川原湯温泉の観光スポット6選!新天地に移転したダムに沈む名湯

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川原湯温泉の観光スポット6選!新天地に移転したダムに沈む名湯

川原湯温泉は、群馬県北西部の吾妻郡長野原町にある塩化物-硫酸塩泉の温泉です。その歴史は遡ること1193年、源頼朝が狩りの最中に山間から出る湯煙に気付いたことが始まりだと言われています。かつては草津へ向かう途中にあることから、酸性の強い草津温泉の上がり湯として賑わいましたが、八ッ場(やんば)ダムが計画から半世紀を経て完成を迎え、旧川原湯温泉街は沈んでしまう予定です。しかし、新源泉をもとに温泉街もダム湖畔に移転して、新しい観光地の体裁を整えつつあります。そこで今回は、川原湯温泉でおすすめの観光スポットを6か所ご紹介します。温泉でゆったりと疲れを癒しながら、吾妻の観光を楽しんでください。

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川原湯温泉の観光スポット6選!新天地に移転したダムに沈む名湯

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1. 王湯

「王湯(おうゆ)」は、旧川原湯温泉街に3つあった共同浴場のうち最も大きく中心となるところでした。旧温泉街の閉鎖に伴って王湯も移転し、新しい温泉街でも唯一の共同浴場として親しまれています。源頼朝が発見した言い伝えにちなむ入口の大きな笹竜胆(ささりんどう)の紋は、旧王湯時代からの川原湯のシンボルです。

熱々のお湯からはほのかに硫黄が香り、心も体も芯からほぐれていきます。それでいて、お湯はph7.2の中性泉でお肌に優しいのが魅力!強酸性の草津温泉と香りは似ていますが、川原湯のお湯は長く浸かっていられるのも特徴の1つです。温泉街の旅館に宿泊する人も、わざわざ行き帰りに立ち寄って入るほど、川原湯温泉のまさに原点といえる存在です。

2. 吾妻峡

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旧温泉街から歩いていくことのできた吾妻峡は、「関東の耶馬渓」とも称された美しい景勝地。とくに紅葉や新緑の季節には、切り立った渓谷が赤や緑の樹々に埋もれるほどの美しさです。当初の八ッ場ダム計画では吾妻渓谷の全域が水没することになっていましたが、地元などの激しい抗議によって4分の3が残されることになりました。

新しくできた駐車場から谷底への遊歩道を下りると、白糸の滝や栃洞ノ滝、弁天島に大蓬莱・小蓬莱といった景観スポットが次々に現れます。とくに、朱塗りの欄干が美しい「鹿飛橋」をまたぐ景色は、吾妻峡のなかでも有名な撮影スポットですよ。

3. 道の駅 八ッ場ふるさと館

道の駅「八ッ場ふるさと館」は、草津側からの川原湯温泉への入り口に建っています。吾妻の食材やお土産が買えるほか、入れば足がすぐに紅潮するほど熱々の足湯温泉もあります。

こちらの名物は、近年人気のダムカレーの1つ「八ッ場ダムカレー」!お皿がダムを模した焼物の板で仕切られていて、八ッ場ダムの予想図が表現されています。カレーもご飯もボリュームがあり、具も大きいので食べ応えもありますよ。ダムカレーと一緒に、ダムカードをゲットするのもお忘れなく。

4. 不動の滝

八ッ場ダムには、下流から八ッ場大橋・不動大橋・丸岩大橋の3つの橋が架かっていますが、不動の滝はそのうち真ん中の不動大橋から見ることができます。川原湯温泉側の橋のたもとにビューポイントがあるので、そこから眺めてみてください。かつては旧温泉街から山道を歩いて下から見上げる滝でしたが、今では斜め上から全景を一望することができます。

水量も豊富で、夏は青々と緑も相まって涼しく感じられ、秋には紅葉の赤と滝の白のコントラストが実に見事!少し歩きますが新しい川原湯温泉駅や温泉街からも歩いて行けるので、宿泊の際にもぜひ足を延ばしてみてください。

5. 不動大橋

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不動大橋は、八ッ場ダムに3本かかる予定の橋の1本。全長さは約590mで、世界初の「鋼・コンクリート複合トラス・エクストラドーズド橋」ということでも注目を浴びています。

貯水が始まるまでは目もくらむ高さですが、いずれダムの水に覆われると思うと何だか不思議ですね。この吾妻の深い谷の絶景は今しか見ることができませんよ!車の場合は不動の滝のビューポイントか道の駅に駐車して、お好きなところまで歩いて戻るのがおすすめです。

6. 樽沢トンネル

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樽沢(たるさわ)トンネルは、吾妻渓谷に沿って走っていた旧JR吾妻線のトンネルです。全長は約7.2mしかなく、日本一短い鉄道トンネルとされています。吾妻線が付け替えとなり鉄道トンネルとしては使用されなくなり、現役で最短の鉄道トンネルの座はJR呉線の川尻トンネル(8.7m)に譲ることとなりました。

トンネルから草津方面に少し進んだところには駐車スペースがあり、昭和21年完成という戦後の産業遺産を間近で目にすることができます。隧道内を歩くことはできませんが、近くにはベンチや案内板もあるので、鉄道ファンならずとも一見の価値はある観光スポットといえるでしょう。

◎まとめ

旧川原湯温泉街は八ッ場ダムの完成により沈んでしまいますが、新しい土地で新しい観光の可能性を開拓しています。毎年1月20日には奇祭といわれる「ゆかけ祭り」が行われ、ふんどし姿の大勢の参加者が川原湯のお湯を「お祝いだ」の掛け声とともにかけあいます。古来名湯として現在まで熱~いファンの多い川原湯温泉。群馬県北部にはたくさんの温泉がありますが、熱~くて肌に優しい川原湯の温泉もぜひ一度試してみてください。

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