名称:賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ/下鴨神社)
住所:〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59
公式・関連サイトURL:https://www.shimogamo-jinja.or.jp
京都市左京区にある賀茂御祖神社、通称「下鴨神社」は、京都市街地にありながら自然あふれる森に囲まれた観光名所。世界遺産「古都京都の文化財」の1つとしても登録されています。
境内には糺の森が広がっており、青々とした森と朱色の社殿のコントラストが圧巻!四季折々に様々な姿を見せてくれる下鴨神社は、古くから京都の人々に親しまれてきました。そんな下鴨神社の特徴と見どころ、定番&穴場スポットへご案内しましょう。
目次
下鴨神社|鴨川デルタから糺の森を散策。世界遺産の観光名所&穴場スポット
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1.下鴨神社とは?
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下鴨神社は京都市街地の北東部、賀茂川と高野川との合流地点、通称「鴨川デルタ」にある神社です。その歴史は古く、日本を建国したとされる神武天皇の御代に祭神が降臨したと伝わります。長きに渡って朝廷から崇敬されており、1994年にはユネスコの世界文化遺産「古都京都の文化財」の1つに指定されました。
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鴨川デルタから北へ向かって一直線に伸びた、樹々に囲まれた参道が「糺の森(ただすのもり)」。その正面が社殿という配置になっていて、歩きながら摂社・末社などの観光スポットを順に見て回ることができます。下鴨神社は京都市民に馴染み深いとともに、外国人を含む多くの観光客が訪れる由緒ある神社です。
2.下鴨神社と上賀茂神社、葵祭
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下鴨神社から賀茂川を約3km上流へ遡ったところにあるのが「上賀茂神社」。下鴨神社と上賀茂神社はともに加茂氏の氏神を祀る神社で、あわせて「加茂神社」と呼ばれています。
上賀茂神社の参道は下鴨神社の森とは対照的。参道両側には芝生が広がり、太陽の下で寝っ転がりたくなるような明るいイメージです。
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京都三大祭りの1つである「葵祭(あおいまつり)」は加茂神社の例祭。「斎王代禊の儀(さいおうだいみそぎのぎ)」は、下鴨神社と上賀茂神社で隔年交替に行われています。
3.「賀茂」と「鴨」、なぜ漢字が違うの?
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ところで、下鴨神社と上賀茂神社で「かも」の漢字が異なることに疑問を感じませんでしたか?
京都市の北部から南へ流れる「賀茂川」は、鴨川デルタで高野川と合流。2本の川が1本になって「鴨川」になります。画像は今出川通りの加茂大橋から北方面を撮影したカットで、鴨川デルタを挟んだ左が賀茂川、右が高野川。鴨川デルタの奥に見える緑がモコモコしている場所が下鴨神社です
1本になった鴨川は、加茂大橋から三条大橋、四条大橋の下を南へ南へと流れていき、淀川に合流して大阪湾へ流れ出ていきます。
4.雄大な原生林が広がる「糺の森」
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下鴨神社の参道を囲むようにして広がる「糺の森」は、およそ東京ドーム3個分もの面積を誇る原生林の森です。全域が国の史跡に登録され、古くより人々から親しまれてきました。新古今和歌集から枕草子、源氏物語といった多くの古典に名を残しており、現在でも当時の姿をとどめています。
参道から見上げる木々は青々として瑞々しく、京都の市街地にいることを忘れさせてくれるような自然がいっぱい。森の中を流れる泉川、瀬見の小川など、せせらぎがリラックスさせてくれる憩いのエリアです。秋は朱に染まった紅葉を、冬には雪化粧と四季折々の美しさを堪能できますよ。
5.下鴨神社一番の見所「東本殿・西本殿」
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下鴨神社の本殿は、東西に2つ並ぶ流造(ながれづくり)になっています。西本殿は「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」、東本殿には「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」が御祭神。賀茂建角身命は古代の京都をひらかれた神であり、京都の守護神。かつて平安京が造営された際も、下鴨神社で祈願が行われたと伝わります。
この賀茂建角身命が八咫烏(やたがらす)に化身して神武天皇を勝利に導いたという言い伝えから導きの神、勝利の神として信仰されており、ご利益は厄除け、方除け、旅行安全、試験合格など。神武天皇の母である玉依姫命は、婦道の守護神とされ、美麗や縁結び、安産、育児にご利益があると伝えられています。
この東西両本殿は国宝に指定されており、修理のための宮移しである「式年遷宮」が21年ごとに行われています。神事が執り行われるとともに年始に大きな絵馬が飾られる「舞殿」、東西に回廊が伸びている真っ赤な「桜門」など、重要文化財に指定された31の建築物も見どころ。どれも歴史深く高貴な雰囲気が漂っています。
6.みたらし団子由来の地「井上社」
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下鴨神社の末社である「井上社」は、みたらし団子発祥の地と伝えられている社。土用の丑の日になると、社の前にある御手洗池(みたらしいけ)から水が湧き出るという下鴨神社七不思議の1つに挙げられていて、毎年7月土用の丑の前後4日間には、無病息災を祈願する足つけの神事「御手洗祭」が開催されます。
