二条城(元離宮二条城)を観光|江戸幕府誕生と大政奉還の舞台

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二条城(元離宮二条城)を観光|江戸幕府誕生と大政奉還の舞台

世界遺産「二条城(元離宮二条城)」は、江戸幕府誕生から大政奉還まで、激動の260余年を見守り続けてきた京都を代表する観光名所です。豪華絢爛な国宝・二の丸御殿をはじめ、天才作庭家・小堀遠州が手がけた名園など見どころが尽きません。2024年9月には、長年の修理を終えた「本丸御殿」の内部一般公開もスタートしています。

この記事では、二条城の見どころや季節のイベント、アクセス、最新のチケット予約情報まで詳しく解説します!


この記事を書いた人


Y Yasue

京都出身、旅行が趣味です。カプリ島「青の洞窟」、ユングフラウ、アンテロープキャニオン、マウナケアでのサンライズは、特に心に残る絶景でした。またアイスランドでは、オーロラやアイスケーブの神秘的なクリスタルブルーなど、多くの感動を体験しました。これからも、旅の計画に役立つ情報から、心に響くような感動まで幅広く発信していきます!


目次

二条城(元離宮二条城)を観光|江戸幕府誕生と大政奉還の舞台

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【世界遺産】元離宮二条城とは

元離宮二条城【京都・洛中観光】

京都の歴史を見守り続けてきた「元離宮二条城」。その始まりは江戸時代初頭の1603年にまで遡ります。初代将軍・徳川家康が上洛時の宿館として、また御所の警備を目的に築かせたこの城は、徳川家、そして日本の命運を大きく動かす歴史の舞台となりました。

元離宮二条城【京都・洛中観光】

広大な敷地は堅牢な外堀と内堀に囲まれており、東大手門や豪華な唐門といった歴史的建築物が往時の姿を今に伝えています。

国宝「二の丸御殿」をはじめ、一般公開が始まり大きな話題を呼んでいる「本丸御殿」や、趣の異なる3つの庭園(二の丸庭園・本丸庭園・清流園)など、見どころが尽きない京都屈指の観光名所です。

元離宮二条城「大広間」【京都・洛中観光】

そして忘れてはならないのは、二条城は江戸幕府の終焉という激動の歴史が刻まれた、大政奉還の舞台であるということです!1867年(慶応3年)10月14日、15代将軍・徳川慶喜が明治天皇へ政権返上を表明したのは、二の丸御殿の「大広間」でした。

家康による江戸幕府の「始まり」と、慶喜による「終わり」を見届けた二条城。1994年(平成6年)にユネスコ世界遺産登録された名城は、今も世界中の観光客を魅了し続けています。

元離宮二条城イラストマップ

元離宮二条城のイラストマップ

元離宮二条城は、「二の丸」「本丸」「清流園」という3つのエリアに大きく分類できます。まずは城内の全体像をイラストマップでご確認ください。南東部の東大手門から入城し、国宝・二の丸御殿と美しい庭園を経て、本丸へと続く位置関係がひと目で分かります。

それでは早速、具体的な見どころを順にご紹介していきます!

1. 東大手門【重要文化財】

元離宮二条城「東大手門」【京都・洛中観光】

二条城の正門である「東大手門」は、城の東側を走る堀川通に面しています。重要文化財に指定されているこの門は、1階に城門、2階に武器庫などを兼ねた「櫓(やぐら)」を持つ、堅牢で格式高い構造が特徴です。

二条城を訪れるすべての観光客は、かつて徳川の将軍や幕末の志士たちも行き交った、この堂々たる「東大手門」から入城することになります。

元離宮二条城「番所」【京都・洛中観光】

門をくぐってすぐ右手にあるのは、かつて門番が詰めていた重要文化財「番所」です。

2. 唐門【重要文化財】

元離宮二条城「唐門」【京都・洛中観光】

「唐門」は、二条城の中心建築である国宝「二の丸御殿」の正門です。豪華絢爛という言葉がふさわしいこの門は、天皇をお迎えする行幸の際にも使われた、格式高き桃山文化の最高峰。

