龍王峡をご紹介!日光・鬼怒川を代表する景勝地の魅力とは?

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龍王峡をご紹介!日光・鬼怒川を代表する景勝地の魅力とは?

日光国立公園内にある「龍王峡」の魅力や見どころついてご紹介します!

龍王峡は、栃木県を代表する景勝地です。春から夏にかけては緑と峡谷が織り成す絶景、秋には素晴らしい紅葉、そして寒さの厳しい冬には雪景色の峡谷を楽しめることから、年間を通してたくさんの観光客が訪れています。周辺には関東有数の温泉地である鬼怒川温泉や川治温泉が広がっており、観光とあわせて温泉を堪能できるのも魅力。今回は、そんな龍王峡の魅力をあらゆる角度から余すことなくご紹介していきます。

目次

龍王峡をご紹介!日光・鬼怒川を代表する景勝地の魅力とは?

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1.龍王峡とは?

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「龍王峡」は、およそ2,200年前の海底火山によって隆起した火山岩が鬼怒川の激流によって浸食されたもの。険しい岩盤が約3kmにもわたって続く光景が、まるで龍が暴れまわった跡のように見えることから「龍王峡」と呼ばれるようになりました。

龍王峡は大きく「白龍峡」「青龍峡」「紫龍峡」3つのエリアに分かれています。下流部分の白龍峡には「虹見の滝」や「竪琴の滝」といった滝が点在しているほか、中流部分の青龍峡には「大観」や「兎はね」といった奇岩群が。

さらに紫龍峡へと続く道中には柱状節理も見ることができ、まさに自然の神秘を体感できるスポットとなっています。

2.龍王峡のアクセス

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【電車】
・東武浅草駅から特急「リバティ会津」に乗って「龍王峡駅」までおよそ2時間30分。
・東武浅草駅から特急「スペーシア」で約100分の「下今市駅」まで行き、会津鬼怒川線に乗り換えて「龍王峡駅」で下車。所要時間は約2時間10分。

【車】
東北自動車道の「宇都宮IC」から日光宇都宮有料道路に乗り換え、「今市IC」を出て鬼怒川方面へ約30分ほど走れば龍王峡に到着します。散策コースの入口には、お土産店などに面した広い駐車場もあります。

3.龍王峡の自然を満喫するハイキングコース

龍王峡には4通りの散策コースが備えられています。どのコースも、出発点は龍王峡駅からすぐの場所にある「龍王峡駐車場」付近となっており、最も人気の高い名所「虹見の滝」を含んでいるのが特徴。自身の体力としっかり相談しながら、龍王峡の自然を満喫してみてください。

◆むささび橋巡回コース

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「むささび橋巡回コース」は、虹見の滝の対岸を歩くおよそ3kmのコースです。出発点から「五龍王神社」を通り5分程歩いて「虹見の滝」へ。「虹見橋」を渡って対岸へ行き白龍峡を堪能しましょう。鬼怒川が水しぶきを上げると虹がかかるのですが、岩肌が白い白龍峡では虹がより一層美しく見えますよ。

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絶景を横目に白龍峡を700m程進むと、龍王峡の絶景スポット「むささび橋」に到着します。むささび橋へと進む道中には「底なし沼」と呼ばれる水場を通るのですが、実はここ、県のレッドリストに登録されているモリアオガエルの生息地でもあるんですよ。運が良ければ木の枝に産み付けた卵塊を見られるかも!