そして、この池底から湧き上がる水泡の姿を象ったものが、みんな大好きな和菓子、みたらし団子の由来といわれているんですよ。
7.生まれ年の守護神「言社」
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本殿の前庭には、小さな7つの社「言社(ことしゃ)」があります。それぞれが干支の守り神を祀っており、御祭神はそれぞれ名前が異なるものの全て大国主命(おおくにぬしのみこと)。これは大国主命がその働きごとに異なる7つの名前を持っているからです。参拝する際は、自分の干支の社をお参りしましょう。
毎年1月の成人の日、初大国えとまつり、10月の秋祭りには多くの参拝者でにぎわっています。
8.美人の聖地「河合神社」
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糺の森の南西一角にある「河合神社」は下鴨神社の摂社で、神武天皇の母「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」が御祭神。この玉依姫命は古くから日本女性の鏡として親しまれており、河合神社は美麗の髪として信仰を集める女性守護の神社です。
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河合神社といえば「鏡絵馬」が大人気!顔が描かれた手鏡形の絵馬に、自分が普段使用している化粧品でメイクして奉納することから、いろんな可愛い鏡絵馬を見ることができますよ。
下鴨神社で収穫されたカリンと御神水が入った「美人水」もいただきましょう。カリンにはビタミンCやポリフェノールといったお肌に大切な成分がたっぷり。いつまでもきれいで若々しくいられますように!
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サッカー日本代表のユニフォームに描かれているあの烏は「八咫烏」。この神社の末社「任部社(とうべのやしろ)」には、サッカーの神様として知られる八咫烏神が祀られています。
9.縁結びの神社「相生社」
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楼門のすぐそばにあるこぢんまりとした「相生社(あいおいのやしろ)」も下鴨神社の末社の1つ。縁結びの神様である「神皇産豊神(かみのむすびのかみ)」を祀っています。
この社のすぐ横には「連理の賢木(れんりのさかき)」と呼ばれ、京の七不思議にも入る不思議なご神木があります。連理の賢木は、相生社の縁結びの神の力によって結ばれたといわれる縁結びの象徴。受け継がれ続ける不思議な木です。
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相生社では縁結び絵馬を奉納することができ、絵馬には紅白の太い紐が1本ずつ付いています。これをしっかりと結んで願う事で、良縁に恵まれる事でしょう。
10.下鴨神社といえばこれ!スイーツまとめ
◆みたらし団子発祥のお店「加茂みたらし茶屋」
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先述の通り、下鴨神社はみたらし団子発祥の地と伝わります。神社の西参道を少し歩いた所にある「加茂みたらし茶屋」は、みたらし団子発祥のお店としてしられる人気店。1922年(大正11年)に創業した加茂みたらし茶屋では、注文を受けてから焼き上げるみたらし団子が名物です。出来立てであたたかいお団子に黒糖ダレの優しい甘みが絡み合って、何とも言えない美味しさが口の中に広がります。
この団子は1串に団子が5個刺さっているのですが、これは人間の5体を表現して厄除けのお意味を持っているそうです。
名称:加茂みたらし茶屋
住所:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/2Xg6S2Y
◆京都一の豆餅「出町ふたば」
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鴨川デルタの南部西側にかかる出町橋を渡った先に「出町ふたば」はあります。ここは創業1899年(明治32年)の老舗で、豆餅が名物。この豆餅は江州米の餅に赤えんどうを混ぜ、こし餡を包んだお餅で、皮の程よい塩加減と餡のほんのりとした甘さが絶妙にマッチしています。京都で一番人気の豆餅のため、土日は毎週かなりの行列。ですが並んででも食べる価値アリです!
名称:出町ふたば
住所:京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
◎下鴨神社へのアクセス
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下鴨神社へ電車でアクセスする場合は、京阪電車「出町柳駅」が便利。10分あまり歩けば糺の森へ行くことができます。京阪への乗り換えは、地下鉄東西線「三条駅」が京阪「三条駅」に接続。阪急電車の場合は、阪急京都線の終点「河原町駅」で下車し、鴨川を歩いて渡って京阪電車に乗り換えます。京阪「祇園四条駅」から乗車し、「出町柳駅」で下車してください。
市バスの場合は「下鴨神社前」や「糺ノ森」バス停が最寄り。京都駅からは205号系統か4号系統の市バスに乗って、「下鴨神社前」か「糺ノ森」で下車してください。路線が多い「河原町今出川」バス停から歩いても良いでしょう。
車の場合は「河原町今出川」交差点から北上し、葵橋を渡って4つ目の信号を右折すると駐車場があります。4つ目の信号は、手前左手のローソンが目印です。
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