杜の都仙台を彩る定禅寺通り！6つのおすすめ観光イベント完全ガイド

定禅寺通り（じょうぜんじどおり）は、仙台随一の商店街一番町を抜けた先にある、長さ1kmほどの並木道。杜の都仙台を象徴する景色の1つで、4列のケヤキ並木の間には気持ちの良い歩行者用のプロムナードが真っ直ぐ伸びています。広く開放的な大通りであることから、定禅寺通では季節ごとに仙台の街を彩るさまざまなイベントの会場にもなっています。そこで今回は、定禅寺通りを舞台に開催される代表的なイベントを取り上げながら、その観光の魅力をご紹介したいと思います。

1. SENDAI光のページェント

「SENDAI光のページェント」は、仙台の冬の風物詩！例年12月の半ばから年末にかけて、定禅寺通りのケヤキ並木に巻き付けられた約60万球ものLEDライトが仙台の寒夜に煌々と輝きます

さしもの杜の都の名物通りも、冬には葉がすっかり落ちて寂しい景色に。光のページェントはそんな仙台の冬を盛り上げるためのイベントとして、1986年の第1回から今日まで市民ボランティアの手によって行われています。

人工的なイルミネーションと異なり、自然に伸びた枝に電飾を巻くので、不規則に広がる光のウェーブがなんともロマンチック！とくに真っ暗闇が一瞬にしてイルミネーションの海に変わる点灯の瞬間は、誰もが声をあげずにはいられないほどの美しさですよ。

2. 仙台青葉まつり

「仙台青葉まつり」は、毎年5月の第3土曜・日曜に開催される初夏の風物詩です。土曜日の「宵まつり」では町中にお囃子が鳴り響き、仙台の伝統的な民衆舞踊をアレンジした「すずめ踊り」が披露されます。定禅寺通りでは約4000人もの踊り手が舞い、ギャラリーも一体となってとても盛り上がります。2012年からは、東日本大震災からの復興を祈願した「復興祈願山鉾」が宵まつりに参加し、提灯に照らされた山車が定禅寺通りを練り歩きます。

翌日日曜の「本まつり」では、11基の山鉾による巡行のほか、勇壮な武者行列も大きな見どころ！祭りの最後にはすずめ踊りの大流しが行われ、熱気も最高潮に達します。隣接する勾当台公園では仙台の伝統工芸を集めた職人屋台が開かれるほか、宮城の美味しいものも集結します。

3. 定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台

「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」は、1991年から28年続いている野外音楽フェスティバルです。毎年9月の第2土曜・日曜には、定禅寺通りをはじめ仙台の街中いたるところが演奏のステージとなり、演者も観客も一緒になって盛り上がります。

音楽のジャンルはジャスにとどまらず、ロックやワールドミュージック、ゴスペルなど多種多様！宮城県内や日本国内だけでなく世界各地からミュージシャンが集まり、歌い、踊れるフェスとして親しまれています。全国のストリートジャズフェスの先駆けとなった音楽の祭典として、秋に仙台を訪れる際はぜひ参加してみてください。

4. 仙台七夕まつり

仙台のお祭りといえば、まず「仙台七夕祭り」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。仙台の七夕は、通常よりひと月遅れて8月6～8日に行われます。

7月の終わりから8月の上旬にかけて、仙台の街中いたるところに大きな七夕飾りを目にしますが、なんといっても一番町と中央通りのアーケード街のものが有名。その先の定禅寺通りでも、いろいろなイベントが開催されます。定禅寺通り沿いの勾当台公園や市民広場では、やはり屋台やステージが出て多くの人でにぎわいます。

5. みちのくYOSAKOIまつり

ジャズフェスと並ぶ仙台の秋の風物詩として定着しているのが、この「みちのくYOSAKOIまつり」です。10月の第2土曜・日曜に開催され、全国から150チームほどが集まり、約8,000人もの踊り手が大迫力のよさこいを披露します。

よさこいはもともと高知の踊りですが、今では本家や札幌と並んで「よさこい三大祭り」の1つに数えられるほど、仙台市民にも広く浸透しています。会場は仙台市街中心部のほか泉や長町など広範にわたりますが、定禅寺通りでは祭りのメインともいえる「YOSAKOIパレード」が行われます。

6. 杜の都駅伝

正式には「全日本大学女子駅伝対校選手権大会」という「杜の都駅伝」は、例年10月に開催される女性走者による大学駅伝大会です。男性の駅伝といえば箱根駅伝が有名ですが、出場校が関東に限られる箱根に対し、仙台の杜の都駅伝は正式名称のとおり日本全国の大学が参加権をもつ日本一決定戦！優勝校には「文部科学大臣杯」も授与されます。

例年、定禅寺通りに面した市役所前広場がゴールになっていて、各チームのアンカーは葉ずれさやけき杜の都のケヤキ並木を抜けてフィニッシュ。沿道には多くの観客が応援に訪れるほか、ゴール近くは各大学の応援団による大声援に包まれます。

◎ 最後に：もちろんイベントがなくてもおすすめ！

この記事では、定禅寺通りで開催されるイベントに焦点を当ててご紹介しました。定禅寺通りは、気持ちのよいケヤキ並木が続き、イベントのない時期でも散策に最適です。通りの中ほどにあるエミリオ・グレコ作『夏の思い出』の像は、仙台の絵葉書などにもよく登場する杜の都の景色。仙台市街を観光で訪れたら、ぜひ定禅寺通りをぶらぶらと歩いてみてください。

杜の都仙台を彩る定禅寺通り！6つのおすすめ観光イベント完全ガイド