南禅寺三門からの絶景と水路閣も必見!新緑と紅葉が美しい南禅寺を観光

南禅寺三門からの絶景と水路閣も必見!新緑と紅葉が美しい南禅寺を観光

京都市東山の観光名所である「南禅寺」は、京都五山のさらに上の寺格を誇る禅寺です。壮大な三門の上からは、南禅寺の全景や京都の街並みなどが一望でき、まさに絶景!桜の時期の南禅寺が美しいことは言うまでもありませんが、新緑や紅葉と南禅寺三門のコラボも素晴らしく、どこを撮っても絵になるります。

三門の先にある法堂、方丈、庭園など広大な境内には見どころがいっぱい。境内には数多くの歴史ある塔頭もあります。さらに、ドラマのロケ地で人気の水路閣やインクラインは、見るのはもちろん、実際に歩いてみましょう。名物の湯豆腐も楽しみ。そんな観光スポットだらけの南禅寺の見どころ、観光情報、アクセスもあわせてわかりやすくご紹介します。

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南禅寺三門からの絶景と水路閣も必見!新緑と紅葉が美しい南禅寺を観光

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1.京都五山・鎌倉五山のさらに上!禅寺の最高寺格を誇る「南禅寺」

南禅寺

「南禅寺」は臨済宗南禅寺派の大本山。1291年(正応4年)、亀山法皇が離宮を南禅寺としたのが始まりです。室町幕府第3代将軍・足利義満により、南禅寺は京都五山の上、さらに鎌倉五山の上である別格「五山之上(ござんじじょう)」として定められました。

南禅寺の三門

三門、大方丈、水路閣などのスポットは必見で、一部を除き、境内は自由に拝観できます。南禅寺は美しい桜や紅葉スポットとしても有名なので、ぜひシーズンに訪れてみてください。清々しい新緑の頃も、ゆっくりと観光できてオススメです。

2.これが、あの南禅寺三門!

南禅寺の三門

南禅寺の「三門」は、高さ約22mの2階建て。「天下竜門」と呼ばれ、重要文化財に指定されています。京都三大門、かつ、日本三大門の1つとされる立派な門は、近くで見るとその大きさを改めで感じることができるでしょう。

南禅寺の三門

南禅寺の三門といえば、「絶景かな、絶景かな」という言葉に聞き覚えがあるかたも多いのではないでしょうか。歌舞伎『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』に登場する大盗賊・石川五右衛門が、この三門の上から満開の桜の景色を見て言った台詞。階段を上がり三門の上へ登ると、京都の街並みや境内の全景、東山など、まさに絶景を楽しむことができます。

三門が美しく感じられるベストシーズンは、紅葉の時期。三門と真っ赤な紅葉がとても綺麗で、京都らしい風景を堪能できますよ。

3.法堂

南禅寺 法堂

南禅寺の核となる「法堂(はっとう)」は、三門をくぐって進んだ正面の建物。戦や火災などで焼失と再建を繰り返し、現存する法堂は1909年(明治42年)に再建されたものです。

内部には本尊釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩が安置され、天井には「雲龍図」が描かれています。建仁寺や妙心寺、大徳寺など禅宗の本山を巡り、一般公開されている龍図を見てまわるのも楽しいですね。

