平和祈念公園を紹介◎祈りと癒しの公園

画像出典:よしだやすお / PIXTA(ピクスタ)

平和祈念公園を紹介◎祈りと癒しの公園

沖縄修学旅行で訪れた人も多い「平和祈念公園」は、第二次世界大戦の沖縄戦終焉地となった場所に整備された公園です。

園内には、象徴的な「平和の礎(いしじ)」や「平和の火」、「平和祈念資料館」など追悼や平和を祈念した様々な施設があるほか、芝生広場や大型遊具など家族でゆっくり遊べる場所も多いんですよ。今回は平和学習や慰霊のためだけでなく、観光や遊びにと様々な理由で訪れることができる平和祈念公園の主なスポットや施設、園内循環EV電気バス、公共機関でのアクセス方法、無料駐車場情報まで幅広くご紹介します。

目次

平和祈念公園を紹介◎祈りと癒しの公園

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1.平和祈念公園とは

出典: denkei / PIXTA(ピクスタ)

沖縄本島の南端部にある「平和祈念公園」は、国内外の戦没者すべての人々の追悼と、世界の恒久的な平和を祈念して整備されました。前述にもあった第二次世界大戦の沖縄戦終焉地となった糸満市摩文仁(まぶに)地区にあるため、「摩文仁の丘」とも呼ばれています。

園内には、戦時中に撮影された写真や遺品が展示されている「平和祈念資料館」、沖縄戦などで亡くなられた全ての方の名前を刻んだ「平和の礎(いしじ)」、平和を祈念して建てられた「沖縄平和記念堂」などがあり、平和学習で修学旅行生もよく訪れる場所となっています。

2.平和の礎(いしじ)

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平和記念公園の中央部、海を望む断崖絶壁の高台には、波紋のように刻銘碑が並べられた「平和の礎」があります。平和の礎は、沖縄戦などで亡くなった全ての方の名前が刻まれた祈念碑。1995年6月23日、太平洋戦争・沖縄戦終結50周年を記念して建設され、国内外約25万人の名前が刻銘されています。

この刻銘碑が「平和の広場」を中心に波紋のように並べられたデザインは、悲惨な戦争を風化させることなく、世界に向けて平和の波が広がるようにという願いが込められています。

3.平和の火

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平和の礎中央には「平和の火」が灯されています。この「平和の火」は、3つの火が合わさったもの。沖縄戦における初の上陸地として知られる座間味村阿嘉島で採取した火に、広島県の広島平和記念公園内にある「平和の灯」、長崎県の「誓いの火」を合わせた火が「平和の火」として灯されています。

4.沖縄平和記念堂

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国家や人種、思想などを超越した平和を祈念して建てられた「沖縄平和祈念堂」は、園外からも見ることがきる高さ約45mある七角形の塔。

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内部には、平和のシンボル「沖縄平和祈念像」が安置されています。

5.平和の丘

出典: ja.wikipedia.org

毎年6月23日、沖縄戦全戦没者追悼式が行われているのが「平和の丘」です。ニュースで見たことがある方も多いこのモニュメントは、洞窟(ガマ)を再現した地下の奥に、太陽光の平和の光が差し込む構造になっています。

6.沖縄戦終焉の地、摩文仁の丘「国立沖縄戦没者墓苑」

海に向かって右側の霊域ゾーンにある「国立沖縄戦没者墓苑」は、沖縄戦で亡くなった住民や軍人などの遺骨を納めた国立墓苑。18万余柱が納骨されています。毎年6月23日の慰霊の日には、多くの人が訪れ、沖縄戦で亡くなった方々の冥福を祈ります。

7.沖縄県平和祈念資料館

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「沖縄県平和祈念資料館」は、沖縄戦時中の数々の資料展示から世界平和を考え、歴史的な教訓を学ぶ上で貴重な資料館になっています。再び戦争を起こさないためにも過去の戦争について日本人なら一度は訪れてほしい場所のひとつ。施設内には常設展示室や平和祈念ホール、子ども・プロセス展示室、ミュージアムショップなどがあります。

常設展示室には、沖縄戦争を体験した方の証言映像や実物の資料が展示されていて、リアルな戦争の恐ろしさを実感...。

5つの部屋に分かれており、それぞれ沖縄戦に至るまでの歴史や経緯をまとめた「沖縄戦への道」、沖縄戦を住民の視点から描いた「住民の見た沖縄戦『鉄の暴風』」、沖縄戦で住民が受けた被害を描いた「住民の見た沖縄戦『地獄の戦場』」、沖縄戦を体験した住民による証言集「住民の見た沖縄戦『証言』」、戦後の米軍占領下になってからを描く「太平洋の要石(かなめいし)」をテーマに資料が集められています。

8.黎明之塔

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「黎明之塔(れいめいのとう)」は、平和記念公園内の摩文仁岳の頂上付近にある慰霊塔。沖縄戦で指揮を執った旧日本軍第32軍司令官牛島満中将と参謀長長勇中将が祀られています。

摩文仁の丘には黎明之塔のほかにも、各県の慰霊塔など約50の慰霊塔や慰霊碑が建てられています。

9.子供が夢中!ワクワクの大型遊具がいっぱい「子ども広場」

「子ども広場」は、平和記念公園の北西部にある多数の遊具がある広場です。小さい子どもが遊べる遊具から、「命の卵」と呼ばれる巨大な遊具まであり、日中は楽しそうな子どもの声が聞こえてきます。

「子ども広場」の周りは芝生で囲まれていて、ビニールシートを広げてピクニックをしている家族や、ボールを蹴ったりキャッチボールをしたりしている家族で大賑わい。家族で訪れたらぜひ子ども広場に寄ってみてください。平和そのものといった光景がそこにはあるでしょう。

10.園内を循環「EV電気バス」

平和祈念公園内は歩いても巡れますが、園内を循環しているEV電気バスを利用するとラクですよ。EV電気バスは、太陽光で充電したクリーンエネルギーで走るバス。公園案内所⇒平和の丘⇒摩文仁の丘⇒沖縄県平和祈念資料館⇒公園案内所と循環しています。

9時~17時まで運行していて、運賃は大人も子供も1乗車100円。1日券はありませんので、遠くへ移動する時にEV電気バスを利用するのがおすすめです。

11.平和祈念公園のアクセス

出典: masa / PIXTA(ピクスタ)

平和祈念公園へバスでアクセスする場合、那覇バスターミナルから89番などのバスで、糸満ロータリーまで約45分。82番のバスに乗り換えて「平和祈念堂入口」で下車します。バス停すぐ北の平和記念公園入口交差点を右折。両側の駐車場を見ながら少し歩くと、次のブロック左手に平和祈念公園案内所が見えます。

レンタカーなら、那覇空港から30分ほどで行けて便利。無料駐車場が中央入口の周辺、北園路に沿ってたくさんあります。

◎最後に:平和祈念公園のイベント情報

「平和祈念公園」では毎年様々なイベントを開催していて、どれも賑やかです。元旦には、日の出が見やすい環境であることを利用した「新春 初日の出 in平和祈念公園」、3月には「ひまわり畑の迷路」。5月初旬には「平和祈念こいのぼりまつり」が催され、大小様々なこいのぼりが空を泳ぎます。7月初旬は「平和の七夕まつり」、10月には「重陽の節句平和の凧揚げフェスタ」を開催。ここで紹介した以外にもいろんなイベントが行われていますので、Webサイトでチェックしてみてください。

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