弓を引いたような独特のカーブを描く「唐破風(からはふ)」が特徴の切妻造りの四脚門で、京都では西本願寺や大徳寺の唐門と並び『桃山の三唐門』の一つとして称えられています。

元離宮二条城「唐門」【京都・洛中観光】

門を彩る金箔の輝きや、長寿を象徴する鶴と松、竹に虎、牡丹に唐獅子、龍など、平和への祈りや徳川家の権威を象徴する極彩色の彫刻が随所にあしらわれています。二の丸御殿へと入る前に、ぜひ少し足を止めてこの華麗な芸術性をじっくりと鑑賞してください。

3. 二の丸御殿【国宝】

元離宮二条城「二の丸御殿」【京都・洛中観光】

唐門をくぐり、国宝「二の丸御殿」へと進みましょう。

全6棟の建物が東南から北西へと斜めに連なる二の丸御殿。その姿は、雁が群れをなして大空を飛ぶ様子に似ていることから「雁行(がんこう)配置」と呼ばれています。

元離宮二条城「二の丸御殿」イラストマップ【京都・洛中観光】

御殿の内部は、手前の「車寄(くるまよせ)」から奥へ進むにつれて、将軍との心の距離や格式が高くなっていくドラマチックな構造が特徴です。

元離宮二条城「二の丸御殿」狩野探幽 大広間の襖絵『松鷹図』

出典: Ismoon (トーク) 18:19, 20 May 2019 (UTC) - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=79091282による (CC BY-SA 4.0)

また、建物内を彩る狩野派(かのうは)の絵師たちによって描かれた3,000面もの絢爛豪華な障壁画も見逃せません。そのうち1,016面が国の重要文化財に指定されており、御殿そのものが壮大な美術館のようです。

当時の武家社会の圧倒的な権威と美意識を感じながら、全33部屋、800畳余りの空間を順路に沿って巡ってみましょう。

遠侍(とおざむらい)

元離宮二条城「二の丸御殿」遠侍【京都・洛中観光】

車寄の奥にある建物が「遠侍」。徳川家康と豊臣秀頼が世紀の会見を果たしたのは、この遠侍でした。

元離宮二条城 二の丸御殿の遠侍「虎の間」【京都・洛中観光】

出典: Zairon - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=78292358による (CC BY 4.0)

ここは、城を訪れた大名や公家たちの控室。来城者を威圧するかのように、襖には獰猛な虎や豹が金箔を背景に描かれており、別名「虎の間」とも呼ばれています。

式台(しきだい)

元離宮二条城「二の丸御殿」式台【京都・洛中観光】

遠侍の次に控える「式台」は、幕府の最高職である「老中」たちの執務の拠点です。将軍へのお目見えを前に、老中が来城者と挨拶を交わして贈り物などの取次を行った「式台の間」や、実際に執務を行った「老中の間」などが並んでいます。

大広間

元離宮二条城 二の丸御殿「大政奉還」の様子

出典: I, Sailko, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19812543による (CC BY 3.0)

二の丸御殿のなかでも最高の格式を誇るのが、将軍が諸大名らと公式な謁見を行った「大広間」です。将軍が座る「一の間」へと続く空間は、天才絵師・狩野探幽が描いた黄金に輝く『松孔雀図』の障壁画や、精緻な欄間彫刻で埋め尽くされ、徳川の権威を誇示しています。

かつて江戸幕府の威光を示し続けたこの謁見の間こそ、15代将軍・徳川慶喜が諸藩の重臣を前に「大政奉還」を表明した、歴史の転換点となった場所です。

黒書院

元離宮二条城「二の丸御殿」黒書院【京都・洛中観光】

大広間の先、「蘇鉄(そてつ)の間」を過ぎると「黒書院」があります。黒書院は将軍が、身内の親藩・譜代大名や高位の公家と、より親密に内々の面会を行った場所です。

大広間に比べると少し小ぢんまりとしていますが、総金箔塗りの格式高い天井など洗練された空間が広がります。探幽の弟である狩野尚信(かのうなおのぶ)が手掛けた墨画調の優美な障壁画、特に満開の桜を描いた『桜の間』の風情は必見です。

