名称:備中松山城
住所:高梁市内山下1
公式・関連サイトURL:https://www.bitchumatsuyamacastle.jp/
備中松山城は、岡山県西部の高梁市(たかはしし)にあるお城です。日本に現存する12基のなかで、最も高所に建つ天守で有することで知られています。近年、兵庫県の竹田城跡を嚆矢として雲海に浮かぶ天空の城が人気ですが、標高約430mの備中松山城もそのうちの1つ!また高梁川沿いの城下町にも見どころがいろいろあります。今回は、そんな備中松山城観光のポイントやおすすめ情報などについてご紹介します。
目次
雲海に浮かぶ備中松山城|歴史、現存天守と見学ポイント、アクセスを解説
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1. 備中松山城の歴史
備中松山城の歴史は、延応2年(1240)に地頭の秋庭重信が臥牛山に城砦を築いたことに始まるとされています。当初の本丸は、今より高い大松山にありましたが、戦国時代の末から江戸時代の初めごろに、現在天守のある小松山に城の中心が移されました。
江戸時代の前期には城主家が目まぐるしく変わりましたが、延享元年(1744)以降は、譜代の板倉家が備中松山藩主となり、明治維新まで続きました。現在の天守は、天和三年(1683)に当時の藩主水谷勝宗によって完成されとされています。
ですが、平和な江戸時代には、険しい山の上のお城はもはや不便なだけでした。藩主をはじめほとんどの武士は麓の屋敷に住み、政務などを行っていました。明治維新によって多くのお城は取り壊されましたが、備中松山城はその不便さのために放置されて、今日まで山の上の天守が残る結果となったのです。
2. 珍しい2層2階の現存天守
備中松山城の見どころはやはり天守です。とはいえ2層2階ととても小ぶりで、その小ささが逆に珍しい特徴となっています。
もう1つ注目してほしいのが、天守1階にある囲炉裏です。天守は基本的に「見せる」建物で、一般に居住を意識した設備はあまりありません。なので、生活感の漂う囲炉裏の雰囲気に、お城の天守ではなく庄屋さんの家か何かに来てしまったような気分になってしまうかもしれません。
2階には、「御社壇(ごしゃだん)」と呼ばれる9柱の神を祀った祭壇があります。ここもまた、他の現存天守を見慣れている人には不思議に思われるかもしれませんね。
3. 復元された本丸の建物
備中松山城で江戸時代から残っている建物は、天守・三の平櫓東土塀・二重櫓の3つで、いずれも国の重要文化財に指定されています。これらに加えて、平成6年(1994)からの本丸整備事業により、多くの建造物が復元されました。
本丸入り口の南御門や東御門、門の脇を固める五ノ平櫓に六ノ平櫓と、その姿は江戸時代の堅城ぶりを偲ぶのに充分!六ノ平櫓は資料館となっているので、忘れずに内部も見学してくださいね。
4. 天空の城の撮影スポット「松山城展望台」
高い山の上に石垣と天守が連なる備中松山城では、条件が揃えば雲海に浮かぶ「天空の城」を目にすることができます。時期はだいたい9月下旬から4月上旬にかけて。とくに10月下旬から12月上旬が狙い目です。
よく晴れて寒暖差の激しい日の早朝が絶好のチャンス!寒さをおしてお城の北東の展望台へ行けば、神秘的な絶景に出会えるでしょう。公共交通機関などはないので、展望台までは車やバイクが必須です。
「天空の城」というと兵庫県の竹田城跡が有名ですね。備中松山城が竹田城と違うのは、なんといっても天守が残っているところ!雲海と石垣、それに天守などの建物まで見られるのは、ここならではと言えるでしょう。
名称:備中松山城展望台
住所:高梁市松山8077(展望台への道の入口)
公式・関連サイトURL:http://takahasikanko.or.jp/modules/spot/index.php?content_id=58
5. 石火矢町ふるさと村
「石火矢町ふるさと村」は、備中松山城下の武家街を観光用に整備したスポットです。漆喰塀や土塀に長屋門と武家屋敷らしい街並みが、およそ550mにわたって続きます。
旧折井家と旧埴原家の2屋敷が公開されていて、武具や藩政に関する資料なども展示されています。とくに埴原家の建物は立派で、当時の上級武士の暮らしぶりを垣間見ることができます。
名称:石火矢町ふるさと村
住所:高梁市石火矢町27(旧埴原家)
公式・関連サイトURL:http://takahasikanko.or.jp/modules/spot/index.php?content_id=57
6. 頼久寺
「頼久寺(らいきゅうじ)」も、備中松山城下でおすすめの観光スポットです。足利尊氏が全国に建立した安国寺の1つで、歴代備中松山城主から手厚く扱われていました。
こちらの見どころは、蓬莱式の枯山水庭園です。作庭家として名高い小堀遠州が、江戸時代の初めに備中松山藩主だったころに造ったもので、国の名勝にも指定されています。
水面を表す白砂に鶴亀2つの島に見立てた小さな築山を配し、さらに奥には大きく刈り込んだサツキを並べて大波を表現!これほどの名園がほぼ当時のままで残っているというのは、とても珍しいんですよ。
名称:頼久寺
住所:高梁市頼久寺町18
公式・関連サイトURL:http://raikyuji.com/
◎備中松山城までのアクセス方法
備中松山城は山の上のお城なので、歩いて登るのはおすすめしません。公共交通機関の場合は、JR備中高梁駅前の観光案内所から観光乗合タクシーが出ています。自家用車の場合、基本的に山の上まで乗り入れることはできないのでご注意ください。
東麓の城見橋公園駐車場に車を停め、そこからシャトルバスに乗って中腹の「ふいご峠」まで行きます。そこから本丸までは、歩いて登って10分ほどです。冬季のシャトルバスが運行していない日に限り、自家用車でもふいご峠まで上がることができます。
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