むささび橋を渡って元の岸に戻ったら、「ミズバショウ群落」を眺めながらさらに20分程歩きましょう。美しい「竪琴の滝」が見えてきたらいよいよゴールです。このコースは両岸からしっかり白龍峡を観察できるコンパクトなコースなので、初心者にぜひおすすめしたいですね。

◆龍王峡駅~白岩コース

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お手軽に自然を楽しみたい方は、龍王峡駐車場から白岩までのおよそ2kmを結ぶ最も短いコースへどうぞ。出発点から10分程歩くとハイライトである「虹見の滝」に到着。そこからさらに40m程進むと、まるで弦楽器の弦のように流れる「竪琴の滝」が現れます。

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竪琴の滝から「むささび橋」までは「ミズバショウ群落」を含むおよそ20分の道のりです。次の「大観」からは、岩肌が青く見える青龍峡エリアへと突入します。大観は峡谷ならではの景色を楽しめるスポット。様々な形をした岩が見えるので、ぜひ写真に収めておきましょう。

◆龍王峡駅~浜子橋コース

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「龍王峡駅~白岩コース」からさらに足を延ばして浜子橋まで行く総延長3kmのコースです。龍王峡駐車場から1時間ほどかけて白岩まで到着したら、まずは「白岩半島」から龍王峡の全景を眺めてみましょう。手前の紫龍峡から青龍峡、さらにその先の白龍峡へと繋がる自然の美しさを楽しめます。

白岩半島はフォトスポットとしてもおすすめですが、足元が不安定で滑りやすくなっているので要注意。最後の目的地である「浜子橋」までは、およそ1kmの道のりです。鬼怒川上流まで来ると観光客も減りかなり静かになるので、のんびり自然を満喫したい方はぜひ。

◆龍王峡駅~川治温泉岩風呂コース

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「龍王峡駅~川治温泉岩風呂コース」は、総延長6kmの最も長い散策コースです。所要時間はおよそ3時間で、龍王峡を端から端までを隈なく楽しめる大充実のコースとなっています。

浜子橋から先はトンネルと林道が続いており、1.1km程歩くと「逆川林道」に到着。そこからさらに小網ダムと川治温泉駅を通過し上流へと2km進むと、「黄金橋」と川治温泉街が見えてきます。ゴールの「川治温泉岩風呂(薬師の湯)」は、そのすぐ目の前です。

4.各コースの見どころ

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「むささび橋巡回コース」の見どころは、むささび橋から眺める龍王峡のダイナミックな景観。むささび橋は白龍峡と青龍峡のちょうど真ん中辺りに位置しており、岩肌の色が変わる様子を見られるのも魅力です。

「龍王峡駅~白岩コース」の見どころは、何といっても「虹見の滝」でしょう。落差約20m滝は晴天になると美しい虹がかかり、龍王峡ハイキングのハイライトとして観光客を魅了しています。

「龍王峡駅~浜子橋コース」で通過する白岩半島では、むささび橋と峡谷を見下ろす絶景を楽しめます。すぐ近くには奇岩群もそびえているので、お好みのアングルで記念撮影を楽しみましょう。

最も長い「龍王峡駅~川治温泉岩風呂コース」の見どころといえば、やはりゴール地点にある川治温泉「薬師の湯」。混浴の露天風呂はちょっぴり勇気が必要ですが、試してみる価値はありますよ。

5.龍王峡のグルメ情報

龍王峡の休憩処と言えば「むささび茶屋」が有名ですが、あいにく現在は閉業中とのこと。出発点まで戻って「滝見茶屋」で休憩しましょう。メニューは15種類ほどのうどんとそばの他に、龍王峡名物のみそおでんや湯葉料理、定食と幅広く揃っています。

こちらでぜひ味わって頂きたいのが、日光の天然氷を使用した「かき氷」。サラサラの氷は優しい口当たりで食べやすく、頭が痛くならないのがうれしいところ。氷本来の味を堪能できる贅沢な一品となっています。果汁100%で作られたマンゴーやブルーベリー、白桃味のシロップがおすすめです。

◎ 最後に:ツキノワグマや蜂に注意

龍王峡のある日光市にはツキノワグマが生息しています。龍王峡付近での目撃情報もあるようなので、ハイキングをする際には熊鈴やホイッスルといった熊よけグッズを携帯し、行動には充分に注意しましょう。また、自然豊かな龍王峡周辺には、スズメバチやマムシなどの危険生物が潜んでいる場合もあります。もしも見かけた時には刺激せず、そっと遠ざかるなどして自分の身を守るようにしてください。

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