城下町の面影が残る仙台・荒町界隈のおすすめ観光ルートをご紹介します!

画像出典:Blue flash / PIXTA(ピクスタ)

東北の中心都市として発展するなかで、仙台市街に城下町の面影を感じられる場所は少なくなってきています。そんななか、仙台駅の南東に位置する荒町(あらまち)界隈は、江戸時代の町割りや風情が残るエリアとして近年注目されています。城下町らしく折れ曲がった道路や、いわゆる「鰻の寝床」状に細長い通り沿いの家々など、荒町は歩いているだけで昔ながらの仙台に出会える街。今回は、仙台の穴場スポット荒町の観光情報をお届けします。

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城下町の面影が残る仙台・荒町界隈のおすすめ観光ルートをご紹介します!:目次

1. 枡形の残る荒町~南材木町

荒町を東西に走る通りは、かつての奥州街道の本通りです。荒町商店街から東へ商店街を真っすぐ進むと南鍛冶町に入り、火伏の神「三宝大荒神社」の前で道は南へ直角に折れます。神社の境内には樹齢400年といわれるイチョウのご神木があり、こちらも見どころですよ。

カーブした先は穀町(こくちょう)で、その名の通り江戸時代には米問屋が多く連なっていました。その先には、いわゆる鉤(かぎ)の手に折れる桝形(ますがた)という2連直角カーブがあります。これは攻めてくる敵が真っすぐ侵入できないようにする防衛上の工夫で、仙台が城下町であることを感じさせる名残なんですよ。

桝形を越えると、南材木町に入ります。材木のほかに煙草の先買権を持っていた町で、中央を七郷堀が横切っています。あちこちに土蔵が残り、当時の町の繁栄ぶりがうかがえます。南材木町を抜けると広瀬川の河原となり、現在の広瀬橋のあるあたりが、仙台の城下町の南端となります。

2. 手作り仙台味噌の伝統を守る「佐藤麹味噌醤油店」

江戸時代、荒町は仙台藩から麴の専売権を与えられていました。麹は酒や味噌などの醸造に欠かせないことから、荒町には味噌醤油を扱う店も数多くありました。「佐藤麹味噌醤油店」は、そんな荒町で慶長8年(1603)の創業以来、仙台味噌の伝統を守り続けている老舗です。

約400年にわたって作り方も変えず添加物も使わず、本物の手作り味噌は一般的な仙台味噌と一線を画す美味しさです。長い期間じっくり熟成させることにより、味と香りにも奥深さが感じられます。味噌や醤油のほかに、冬季には米と米麹だけでつくった甘酒も人気。仙台の歴史と伝統に舌で触れられるスポットです。

3. 仙台市街に唯一残る造り酒屋「森民酒造本家」

酒造にも同じく麹が必要ですが、「森民酒造本家」は荒町で唯一の、仙台市内でも2軒しか残っていない造り酒屋の1つです。創業は江戸時代末期の嘉永2年(1849)。南部杜氏による手作りの伝統を守り続けています。

清らかな広瀬川の流れにあやかって名付けられた「森乃菊川」が主力銘柄。宮城県産の酒米「蔵の華」を主軸に、まろやかでコクのある味わいが特徴です。また近年では、仙台産の米と広瀬川の伏流水で醸した「小粋なすずめ」も人気!こちらは軽めですっきりとした口あたりで飲みやすいお酒となっています。

4. 荒町の繁栄を見つめてきた「毘沙門堂」

佐藤麹味噌醤油店の少し東側に参道がある満福寺は、地元で「荒町の毘沙門さん」と呼ばれて親しまれているお寺です。「奥州仙臺七福神」の1つ毘沙門天を祀っているのが呼び名の由来で、本来の毘沙門天は軍神ながら、子育ての神様としても知られています。

荒町を貫く旧奥州街道は江戸時代の仙台のメインルートであったことから、門前は大いに賑わっていたと言います。今でも毎月初寅の縁日には多くの人が集まるほか、夏に境内で開催される「夜空のオーケストラ in 荒町」も人気です。

5. 仙台の下町に誕生した小さな醸造所!「穀町ビール」

穀町ビールは、2017年に醸造を始めたばかりの、仙台初のクラフトビール工房です。上面発酵のエールビールは、アルコール度数が10%とやや高く、華やかながらガツンとくる味わいが魅力です。小さな醸造所でていねいに手づくりで仕込まれた無濾過の生ビールは、地ビール好きにとくにおすすめです。

ブリュワリーでの店頭販売はありませんが、併設のブルーパブ「ビア兄(びあにーに)」で飲むことができます。江戸時代から続く歴史ある町で、新しいクラフトビールを味わうなんて、なかなかオツですね。荒町商店街にある及川酒店でなら、330ml瓶で購入することも可能です。

6. 仙台城下を潤した風情ある水路「七郷堀」

荒町界隈の南端近く、南材木町を横断する七郷堀は、広瀬川から取水した人工の用水路です。仙台の城下町が整備された江戸時代初期に開鑿され、かつて7つの村を潤していたことからその名が付きました。

今でも水路沿いの道は地元の人たちの散策コースとして親しまれていて、農林水産省の疎水100選にも選ばれています。そのまま堀を遡ると、広瀬川から取水するために設けられた愛宕堰に至ります。さながら渓流のようにも見える堰のせせらぎの風景も、荒町とかかわりの深い眺めとしておすすめです。

7. 知る人ぞ知る仙台駄菓子の老舗「石橋屋」

七郷堀沿いを歩いていると、橋のたもとにひときわ風情のある瓦葺き出格子の商店が目に付くでしょう。こちらが、明治18年(1885)創業の老舗駄菓子屋「石橋屋」です。仙台市都市景観賞を授与され、仙台景観重要建造物にも指定されている石橋屋は、荒町界隈でもとくに見ごたえのある歴史的な建物といえるでしょう。春に訪れるなら、お店脇のシダレザクラも見事ですよ。

それだけ立派な店構えなのに駄菓子屋さん??と思う人も多いでしょう。実は「仙台駄菓子」といえば、お土産にも好まれるほどの仙台名物なんです!「おこし」に「ねじり」に「兎玉」など昔ながら駄菓子には違いありませんが、どれも1つ1つていねいに作られているため、子供というよりもはや大人のお菓子。荒町へお越しの際は、ぜひお土産に手に取ってみてください。

◎ 最後に:アクセスには地下鉄が便利

荒町界隈の観光には地下鉄が便利!入り口の荒町交差点は、地下鉄南北線五橋駅から徒歩1分ほどです。また終点の七郷堀周辺からは、同じく南北線の河原町駅が徒歩数分圏内。さらに地下鉄東西線連坊駅からも、南鍛冶町の三宝大荒神社まで歩いて約5分です。逆に仙台駅から歩いたりバスに乗ったりとなると迷ってしまう可能性があるので、観光で訪れる際はぜひ地下鉄をご利用ください。

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