真庭市の勝山・町並み保存地区を観光するなら!のれんのまちを徹底解説!

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真庭市の勝山・町並み保存地区を観光するなら!のれんのまちを徹底解説!

「勝山・町並み保存地区」は、岡山県北部の真庭市勝山町にある観光エリアです。出雲街道の陸運と旭川の水運の交わる要衝として栄え、江戸時代の雰囲気を今も残しています。約90の「のれん」をかけたお店が集まることから、のれんの街としても有名。美作勝山藩の城下町でもあったことから、商家だけでなく武家屋敷も見どころです。今回はそんなのれんの街「勝山・町並み保存地区」をご紹介します。

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真庭市の勝山・町並み保存地区を観光するなら!のれんのまちを徹底解説!

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1. 辻本店

出典: 柳井研一郎 / PIXTA(ピクスタ)

文化元年(1804)創業の「辻本店」は、有形文化財に登録されている酒の蔵元です。かつてはお酒を藩に献上していたため、その伝統を受け継ぐ「御膳酒(ごぜんしゅ)」がとくに有名です。

江戸時代に岡山県で発見された「雄町米」という酒米にこだわり、キレとコクだけでなく滑らかさも合わせもつお酒を醸しています。漆喰なまこ壁のいかにも酒蔵らしい辻本店には、与謝野晶子・鉄幹夫婦や河東碧梧桐など多くの文人墨客も訪れました。

2. 武家屋敷館

勝山は明和元年(1764)に成立した美作高田藩三浦家2万3千石の城下町でもあります。城下の武家屋敷のなかでもっとも状態の良いものを修復・保存しているのが、こちらの「武家屋敷館」です。

家老級の上級武士だった渡辺唐兵衛の屋敷で、立派な長屋門や土蔵、庭などが渡辺家の格式を物語っています。土蔵は資料館となっていて、甲冑や槍、衣類、古文書などの史料が展示されています。山間の小藩に暮らした武士の生活が垣間見られる観光スポットです。

3. 高瀬舟発着場跡

出典: 園田義久 / PIXTA(ピクスタ)

高瀬舟というと京都のイメージですが、岡山県でも広く物流に使われていました。底の浅い高瀬舟に塩や干し海老などの海産物を乗せ、旭川を遡って美作の山中まで輸送していたのです。

勝山には、大正時代まで使われていた高瀬舟の発着場跡が残っています。海産物のほかにも米や畳表などの生活物資も運ばれ、鉄道が開通するまで大いににぎわっていました。現在は、石畳や川岸に降りる階段が並び、その一角に石碑が建てられています。勝山の繁栄を偲ぶ観光スポットとして、ぜひ立ち寄ってみてください。

4. 妙円寺と安養寺

出典: ドラマル / PIXTA(ピクスタ)

勝山の武家屋敷街の北は寺町になっています。このうち妙円寺は、延文5年(1360)の創建と伝わり、現在の本堂伽藍は江戸時代中期に再建されました。重層の本堂はとても美しく、見ごたえがあります。

妙円寺の隣の安養寺は平安時代末期の創建と伝わる古刹。江戸時代後期には勝山藩三浦家の菩提寺となりました。立派な山門が印象的な安養寺には、5~10代藩主のお墓があります。

どちらも観光客もそれほど多くないので、ゆっくりと見ることができますよ。

5. 勝山文化往来館ひしお

出典: 柳井研一郎 / PIXTA(ピクスタ)

「勝山文化往来館ひしお」は、明治操業の醤油醸造所を転用した体験交流施設。醤油蔵を改築したホールやギャラリーで、さまざまな展示やイベントが行われます。

また、喫茶コーナーでは酒まんじゅうやにんじんジュースなど地元のスイーツのほか、カレーなどの軽食も提供。ホールを除く館内のどこででも飲食可能です。勝山観光の休憩所としてたいへん便利な施設ですよ。

6. 旧三浦家別邸「椎の木御殿」

勝山市街の北にひっそりと建つ「椎の木御殿」は、最後の藩主三浦顕次が明治維新後に住んでいた邸宅です。屋敷の門前に樹齢数百年という大きなシイノキがあることから、この名で呼ばれています。

邸内は無料で見学できるほか、前日までの要予約で地元の主婦が腕を振るう郷土の御膳がいただけます。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の主人公のモデル坂野惇子が戦時中に疎開していた家でもあり、近年注目の観光スポットです。

◎勝山のお土産

勝山には先述の「御膳酒」のほか、地元産の杉などを使用した木工製品や和菓子の「勝山城下名菓 二万三千石」などのお土産品があります。また、勝山の町並みを彩るのれんは、「ひのき草木染織工房」で制作されたもの。ほかにも、早ければ午前中に売り切れてしまうという、辻本店の日本酒を使った酒まんじゅうもお土産におすすめですよ。

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