名称:大崎八幡宮
住所:仙台市青葉区八幡4-6-1
公式・関連サイトURL:http://www.oosaki-hachiman.or.jp/index.html
「大崎八幡宮(おおさきはちまんぐう)」は、仙台市街の北西部にある古社。仙台の基礎を築いた伊達政宗が創建したことで知られています。本殿が国宝に指定されているほか、重要文化財の長床など見どころがいろいろ。多くの仙台市民に親しまれている神社で、フィギュアスケートの羽生結弦選手が奉納した絵馬もあることから、近年たくさんのファンも訪れています。今回は、仙台の穴場観光スポット大崎八幡宮のおすすめポイントやアクセスについてご紹介します。
目次
伊達政宗が創建した仙台の鎮守!大崎八幡宮の見どころを徹底解説します
目次を閉じる
1. 大崎八幡宮の由緒
大崎八幡宮の起源は、平安時代に征夷大将軍坂上田村麻呂が創建した鎮守府八幡宮(ちんじゅふはちまんぐう)に遡るとされています。室町時代に、奥州管領となった大崎氏が現在の宮城県大崎市(旧田尻町)に移し、大崎八幡宮と呼ばれるようになりました。
伊達政宗が仙台城を築くと城下町の北西の入口に遷され、以後仙台の街の鎮守として発展しました。そのため、八幡宮本来のご利益である必勝や武運長久のほか、厄除けや除災招福を祈願しに訪れる参拝客も少なくありません。2007年には遷座400年を迎え、東北の主都仙台の発展を、その始まりから見つめ続けています。
2. 国宝の「本殿」
大崎八幡宮の本殿は慶長12年(1607)に伊達政宗が造営した当時のもので、国宝に指定されています。日光東照宮などと同じ権現造(ごんげんづくり)の様式で、現存する安土桃山時代の形式の社殿としては最古のものなんですよ!
豪華絢爛な装飾が特徴で、屋根の正面には千鳥破風に唐破風を重ね、色鮮やかな彫刻が見事!柱は黒漆塗りに彫刻が施され、唐獅子や青龍などの大胆な絵が拝殿内部を色互ります。観光の際には、本殿を飾る政宗の粋をぜひ感じてみてください。
3. 重要文化財の「長床」
長床(ながとこ)とは、本来は修験道などにおける拝殿のことを指します。大崎八幡宮の長床は拝殿の手前にあり、真ん中が通路になっているため、本殿前の門のような役割もになっています。
豪奢な本殿に比べて質素な造りをしているのが特徴。寛文年間(1661~1673)ごろに建てられたとみられ、国の重要文化財にも指定されています。長床の脇を見ると、多くの必勝祈願の絵馬や、「松川だるま」という大きなだるまが奉納されているのに気づくでしょう。国宝の本殿とともに、大崎八幡宮の歴史と格式を物語る重要な建物です。
4. 御神馬を飼っていた「神馬舎」
「神馬舎(しんめいしゃ)」は大正時代に造られた、大崎八幡宮のなかでは比較的新しい建物です。名前のとおり御神馬の厩舎で、昭和20年(1945)ごろまでは実際に馬が飼われていました。
約10坪と小さな馬屋ながら、入母屋造りで御神馬を扱う格式がうかがえます。平成22年(2010)には解体修理が行われ、翌年に国の有形文化財に登録されました。神馬舎の隣にはお休み所「鞍」があるので、参詣の後で一休みするのもいいでしょう。
5. 江戸時代初期に建てられた「二之鳥居」
大崎八幡宮の表参道には3つの鳥居があり、「二之鳥居」はそのうち真ん中にあります。他の2つが朱塗りで大きいのに対して、この二之鳥居はやや小ぶりで石造。寛文8年(1668)に4代藩主伊達綱村が寄進したもので、宮城県の有形文化財に指定されています。
旧仙台藩領東山郷(現在の岩手県一関市)で産出した御影石を使用していて、派手さはないものの、洗練された佇まいからは厳粛な雰囲気が感じられるでしょう。二之鳥居をくぐると、こちらは創建当時のものとされる大石段が待っています。
6. 壮大などんと焼き「松焚祭」
大崎八幡宮は、小正月の左義長が盛大なことでも有名!地域によって呼び名の異なる左義長ですが、大崎八幡宮のものは「松焚祭(まつたきまつり)」が正式名称。その火の勢いから、「ドント焼き」とも呼ばれます。
毎年1月14日の夜に開催され、日没ころからお正月の門松や松飾りなどは燃やしはじめます。松焚祭の炎には神々をお送りする意味もあり、火にあたると心身が清められ、その年の無病息災や家内安全にご加護がいただけると伝えられています。
また、松焚祭と合わせて行われる「裸参り」も一見の価値あり!白鉢巻きや白さらしを巻いた参拝者が、数千人と集まる様子は圧巻です。なお、裸参りの参拝者と一般参拝者の順路は異なっているので注意しましょう。江戸時代から続く、仙台市の指定無形民俗文化財のどんと祭。一月に仙台を訪れる人は、ぜひ一度参加してみてください。
◎最後に:大崎八幡宮のアクセス方法
大崎八幡宮へは、仙台駅西口から10番か15番の市営バスに乗り、「大崎八幡宮前」で下車するのが一般的です。また、仙山線の国見駅か東北福祉大前駅から15分ほど歩いていくこともできます。ただし、どちらの駅からのルートでも途中に坂があり、また道も分かりやすいとはいえないので注意してください。八幡宮の周辺は仙台市街でも下町の風情が今も残っていて、和菓子屋さんや酒屋さんなど門前町の雰囲気もいくらか見られますよ。
国内のエリア一覧
海外のエリア一覧
カテゴリー一覧
skyticketで最安値を確認!
-
航空券
-
レンタカー
-
ホテル