白書院

元離宮二条城「二の丸御殿」白書院【京都・洛中観光】

見学ルートの最奥に位置するのが、将軍の居間であり寝所でもあったプライベート空間「白書院」です。

これまでの豪華絢爛な金碧画の世界から一転し、室内は水墨画で描かれた中国の山水図などが並び、心落ち着く静謐な雰囲気が漂います。将軍が張り詰めた緊張感から解き放たれ、素の自分に戻った空間に思いを馳せてみてください。

ここで館内の見学順路は折り返しとなります。

4. 二の丸庭園【特別名勝】

元離宮二条城「二の丸庭園」【京都・洛中観光】

二の丸御殿の西側に広がる気品漂う「二の丸庭園」は、江戸時代の代表的な作庭家・小堀遠州(こぼりえんしゅう)が手掛けた、国指定の特別名勝です。

池を中心に巨岩・怪石をダイナミックに配した書院造庭園(池泉回遊式庭園)で、御殿の大広間や黒書院から眺めた際に最も美しい構図となるよう計算し尽くされています。また、後水尾(ごみずのお)天皇の「寛永の行幸」の際には、行幸御殿からの眺めにも配慮してさらなる意匠が凝らされました。

豪快な石組みと穏やかな水面が織りなす対比が見ごとで、四季いつ訪れても絵画のような日本の美を堪能できる名園です。

5. 本丸御殿【重要文化財】

二条城 本丸御殿・本丸庭園

二条城の西半分に位置する内堀に囲まれたエリアが「本丸」です。東橋に架かる本丸櫓門をくぐった先にある「本丸御殿」は、1893年(明治26年)に京都御苑内にあった旧桂宮邸の一部を移築・整備されました。日本の皇室ゆかりの気品ある宮廷建築がほぼ完全な形で現存する貴重な遺構で、国の重要文化財に指定されています。

大規模な保存修理工事を終え、2024年9月1日より待望の内部一般公開がスタート!格式高い数寄屋造りの贅を尽くした内装や、部屋ごとに異なる障壁画の美しさを間近で堪能できます。

なお、本丸御殿の観覧は「日時指定の事前予約制」になっています。入城料とは別に、本丸御殿のWEBチケット予約が必要ですのでご注意ください。

7. 本丸庭園

元離宮二条城「本丸庭園」【京都・洛中観光】

本丸御殿の南側に広がる「本丸庭園」は、明治天皇の命によって造られた、緑豊かな芝生と美しい曲線が印象的な「芝庭風築山式庭園」です。

元離宮二条城「本丸庭園」【京都・洛中観光】

創建当時の本丸庭園は1788年の「天明の大火」によって御殿とともに焼失してしまいましたが、明治時代に全く新しい意匠で生まれ変わりました。

元離宮二条城 本丸庭園「天守閣跡」【京都・洛中観光】

庭園の南西角に位置する「天守閣跡」は、かつて5重の天守が威容を誇った場所です。現在は石垣の遺構が残るのみですが、城内屈指の展望スポットとして人気を集めています。

高台へと続く階段を上れば、本丸御殿や本丸庭園、さらには京都の街並みまでを一望する爽快な景色が出迎えてくれます。

6 .清流園

元離宮二条城「清流園」【京都・洛中観光】

二の丸御殿の北側に位置する「清流園(せいりゅうえん)」は、1965年(昭和40年)に誕生した気品あふれる和洋折衷庭園です。江戸初期の豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)の屋敷跡から移築した名石や建築部材に加え、全国から集められた銘石を贅沢に使用して作庭されました。

広大な敷地の東側は、開放的な芝生が広がるモダンな洋風庭園、西側は池泉回遊式の和風庭園となっており、歩くほどに表情を変える美しい景観が広がっています。

元離宮二条城「清流園」【京都・洛中観光】

庭園に佇む「和楽庵」と「香雲亭」は、海外からの国賓をおもてなしする雅な空間。通常非公開の「香雲亭」は、組数限定の結婚式会場として人気を集めているほか、季節限定で特別に庭園を眺めながらお食事がいただける公開イベント(要予約)が開催されることもあります。