4.大方丈と方丈庭園

南禅寺 方丈庭園

国宝「方丈」は法堂のさらに奥にあります。方丈とは禅寺において住職の居室のこと。南禅寺の方丈は、大方丈と小方丈の2つがL字型に接続された形状になっています。

京都御所から移築された大方丈の南側は、引き違いの舞良戸(まいらど)。狩野派による障壁画は重要文化財に指定されています。

南禅寺 方丈庭園

国指定の名勝「方丈庭園」は、小堀遠州(こぼりえんしゅう)が作庭した枯山水庭園。「虎の子渡しの庭」と呼ばれ、石を横に寝かすという特徴が見られます。

5.小方丈と小方丈庭園・六道庭

南禅寺 如心庭

大方丈から「小方丈」へ渡りましょう。小方丈では、重要文化財に指定された狩野探幽(かのうたんゆう)作と伝わる襖絵が見どころです。

小方丈の西側にある「小方丈庭園」は、1966年(昭和41年)につくられた枯山水の石庭。白砂の上に石で「心」という字が配された小方丈庭園は、解脱(げだつ)した心を表現していることから「如心庭(にょしんてい)」と呼ばれています。如心庭の北側の庭は、不老不死を表す蓬莱神仙庭です。

南禅寺 六道庭

小方丈の北側の庭園は「六道庭」。如心庭が心の庭であるのに対し、六道庭は戒めの庭。天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六道が輪廻するという仏教の世界観を表現しています。

6.赤レンガの「水路閣」、物流を担った「インクライン」にも注目!

◆水路閣

水路閣

京都で使う水道の水は、どこから引いているか知っていますか?京都の水源は、滋賀県にある日本一大きな湖「琵琶湖」です。琵琶湖から京の都へ水を引くため、明治時代に大掛かりな水路「琵琶湖疎水」が造られました。

南禅寺の境内にあるレトロな赤レンガのアーチ橋は「水路閣」と呼ばれ、独特の雰囲気を醸し出しています。幅約4m、全長約93mの水路閣は、2時間サスペンスドラマのロケ地としても有名!どこを撮っても絵になります。階段を上がると水路閣の上へも行くことができ、山村美紗氏の小説にも登場する、あの疎水の流れを見られますよ。

◆インクライン

インクライン

琵琶湖疎水は水を引くためだけのものではなく、物流機能も担っていました。しかし、落差の激しいこの一帯で船を使うのには無理があります。そこで登場したのが、「インクライン」という傾斜鉄道だったのです。「荷物を積んだ船ごと運ぶ」という一大事業を成し遂げた当時の人々の知恵と努力を感じることができる場所が、ここインクライン。そんな思いを馳せながら、インクラインを歩いてみませんか。

8.境内塔頭

南禅寺塔頭 金地院(鶴亀の庭)

境内には多くの塔頭(たっちゅう)があります。塔頭というのは境内のなかにある小さな寺院のこと。

小堀遠州の「鶴亀の庭」で知られる金地院(こんちいん)、山名宗全の墓がある真乗院など、歴史ある14の境内塔頭も見どころです。

9.南禅寺といえば、湯豆腐!

南禅寺 順正

南禅寺を訪れたときに食べたいグルメの代表は「湯豆腐」。周辺には湯豆腐を食べられるお店がいくつかあります。

「南禅寺 順正」は、錦鯉が泳ぐ美しい庭園を眺めながら、湯豆腐と京料理を食べられるのが魅力。南禅寺のすぐ近くにあるのでアクセスも抜群です。南禅寺観光のあとには、ぜひ湯豆腐もどうぞ。

◎最後に:南禅寺のアクセスと駐車場

京都市営地下鉄東西線 蹴上駅

南禅寺へのアクセスは、京都市営地下鉄の東西線「蹴上(けあげ)」駅から徒歩約10分。京都駅からであれば、地下鉄の烏丸線(からすません)に乗車し、「烏丸御池」駅で東西線に乗り換え、4つ目の駅が蹴上駅。琵琶湖疎水を見た後なら、ここに蹴上浄水場がある意味がわかります。蹴上浄水場はツツジが有名で、ゴールデンウィーク前後には無料公開していますので、ぜひ南禅寺と一緒に観光しましょう。

バスなら「南禅寺永観堂道」バス停から徒歩約10分。岡崎公園や、哲学の道方面から歩いて行っても良いですよ。車でアクセスする場合は、南禅寺の有料駐車場を利用できます。しかしいつも混み合っているため、公共交通機関を利用したり、少しの移動ならタクシーがおすすめです。

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