも、眼鏡(老眼鏡)や定規、懐中鏡など、時代を考えると先進的でユニークな出土品がいっぱいです。

6. 瑞鳳寺

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瑞鳳寺は、臨済宗妙心寺派のお寺です。瑞鳳殿へ向かう参道の途中にあるので、合わせて観光すると良いでしょう。伊達忠宗によって、瑞鳳殿とともに建立されました。

境内には、藩主が没した際に後を追って殉死した家臣や、戊辰戦争および西南戦争の戦没者のお墓などがあります。また、綱宗公の側室だった高尾太夫の屋敷門を移築した高尾門や、忠宗公寄進の梵鐘(県指定文化財)も見どころです。

7. アクセス方法

出典: Hideyuki KAMON

瑞鳳殿へは、観光循環バスの「るーぷる仙台」がおすすめ!瑞鳳殿だけでなく、青葉城址や大崎八幡宮など仙台市街の観光スポットを効率よく巡ってくれます。さらに1日乗車券を購入すれば、なんと瑞鳳殿の拝観料が割引になるんですよ!

一般の公共交通機関を利用する場合、瑞鳳殿の最寄り駅は地下鉄東西線の大町西公園駅となります。そこから歩いて10分ほどですが、途中の道はやや入り組んでいるので、迷いやすい人は迷わずるーぷる仙台に乗車しましょう。

◎紅葉やアジサイの時期もおすすめ!

瑞鳳殿のおすすめ観光時期は、参道階段の脇にアジサイの咲く6~7月と、11月頃の紅葉の時期です。紅葉のシーズンにはライトアップも行われ、普段とは違った幻想的な霊屋を見ることができますよ。感仙殿や善応殿など瑞鳳殿を堪能できるスポットもご紹介します。

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