7. 東南隅櫓・西南隅櫓【重要文化財】

二条城 東南隅櫓・西南隅櫓

二条城の外堀の角にそびえ立つ「東南隅櫓(とうなんすみやぐら)」と「西南隅櫓(さいなんすみやぐら)」は、かつて四隅に築かれていた隅櫓(見張り台)のうち、今に遺る貴重な2棟です。1788年の天明の大火の際にも奇跡的に延焼を免れ、現在はともに国の重要文化財に指定されています。

東大手門のすぐ南側角にある「東南隅櫓」は、堀川通からも非常によく目立ち、ニュースやテレビ番組などでよく映し出される二条城のシンボル。反対側の西南角に位置する「西南隅櫓」も、東南隅櫓とほぼ同じ二重二階の堅牢な構造を残しており、当時の厳重な警備体制を今に伝えています。

8.【季節ごとの魅力】二条城のおすすめ3大イベント

年間を通して多彩な催しが行われている二条城ですが、なかでも特に人気が高い3つの季節限定イベントをご紹介します。

【春】二条城桜まつり

元離宮二条城「二条城桜まつり」

毎年3月中旬〜4月中旬に開催される「二条城桜まつり」は、城内がピンク色に染まる一大イベント。境内にはソメイヨシノやシダレザクラ、サトザクラなど、早咲きから遅咲きまで約50品種・300本もの桜が咲き誇り、約1か月間にわたって様々なお花見を楽しめます。

元離宮二条城「二条城桜まつり」清流園ライトアップ

期間中は、通常非公開の清流園特別エリアで「観桜茶会」が催されるほか、夜間には歴史的建造物と桜が美しく照らし出されるライトアップを実施。夜の城内が幻想的な光のアート空間へと変貌します。

【夏】二条城 夏まつり

元離宮二条城 夏まつり プロジェクションマッピング

盛夏に行われる「夏まつり」では、夜間特別公開が行われています。庭園や城壁に最新のデジタルアートやプロジェクションマッピングが投影され、日中とは一味違うロマンチックな夜の散策を楽しめます。京の伝統工芸や屋台フードが集まるエリアが設けられ、お祭り気分も味わえると好評です。

【秋】二条城まつり

元離宮二条城「二条城まつり」紅葉プロジェクションマッピング

毎年10月末〜12月初旬頃、秋の紅葉シーズンに開催される「二条城まつり」は、実り豊かなカルチャーフェスティバル。京都の歴史ある茶道三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)や藪内家などによる「市民大茶会」が開かれるほか、夜間には城内全体が色鮮やかな光と音楽で包まれる最先端のアート展が開催されます。

◎ 二条城へのアクセス、拝観時間・チケット予約

元離宮二条城 満開の枝垂れ桜

アクセス抜群で、江戸幕府の始まりから大政奉還まで、日本の歴史ドラマをダイナミックに体感できる元離宮二条城。
現地で慌てずスムーズに楽しむために、チケット購入方法や拝観時間、休城日、注意ポイントなどをまとめておきます。

二条城へのアクセス

地下鉄東西線「二条城前」駅

二条城へのアクセスは、京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」が最寄りで非常に便利です。

京都駅からは、地下鉄烏丸線に乗車し「烏丸御池駅」で東西線に乗り換えるのが最もスムーズ。市バスの場合は、「二条城前」バス停で下車すると、二条城はすぐ目の前です。

二条城の拝観時間・チケット予約・注意ポイント

元離宮二条城「本丸御殿」【京都・洛中観光】
基本情報内容
開城時間8:45 〜 16:00(閉城 17:00) ※季節によって一部変動あり
休城日12月29日 〜 12月31日
チケット予約「本丸御殿」の観覧券は、時間指定の予約制!WEBチケットは30日前から購入できます。入城券も、WEBで前売りチケットを購入しておくと当日の混雑をスルーできて便利です。

二条城自体は開城していても、二の丸御殿や本丸御殿の内部には入れない休止日(主に1月・7月・8月・12月の火曜日など)が設けられています。事前に公式サイトで確認しておきましょう。

また、各御殿の内部観覧受付は16:00過ぎに順次終了するため、時間に余裕を持って訪問するのがおすすめです。

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