名称:仙台城址(青葉城址)
住所:仙台市青葉区天守台
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/32hOrcH
青葉城と雅称される仙台城は、独眼竜伊達政宗が築いた城として有名です。杜の都仙台の始まりの地であり、政宗の騎馬像や市街の眺めが見られることから、仙台観光で欠かすことのできないスポットとなっています。近年、発掘調査をもとに石垣の積み直しや本丸の整備が行われ、大手門の再建計画も進行中!地下鉄東西線や観光巡回バス「るーぷる仙台」の整備により、アクセスもぐっと容易になりました。今回は、仙台随一の観光名所青葉城について、その見どころを広くご紹介します。
目次
仙台を見渡す伊達政宗の居城!青葉城址のおすすめ観光ポイントを紹介します
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1. 青葉城の歴史
広瀬川西岸の青葉山には、戦国時代に「千代城(せんだいじょう)」という小さな城がありました。関ヶ原の戦いのあと、伊達政宗はこの千代城を拡張して新しい居城とする工事を始めます。築城にあたって、政宗は城の名前を読みは同じで「仙台城」の字に改めました。
仙台城は当時のトレンドに逆行して険しい山の上に築かれましたが、これは政宗が天下取りの夢を諦めていなかったからともいわれています。ですが江戸幕府の支配が確立すると、山上の城は不便なことから、さしもの政宗も平地に若林城を築いて移り住みます。政宗が死去すると、青葉山の北麓に二ノ丸が造営され、以後こちらが仙台藩の中心となりました。
明治時代に入ると、大手門とその脇の隅櫓を除き、ほとんどの建物が撤去されたり火事で焼失したりしました。その残った建造物も、太平洋戦争での空襲ですべて焼亡。昭和42年(1967)に隅櫓のみが再建されました。
2. 伊達政宗公騎馬像
青葉城の本丸には、仙台の観光ガイドには必ずといっていいほど載っている、あの有名な伊達政宗の騎馬像があります。鎧兜に身を包み、馬上から仙台の街を睥睨する凛々しい姿のこの像は、実は2代目のものなんです。
初代の像は仙台出身の彫刻家小室達によって昭和10年(1935)に制作されましたが、太平洋戦争末期の金属類回収令によって軍に供出されてしまいました。戦後、昭和28年に(1953)に政宗像が新しく作られましたが、この像はコンクリート製で、しかも平服姿の直立したものでした。
その後も、かつての勇壮な騎馬像の復興を願う市民の声が絶えず、昭和39年(1964)に現在の2代目の像が完成したのです。騎馬像と石垣は毎日日没から23時までライトアップされ、仙台市内の夜景とともにロマンチックなシチュエーションが楽しめますよ。ちなみに平服姿の方の像は、政宗の旧居城だった岩出山城跡に移築されています。
3. 本丸石垣
青葉城は、東は広瀬川の断崖、南は竜ノ口渓谷の深い谷、そして西は青葉山の鬱蒼とした森と、天然の要害に囲まれています。唯一の弱点が比較的緩やかな北側で、本丸の北辺は高さ約17m、全長約179mにも及ぶ長大な石垣で固められています。
四角い石を隙間なく丹精に積み上げた本丸の高石垣は、近年行われた発掘調査の結果、3代目のものであることが分かりました。現在目にしている石垣の内側には、政宗の時代のものを含めもう2つの石垣が眠っています。累々たる本丸石垣の上に立って仙台の街を見渡せば、政宗の夢と野望に一歩近づくことができるでしょう。
4. 大手門隅櫓
青葉城の大手門は、広瀬川を渡った少し先にありました。市街地ないし地下鉄の国際センター駅から歩くと、かつては大手門の脇に建っていた2階建ての隅櫓が見えてきます。大手門と隅櫓は太平洋戦争の仙台空襲で焼け落ちてしまい、戦後に櫓だけが鉄筋コンクリートで復興されたのです。
現在では、仙台城のお城らしさを伝える唯一の建物として、観光スポットになっています。とくに、青葉城の名のとおり緑の樹々に囲まれる夏が、涼やかでおすすめです。地下鉄東西線の開業に合わせて大手門の再建も取り沙汰されるようになり、今後が期待される仙台城のスポットです。
5. 大広間跡
平成9~16年(1997~2004)に行われた本丸石垣の修復に際して、本丸内部の発掘調査も行われました。その結果、政宗の時代に造営されたとみられる大広間などの建物礎石が見つかりました。その広さは縁側を含めて約430畳もあったとされ、青葉城の豪壮さを物語る重要な遺構といえます。
今も建物はありませんが、礎石部分を示すことで当時の間取りがわかるように表現されています。二ノ丸が拡張されて以降、山の上の本丸はほとんど使用されなかったとか。本丸の大広間跡は、政宗の時代を直接感じられる貴重な場所となっています。
6. 仙台城見聞館
仙台城跡の隅っこに、トイレと併設で「仙台城見聞館」歴史的(発掘調査資料)なことが分かってgood 。無料だし! pic.twitter.com/6JwIFixsBg
— kumapapa31 (@kumapapa31) December 7, 2013
大広間跡の脇の仙台城見聞館では、城と城下町の歴史に関するさまざまな展示が見られます。とくに大広間の50分の1復元模型や、政宗が座った上段の間の一部を原寸大で再現した部屋などは見どころですよ。
また、北面石垣の修復作業の過程についても、見聞館の隣りにある石垣のモデルで学ぶことができます。時代によって石垣の積み方が異なっているので、見比べてみるのも楽しみの1つです。
名称:仙台城見聞館
住所:仙台市青葉区川内1-11
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/2LKtPEi
7. 大橋
青葉城と城下は、広瀬川に架かる大橋で結ばれていました。江戸時代の広瀬川はしばしば水害を引き起こし、木造だったころの大橋は何度も流されてきました。明治に入って鉄の橋となり、さらに鉄筋コンクリートの橋となって現在に至ります。
大橋は今も、市街地中心部から徒歩で青葉城へ向かうほぼ唯一のルート。橋を渡ると仙台市博物館や隅櫓、かつての堀跡の五色沼や長沼が見えてきます。橋の上から上流側を覗くと、川底に江戸時代の大橋の橋脚跡も残っていますよ。青葉城を観光する際は、余裕があればぜひ大橋を歩いてみてください。
◎本丸までのアクセス方法
青葉城はそれほど高くはないものの、山城なのでそれなりに登らなければなりません。上り坂を避けたい人は、仙台駅から観光巡回バス「るーぷる仙台」に乗れば、本丸の前まで運んでもらえます。最寄り駅は地下鉄東西線の国際センター駅で、ここからは隅櫓まで歩いて2~3分、本丸まででも15分ほどです。大橋を渡る場合は、国際センター駅のひとつ手前の大町西公園駅が便利です。
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